「get to」の意味と使い方をネイティブに聞いてみた

「get to」の意味と使い方をネイティブに聞いてみた
 

公開日: 最終更新日:2020.02.25

get toは英語のネイティブスピーカーがよく使う表現ですが、いくつかの意味に分類することが可能かもしれません。このページで4つぐらいの意味にわけてみました。

特に理解しにくいのが「(機会があって)~できる(can)」の意味と、「人をいらつかせる(annoy)」の意味です。ほかには「はじめる」や「到着する」の意味もあります。

ここでは4つの使い方をそれぞれネイティブスピーカーに作ってもらった例文にまとめてご紹介しています。

get to 動詞:機会がある、できる

「get to 動詞」の意味と使い方

いくつかある「get to」の使い方の中で、なかなか理解しづらいけれども、ネイティブがよく使うのが「can」に近い意味です。

何かをする「opportunity(機会)」があることであり「(機会があって)~できる」「~する機会がある」「(許されて)~できる」のようなニュアンスをともないます。

特に口語、カジュアル、スラングといったわけでもありませんが、かといってフォーマルでもない、普通の日常的な表現です。

例文

I will go to France this year.

今年、私はフランスに行くだろう。

例文

I (will) get to go to France this year.

今年、フランスに行くことができるだろう/ 行く機会があるだろう。

get toを使って表現することで、上の例文ならば「フランスに行く機会があるんだ」のような前向きな表現になって、フランスに行くことを喜んでいるようなニュアンスが出ます。日本語での「~する機会があったんだ」といわれたときの感覚に近い部分もあります。

例文

My mom said I get to use her car tonight.

母親は今夜、彼女の車を使っていいといった。

例文

You get to come with me to Las Vegas!

私と一緒にラスベガスに行けるよ!

例文

I get to go to the concert tonight.

今夜、コンサートに行ける / 行く機会がある。

例文

I got to know him during high school.

高校時代に彼と知り合いになった。

「get to know」は知り合いになるという意味です。「機会を与えられて~できるんだ」「~する機会がある」という感じが出る言葉です。

しかし、すべてが前向きでポジティブになるかといえば違い、以下の例文だと本当に「can」の意味ぐらいしかありません。

例文

I have a lot of money but all I get to spend is 1,000 yen a day.

私は大金を持っているけれど、1日で使える全額は1000円だ。

否定文でのget toの使い方

否定文でも使えます。日本語で考えるなら「機会がなかった」「できなかった」ぐらいの意味です。

例文

I didn’t see Jayne last week.

先週、ジェインに会わなかった。

例文

I didn’t get to see Jayne last week.

先週、ジェインに会えなかった。

上段は「会わなかった」と事実を報告しているだけですが、get toを使うと「会う機会がなかった」「会えなかった」と少し残念に思う、会いたかったニュアンスが少し出ています。

以下の例文も参考にしてください。「できない」「機会がない」の意味です。

例文

He won’t get to watch the championship game this year.

彼は今年のチャンピオンシップの試合は見れないだろう。

例文

I didn’t get to see my favorite band when they came to Osaka.

お気にいりのバンドが大阪に来た時に見れなかった。

get to 場所:たどり着く、到着する

get to 場所:たどり着く、到着する

get toの後に場所や場所に類するものがくると、単純にそこにたどり着く、到着するという意味になります。言い換えるとarriveあたりです。

例文

When we got to school it started to rain.

学校についたとき、雨が降り始めた。

例文

I can’t get to the end of the book tonight.

今夜に本の最後にはたどり着けない(読み終わらない)

例文

When I got to work, I was hungry.

職場に着いたとき、私は空腹だった。

最後の例文はworkを職場と考えるか、作業と考えるか微妙なところですが、そこにたどり着くといった意味です。

get to 物事:はじめる

get to 物事:はじめる

beginに近い意味でget to 物事(名詞)で何かを始めるといった意味にもなります。

例文

I couldn’t get to my housework until 5:00.

5時まで家事をはじめられなかった。

例文

Enough waiting. Let’s get to it.

十分に待ったので、はじめましょう。

例文

I didn’t get to working until 11:00.

11時まで仕事を始めなかった。

先に紹介した「get to know(知り合いになる)」にも通じる部分ですが、カナダ人のスティーブは「get to 物事」に段階的なものを感じる、じょじょに何かを始めていくような感覚があるそうです。

しかし辞書には「begin」としか書いていないので、それがカナダ人のスティーブが感じる特有のものなのかは不明です。調査しておきます。

get to 人:いらつかせる

get to 人:いらつかせる

けっこう理解しにくいのが「get to 人」でannoy(いらつかせる)の意味になることです。

これはおそらく自分の中に入ってくる、心や頭に侵入してくるイメージから「いらつかせる」になっているのだと予想されます。

例文

This heat is getting to me.

この暑さにイラつく。

この意味は否定文でよく見かけ「Don’t let 〇〇 get to you」の形になります。意味は「〇〇なんて気にするな」です。イライラしている友人などにかける言葉です。

例文

Don’t let the heat get to you.

この暑さなんて気にするなよ。

例文

Don’t let him get to you.

やつのことなんて気にするなよ。

無理やり直訳で理屈を考えるなら「暑さをお前の中にたどり着かせるな」「彼の存在をお前の中にとどめておいてはダメだ」みたいな感じで、心の中に入ってこさせるな、つまり気にしたらダメだ、忘れろよといったニュアンスになります。



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