nameの動詞・名詞での意味と使い方

nameの動詞・名詞での使い方
 

公開日: 最終更新日:2022.02.1

name(ネーム)は「名前」の意味で、一般的に苗字は「last name」、下の名前が「first name」と呼ばれます。ほかにも「surname」「family name」のような言葉もあります。

nameは動詞でも使うことができ「命名する、名付ける」の意味のほかにも、賞などの選考で「発表する」や「選ぶ」に近い使い方がされるときがあります。

このページではnameやname afterといった表現を中心に「name」そのものに関連する英語を整理しています。

苗字・姓と名前

苗字・姓と名前

名詞のnameについて整理しておきますが以下の分類です。発音としては「ネーム」よりも「ネイム」が近いです。

name【néim】

例文

surname

last name

family name

(苗字・姓)

例文

given name

first name

(下の名前)

会話表現では用語としては「first name」「last name」が使われることが多いです。書類や入力フォームの記入欄の説明などでは「surname」「given name」も使われます。

例文

I forgot his first name.

彼の下の名前を忘れた。

例文

His last name is Johnson.

彼の苗字・姓はジョンソンだ。

英語圏ではmiddle name(ミドルネーム)もあります。スティーブもミドルネームがあって「スティーブ・マイケル・ルブラン」なんですが、このマイケルは使ったことがないといっていました。スペルも書けるか怪しいぐらいだそうです。

「なんのためにつけるの?」と質問したら「習慣だから」みたいな答えでした。いちおう公的な名前でパスポートなどには書かれていますが、少なくとも日本で使った記憶がないそうです。

姓名か? 名姓か?

英語ではDonald Trump(ドナルド・トランプ)やHillary Clinton(ヒラリー・クリントン)のように「名前 → 苗字」が一般的です。

しかしアジア圏の名前は、習近平は「Xi Jinping」、文在寅は「Moon Jae-in」、金正恩は「Kim Jong-un」と「苗字 → 名前」がそのままの順番で表記されるのが一般的です。近場のアジア各国をみても日本だけ「Shinzo Abe」のように表記されています。

これは明治時代に始まった習慣とされ、日本だけ独自路線で欧米式にあわせている感じがあります。

これに対して日本も本来の日本式の語順である「Abe Shinzo」のように表記することを、国際的なメディアや国内の報道機関に要請していくそうです。ただし、特に強制力はありません。

名詞のnameに関連すること、名前に関するうんちくは以下の記事にまとまっているのでご覧ください。

nameの動詞での使い方

nameの動詞での使い方

nameには「~に名付ける、~を命名する」といった動詞での使い方があります。「name A B」の形になり「AにBと名付ける」です。

例文

I named my dog Spot.

私はうちの犬にスポットと名付けた。

例文

They named the newest team The Ravens.

彼らは最新のチームを「レイブンズ」と名付けた。

例文

I named my son Tony.

私は息子をトニーと命名した。

name after

name afterは「~にちなんで名付ける」「~に由来して名付ける」で、同じ名前や似たような名前をつけることです。強引に解釈するならば、先を行く人がいてその後(after)に続くようなイメージからです。

例文

He is named after my father.

彼は私の父親に由来して名付けられている。

例文

I named my son “Tony” after my father.

私は息子を父親にちなんで「トニー」と名付けた。

例文

We’re going to name our child after our favorite actor.

私達は子どもに大好きな俳優にちなんだ名付けをするつもりだ。

このafterの使い方は以下の記事にまとまっています。

肩書を与える(名付ける)

nameには賞などの発表のニュースで「~に名をつける」として受賞者などを発表するような意味でも使われます。

タイトル・肩書を与えるようなイメージで「~を指名する」「名前をあげる」と考えてもいいかもしれません。

例文

The magazine named Leonardo DiCaprio “Sexiest Man Alive.”

その雑誌は「生きている最もセクシーな男」にレオナルド・ディカプリオの名をあげた。

例文

They named it “Restaurant of the Year.”

彼らはそれを「今年のレストラン」にした。

例文

The Academy named La La Land Best Picture.

アカデミーは『ラ・ラ・ランド』を最高作品に指名した。

例文

The IFPI has named Arashi’s 5×20 All the Best!! 1999-2019 the best-selling album of the year.

IFPI(国際レコードビデオ製作者連盟)は嵐の『5×20 All the BEST!! 1999-2019』を今年の最も売れたアルバムと名付けた。

日本語で「名付ける」「指名する」と訳すと少し違和感がありますが、賞などによるタイトル・肩書を与えることで名前をつけるイメージです。

これは個人の役職などにも使うことができます。

例文

I named Tommy regional manager.

私はトミーを地域マネージャーにした。

選ぶ

またnameには「選ぶ」に近い使い方があります。名前をあげることは、それを選んだことにつながります。名前を出す、声に出すようなイメージです。

例文

I’ll buy it. Just name your price.

それを買うよ。値段を言って。

例文

Name a movie star who was in The Matrix.

(クイズ)マトリックスで主演をしたのは?

これは次に紹介するYou name it!のような表現につながります。

You name it!の意味と使い方

You name it!の意味と使い方

「選ぶ」の延長にある考え方で「You name it!」はなんでも選べるよ、なんでもあるよといった口語表現です。

例文

We have, cola, orange juice, beer…you name it.

私たちはコーラ、オレンジジュース、ビール、なんでもある。

例文

That store sells tons of stuff, foods, garments, toys, you name it.

あの店はたくさんのものを売ってる、食べ物、衣料品、おもちゃ、とにかく何でもある。

あなたが選べる、名前を出せる、みたいなイメージです。

例文

You name it, we have it.

(なんでもありますの意味)

あなたが選んだものは、私たちが持っていますの意味です。

named(形容詞)

namedだけでは「名前を付けられた、~という名前の」といった意味の形容詞でも使えます。

例文

Tropical storm Andrea is the first named storm of the season.

熱帯性低気圧アンドレアは、この季節での初めての名前を持った嵐だ。

例文

The extras in a film play minor roles, these characters aren’t named.

その映画のエキストラ達は小さな役を演じ、それらのキャラには名前がない。

unnamedもよく聞く言葉です。名前のない、あるいは「匿名」の意味です。

例文

The data they had was from an unnamed source.

彼らが持っていたデータは匿名の情報源からのものだった。

例文

An unnamed member of the team filed a complaint.

匿名のチームのメンバーが苦情を申し立てた。

namely

specificallyと同じで「特に、とりわけ」みたいな意味です。

例文

The situation will affect Japanese exports, namely cars and electronics.

その状況は日本の輸出品に影響するだろう、特に車や電子機器だ。

例文

The mayor promised to spend money on areas that need it the most, namely poor neighborhoods.

その市長はお金をもっとも必要とする地域に費やすことを約束した、とりわけ貧しい近隣地域だ。

goes by many names

「has many names」とほぼ置き換え可能で、多くの名前があるといった意味です。

例文

God goes by many names.

God has many names.

神は多くの名前を持つ。

少しニュアンスに違いがありhasは「多くの名前が存在している」で、goes by many namesは「多くの名前が人々に使われている」といった差があります。

例文

She has many names, five names to be exact: Jessica Sarah Louise Mary Smith-Boyle.

彼女は多くの名前があり、5つ存在している。ジェシカ、サラ、ルイス、マリー、スミスボイル。

例文

She goes by many names, such as: Jessica, Jess, Jessy, JS.

彼女は多くの名前で呼ばれており、ジェシカ、ジェス、ジェシー、JSなどだ。

nameを使った熟語や表現は以下の記事にもまとまっています。



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