lastの動詞での意味と使い方、continueとの違い

lastの動詞での意味と使い方、continueとの違い
 

公開日: 最終更新日:2022.09.23

last(ラスト)は「最後の、ラストの」といった意味やlast year(去年)のような使い方がよく知られていますが、動詞では「続く、存続する」といった意味があります。

基本的にはcontinue(コンティニュー)に近い意味で置き換えても問題ないケースもありますが、少しlastには使い方の制約があります。

またcontinueのほうが意味が広いので、解釈に幅が生まれる場合もあります。ここではlastの動詞での使い方を中心にまとめています。

最後のといった意味でのラストは『latestとlastの意味の違い』にまとめています。

lastの動詞での使い方

lastの動詞での使い方

lastは動詞では「続く」の意味であり、何かが継続することを表します。以下の例文のように使います。

例文

The party lasted two hours.

パーティーは2時間続いた。

例文

She played a drum solo that lasted ten minutes.

彼女は10分間続いたドラムソロを演奏した。

lastとcontinueの違い

基本的には同じような意味ですが、lastは自動詞で「続く」であり、主語になっているものが続く、継続することを意味します。

continueは自動詞で「続く」と他動詞で「〇〇を続ける」の両方の使い方があります。

わかりやすく考えるためにサッカーの三浦知良選手が現役を続行する契約をするイメージで例文を作りました。次の項目で少し補足があります。

例文

His soccer career lasts.

彼のサッカーのキャリアは続く。

例文

His soccer career continues.

彼のサッカーのキャリアは続く。

例文

He continues his soccer career.

彼はサッカーのキャリアを続ける。

例文

He lasts his soccer career.

(この使い方ができない)

lastは「〇〇を続ける」といった使い方(目的語をとる)ができません。

もう少し例文を書いておきます。

例文

We continued singing.

私たちは歌うことを続けた。

例文

We lasted singing.

(この使い方はダメです)

例文

The singing continued all night.

= The singing lasted all night.

一晩中、歌が続いた。

lastは一定の期限があるものに使われる

lastは通常は一定の期限をともなったものに使われる傾向があります。言い換えると継続して、その終わり・終点がわかっているものです。

冒頭の例文のようにlastを使うならば「two hours」「ten minutes」「all night」のような期間をともなったほうが自然です。

もしいつ終わるのかが言及されておらず、単に続くといった場合はcontinueを使う方が自然です。

例文

◎ His soccer career continues.

〇 His soccer career lasts.

彼のサッカーキャリアは続く。

このように「いつまで続く」「どれぐらいの期間続く」という指定がない場合はcontinueがベターです。lastでも間違いとまでは言い切れません。

lastとcontinueの差がでるケース

lastとcontinueの差がでるケース

lastには意味として「何かが使えることが続く」つまり利用可能な時間を意味するケースと「持ちこたえる・生きながらえる」といった意味があります。

生きながらえるといった意味でlastを使った場合には、continueで置き換えると意味がよくわかりません。

例文

You wouldn’t last a second on the Moon without a spacesuit.

月で宇宙服なしなら、1秒も持ちこたえられないね。

例文

You wouldn’t continue a second on the Moon without a spacesuit.

(意味がよくわからない)

このようにcontinueにすると意味がよくわからなくなるケースがあります。

continueは解釈が広い

またcontinueだと以下のように意味が広くとれて何を指しているのか曖昧になるケースもあります。

例文

How much longer will this car last?

この自動車はどれぐらい持つ?(どれぐらい使える?)

例文

How much longer will this car continue?

= この自動車はどれぐらい持つ?(どれぐらい使える?)

= この自動車はどれぐらい(製造や販売などが)続く?

continueを使うと何を意味するのか解釈に幅が生まれてしまいます。

lastを他動詞で使う

lastは他にも「存続させる」「間に合う」といった意味でlast meやlast herなどの形で使うことはできます。

通常、この意味では「last + 人」の形になります。

例文

These pens usually last me a month.

これらのペンで普通は1ヶ月は間に合う。

例文

She said the money lasted her all summer.

彼女は、このお金で夏中は間に合うと言った。

日本語にはない文章の構造なので訳しにくいですが、ポイントとしては人が「use(使う)」できる状態になることです。

上段の例文ならば私は1ヶ月はペンを使うことができる、ペンが使える状態でもつといった意味です。

下段ならば夏の間はこのお金を使うことができるといった意味です。

supplies lastの意味

supplies lastという表現は広告などでよく見かけるフレーズです。「供給が続く限り、在庫が続く限り」の意味です。

例文

Buy now while supplies last!

在庫がある間に、さぁ今、買って!

直訳すると違和感がありますが「売り切れごめん!」のような意味です。

例文

The toys are available at all McDonald’s until supplies last.

そのおもちゃは在庫がある限りすべてのマクドナルドで手に入る。

以下の文章は意味が異なります。

例文

It will be sold while supplies last.

在庫がある限りそれは売られるだろう。

在庫がそこにあり続ける間、売られるだろうという意味です。上の例文ではcontinueの意味で使われています。

一方、下の例文ではカタカナでの「ラスト」の意味と同じで、「最後の」を表しています。

例文

It will be sold until the last supply.

それは最後の在庫まで売られるだろう。

最後の1つの商品がなくなるまで売られるだろうという意味です。



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

私たちのアプリもよろしくお願いします。

新作アプリをリリースしました!

YouTubeのチャンネルはじめました!

リスニングと英語教材のペラペ

記事カテゴリー

おすすめ記事

  1. cultural appropriation
  2. 「stay at home」と「stay home」の違い
  3. 英語での「髭(ひげ)」の種類と言い方
  4. middle finger
  5. ファックについて

最近の記事

  1. sideline(サイドライン)の意味と使い方
  2. string(ストリング)の意味と使い方
  3. dischargeの意味と使い方
  4. millionaire(ミリオネア)とbillionaire(ビリオネア)の意味と使い方 
  5. intruderとburglarの意味と使い方
  6. enamor / enamour / unenamored / amorousの意味と使い方
  7. streak(ストリーク)の意味と使い方
  8. ruins(廃虚、遺跡) / ruin(崩壊) の意味と使い方
PAGE TOP