メガネ(glasses)とハサミ(scissors)の複数形

眼鏡

日本人が「1つ、単数形」と感じるもので、英語では複数形で扱うものについていくつか取り上げてきました。

靴はまだ理解しやすく左右で物体として2つありますが、今回は代表的な眼鏡とハサミ(鋏)の問題を取り上げてみます。

あわせて眼鏡とハサミ以外のもの(靴、パンツ、ズボン等)についてお調べの方は以下の記事も参考にしてください。

靴(shoes)の単数形と複数形』『パンツ(pants)が複数形になる理由

ハサミ(scissors)

2枚の刃をつかうハサミ(scissors)なども日本語では「1つ」であっても、英語では複数形で扱う単語です。これも英語独特の感覚ですね。

I have to buy a pair of scissors.
ハサミを1本買わないといけない。

数える場合は「a pair of」「two pairs of」とするのは他の靴やパンツと同じです。

以下のように書いても間違いではありませんが、1本という指定がないので文章だけでは複数本かもしれないと判断される可能性があります。

I have to buy scissors.

単数形のscissor

はさみに関しては単数形の「scissor」を使うことはほぼないと思っても間違いありません。動詞で「scissor(はさみで切る)」の使い方があるのでこちらはまだ見かける可能性があります。

She scissored an article from the newspaper.
彼女は新聞記事をハサミで切った。

有名な映画シザーハンズ(原題:Edward Scissorhands)やロックバンドの『Scissor Sisters』などにかろうじて単数形を見ることができます。

メガネ(glasses)

ほかにも2枚のレンズを持つメガネも複数形になる代表です。メガネに関しては単数と複数で意味が少し変わることがあるので注意が必要です。

メガネを表現したい場合はレンズが2枚あるので普通はglassesと複数形になります。

①He wore a pair of glasses.
彼はメガネをかけていた。

以下のように表現しても特に問題はありません。

②He wore glasses.

しかし、上の②の表現は1個とはいっていないのでメガネを複数かけていた可能性、読もうと思えば読めます。

このような「うがった解釈」をすると、メガネに限らず靴でもなんでも、通常ではありえない状況についても触れることができてしまいます。

それを英会話などで問題視するかといった疑問はあります。特にネイティブスピーカーにとっても②の表現も普通であり、特に問題はありません。

サングラスも「sunglasses」です。また古臭い言葉で「スペクタクル(spectacles)」でも眼鏡を表すことができます。

My grandfather lost his spectacles.
うちの祖父がメガネをなくした。

コップなどのglass(グラス)

単数でglassと書いた場合は物質として窓に使われる素材としてのガラスや、コップ、ワイングラスなどを意味することになります。

I need a glass for my wine.
ワイン用のグラスが必要だ。

単数形の場合は明らかですが、複数形の場合はうがった見方をすることができます。

②I need a pair of glasses.

②はうがった見方をすれば両方の解釈が可能です。

メガネ屋さんでメガネを探している時に出てくる表現で「メガネを1つ探している」の意味にももちろんなります。

しかし「キミのためにロマネコンティを楽天市場で買っておいたよ。これから一緒に飲もう」といった状況で、2個のワイングラスが必要な時にも出るかもしれません。

これらは文脈で判断するか、普通に数字を使えばより明確になります。

I need two glasses for this wine.
ワインのためにグラスが2つ必要だ。

I need a glass for this wine.
ワインのためにグラスが1つ必要だ。

「ワインのラベルに書かれている細かな文字を読むために眼鏡が必要」といった状況も世の中にあると思いますが、そういう特殊な状況を想定しだすと通常ではありえない解釈も可能になります。

これらは文脈や状況で何を表しているのか判断するしかありません。

窓などのglass(ガラス)

窓ガラスについては、英語では「ガラス」という表現を日本語ほど使いません。窓ガラスのことですが普通は窓はガラスでできているので「window」で十分に伝わります。

He broke two windows.
彼は窓を2枚、壊した。

pane(窓ガラス1枚)という言葉があるので、こちらがよく使われます。

I need to install new window panes.
新しい窓ガラスを設置しないといけない。

しかし、窓ではないガラス扉もよくあります。こちらも「doorを壊した」のように表現されることも多いですが、ガラス扉のガラスの部分だけを壊したのような表現はありえます。

They broke the glass in the door.
彼らはドアのガラス部分を壊した。

下半身に身に着けるパンツ、ズボンなど

これは以前にも取り上げましたが、下半身に身に着けるようなものは1つ、1本であっても複数形になります。この場合、1つであっても「pant(パン)」とは言いません。

shorts(ショーツ、ショートパンツ)
panties(パンティ)
trunks(トランクス)
panties(パンティ)
trousers(ズボン・トラウザ)

以下のように数えることができます。

I want one pair of pants.
パンツが1枚ほしい。

I want two pairs of pants.
パンツが2枚ほしい。

1つ1つ数える場合には「pair of pants」のように表現しますが、何のペアなんだろうか? と不思議に思いますが、過去の製法、構造的な名残なので現代人には少し想像しにくいですね。

この件に関しては別の記事に詳しくまとめていますが、大昔は2枚の布を前後ろで重ねて、紐でしばりつけるものだったそうです。

こういった歴史的な名残から「パンツ」のように1本ですが、複数形になっている単語があります。

また「パンツ」がイギリスとアメリカで指すものが違う点などもご注意ください。日本でもアパレル業界で「パンツ」といった場合に何を指すのか混乱する要素があります。

また靴に関しては別の記事にまとめています。

   


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