カタカナでムーブメントといえば世の中の人々が何かを変えたりする「運動・活動」の意味で使われることが多いです。英語でも確かにこの「運動」の意味で使われています。
もともとはmoveが名詞になった単語なので英語ではもう少し広い意味で使われています。movementの一般的な使い方を例文付きで見ていきます。
moveについては『move + to / on / into / in / away の使い方』にまとめています。
運動・活動
まずカタカナの意味に近い何かを変えるために人々がグループになって共に働いていることです。この意味も英語でちゃんと存在しており、扱いは可算名詞です。
The Civil Rights Movement of the 60s created much change in the USA.
60年代の公民権運動はアメリカにおいて大きな変化を生み出した。
There is a new movement to raise awareness of abuses towards women.
女性への虐待の関心を高めるための新しい動きがある。
cause
causeは「原因、要因、~を引き起こす」の意味でよく知られています。
A cigarette caused the fire.
タバコが火事を引き起こした。
A cigarette was the cause of the fire.
タバコが火事の原因だった。
名詞のcauseには「活動・運動」などの意味があり、movementに近いような意味で用いられることがあります。以下のような使い方もできます。
He joined the cause to end homelessness.
彼はホームレス撲滅の活動に参加した。
動いている物事・動き
より具体的な物理的な動作や動いている物事、「動き」そのものを意味します。こちらは不可算名詞として使われます。
She saw some movement in the bushes and called the police.
彼女は茂みの中にいくつかの動きを見て警察を呼んだ。
These lights turn on automatically when they sense movement.
これらのライトは動きを感知すると自動的に点灯する。
以下は舌で操作できる車いすが開発されたニュースからです。
The wheelchair uses a silicone sheet attached to the chin which detects even faint signals from muscle movement.
車いすは顎に取り付けたシリコンシートを使用して、筋肉の動きからかすかな信号でさえ検知する。
クラシック音楽の楽章
あまり一般的ではない使われ方ですが、クラシック音楽の一部、「楽章」を表します。可算名詞です。
楽曲が1つの大きな曲であり、その中に楽章が存在しています。だいたい3つか4つの楽章から構成されており、最後の楽章は「フィナーレ」と呼んだりします。
楽章単位でまったく違う別の曲のように聞こえるケースも多いそうです。なぜmovementと呼ぶのか専門ではないので不明ですが動きに関連しているのかもしれません。
This symphony is in two movements.
この旋律は2つの楽章の中にある。
排便の丁寧な言葉
排便を表すための丁寧な表現です。こちらも加算名詞です。
She told the doctor she was having painful movements.
彼女は医師に排便に痛みがあると告げた。
When was your child’s last movement?
お子さんの最後の排便はいつでしたか?
movementだけでも排便を意味することが可能ですが、排便の意味を完全にはっきりと表現するためにはときどき「bowel movement」を使います。BWと略されることもあります。
bowelは「腸、はらわた」を意味します。
She told the doctor she was having painful bowel movements.
彼女は医師に排便に痛みがあると告げた。
When was your child’s last bowel movement?
お子さんの最後の排便はいつでしたか?