glowは焼けた鉄や炭のようなやわらかく輝く光を意味する単語です。動詞では「柔らかな輝きを放つ」「白熱する」で、名詞では「やわらかい光、冷光、蛍光」といった意味になります。蛍やネオンサインのように、点滅していない光を指すことができます。
動詞では「熱くなる」ですが内側からこみあげてくるような熱さを指しています。少しイメージしにくい部分もあるので、例文に使い方をまとめています。
glowの意味と使い方
落ち着いたやわらかな光を作ることで、動詞で「やわらかく輝く、やわらかな光を放つ」です。そのまま名詞で「やわらかな光」も意味します。ピカピカしていない、炭火のようなにじみ出る感じの輝きです。
発音は「成長する」を意味する「grow」とよく似ているので聞き間違いやすいLRの問題だといえます。
glow【glóu】
grow【gróu】
The oven glowed in the dark kitchen.
オーブンが暗いキッチンのなかでやわらかな光を放っていた。
He read the letter in the glow of a streetlight.
彼は街灯のやわらかな光のなかで手紙を読んだ。
高温の鉄などをイメージするとわかりますがフラッシュしていない光ではあるものの、高温の可能性はあり場合によっては「白熱・赤熱する」といった意味になります。
The steel glowed when it reached 700 degrees.
鉄が700度に達したとき、白熱した。
glowに光るもの
コーパス(言語のデータベース)を調べてみるとglowとよく組み合わさっているのは「light」「face」「fire」「lamp」「sun」「skin」「sky」「moon」などです。
skin(肌)の場合は火照ったような赤み、紅潮、柔らかい輝きのことです。
He could see the glow of a campfire in the distance.
彼は遠くにキャンプファイヤーの輝きを見ることができた。
It was so cold her cheeks glowed red.
とても寒かったので彼女のほほは赤くほてった。
The glow of the fluorescent lights filled the room.
蛍光灯の明かりが部屋に広がった。
他にも蛍やネオンサインなども「glow」が使われやすい単語です。
I could see glowing fireflies along the river.
川沿いに輝く蛍を見ることができた。
The street was dark except for the glow of a neon sign.
その通りはネオンサインの輝きをのぞいて暗かった。
人間の感情に対してのglow
glowを人間に使うと人が感じる強い前向きな感情のことを表します。動詞では「熱くなる、燃える」、名詞では「熱情、満足感」といった意味もあります。
「glow」は焼けた鉄や炭が、内側に熱を留めながら淡い感じで赤く輝くような、外側ににじみでるような光や熱の表現です。激しい炎が舞い上がるのとは違います。
したがって人間の感情に使うと、にじみでるような内なる熱量や興奮を表しています。個人的には「火照る」ぐらいが近い雰囲気だと思います。
It took a few days for her glow to fade away.
彼女の熱量が消えるのに数日かかった。
She was glowing when she received the award.
彼女はその賞を受賞したとき、火照っていた。
「やった! 受賞した!」とガッツポーズして飛び回るのではなく、ちょっとニンマリしてプルプルしているような、にじみでるような興奮です。
しかし日本語の「白熱する」をそのままglowに置き換えられるかといえばそうでもありません。
The debate is glowing.
(意味がよくわからない)
The debate is heating up.
議論が白熱している。