メガネ(glasses)とハサミ(scissors)の単数形と複数形

メガネ(glasses)とハサミ(scissors)の単数形と複数形
 

公開日: 最終更新日:2020.09.29

日本人が「1個、1つ」だと感じるものでも、英語では複数形になっている単語があります。今回はその中でも代表的な眼鏡とハサミ(鋏)について取り上げてみます。

これは構造を考えるとわかりますが、ハサミは2枚の刃によって成立しているので物体としては1個でも「scissors」と複数形になります。眼鏡も同じく左右で2個のレンズの集合体なので1個でも「glasses」です。

glassになるとコップなどの「グラス」と、材質としての「ガラス」の両方の意味になるので少し注意が必要です。

他の代表的な複数形の言葉は『靴(shoes)の単数形と複数形』『パンツ(pants)が複数形になる理由』にまとめています。

ハサミ(scissors)は複数形

ハサミ(scissors)は複数形

2枚の刃をつかうハサミ(scissors)なども日本語では「1つ」であっても、英語では複数形で扱う単語です。これも英語独特の感覚ですね。

例文

I have to buy a pair of scissors.

ハサミを1本買わないといけない。

数える場合は「a pair of」「two pairs of」とします。これはクツやパンツのような履物と同じ数え方です。

はさみに関しては単数形の「scissor」を使うことはほぼないと思ってもいいかもしれません。動詞で「scissor(はさみで切る)」の使い方があるのでこちらはまだ見かける可能性があります。

例文

She scissored an article from the newspaper.

彼女は新聞記事をハサミで切った。

有名な映画『シザーハンズ(原題:Edward Scissorhands)』やロックバンドの『Scissor Sisters』、曲名の『One Armed Scissor』などにかろうじて単数形を見ることができます。

ハサミの類似品(tweezers, shears, nippers)

ハサミの類似品(tweezers, shears, nippers)

ハサミ以外でもハサミに形状が似た器具は複数形になります。2枚の刃が合体したような構造になるものです。

例えば細かい配線などを切断する「nippers(ニッパー)」、庭木の手入れをする「shears(大ばさみ)」、工具のペンチにあたる「pliers(プライヤー)」、ピンセットにあたる「tweezers(トゥウィーザズ)」などがあります。

例文

I used some tweezers.

ピンセットを使った。

例文

I trimmed the tree with some shears.

大ばさみで木を整えた。

例文

You should use some pliers on that bolt.

あのボルトにはペンチを使うべきだ。

例文

You need nippers if you make models.

プラモデルを作るならニッパーが必要だ。

ただし「wire cutter(ワイヤーカッター)」や「clipper(爪切り)」などの一部の言葉は単数形・複数形どちらも広く使われています。

例文

I bought a wire cutter.

I bought a pair of wire cutters.

ワイヤーカッターを買った。

メガネ(glasses)の単数形と複数形

メガネ(glasses)の意味と使い方

2枚のレンズから構成されるメガネも複数形になる代表です。メガネを表現したい場合はレンズが2枚あるので普通はglassesと複数形になります。

例文

He wore a pair of glasses.

彼はメガネをかけていた。

例文

He wore glasses.

(この言い方でもOKです)

しかし、上の例文は厳密には1個とはいっていないのでメガネを複数かけていた可能性も読もうと思えば読めます。

うがった解釈をすると、メガネに限らず靴でもなんでも、通常ではありえない状況についても触れることができてしまいます。

それを英会話などで問題視するかといった疑問はあります。特にネイティブスピーカーにとってもa pair ofを使わない表現も普通であり、特に問題はありません。

メガネの類似品(goggles, sunglasses, binoculars)

メガネの類似品(goggles, sunglasses, binoculars)

メガネに構造が似た左右2枚のレンズから構成される器具についても複数形になります。

「goggles(ゴーグル)」や「sunglasses(サングラス)」など日本語・カタカナでは単数形になっているものでも複数形になります。

古臭い言葉で眼鏡を意味する「スペクタクル(spectacles)」や、スポーツ観戦する際の「binoculars(双眼鏡)」なども該当します。

例文

I saw the bird through binoculars.

双眼鏡で鳥を見た。

例文

She wears goggles while swimming.

水泳の間、彼女はゴーグルを着用する。

例文

Do you need some sunglasses?

サングラスいりますか?

例文

My grandfather lost his spectacles.

うちの祖父がメガネをなくした。

ほかに関連としては「earring(イヤリング)」や「contact lens(コンタクトレンズ)」などは単数形・複数形の両方で見かけます。「コンタクトを片方なくした」「イヤリングを片耳だけつけている」といった状況もよくあるからです。

例文

She uses contact lenses.

彼女はコンタクトレンズをつけている。

例文

She lost a contact lens.

彼女はコンタクトレンズを1枚なくした。

単数形が「lens」で、複数形が「lenses」です。

例文

She wears earrings.

彼女はイヤリングをつけている。

例文

She lost an earring.

彼女はイヤリングを1個なくした。

イギリスの映画などで見かける貴族などがつけている「単眼鏡」は1枚のレンズなので単数形になります。

単眼鏡

monocle(単眼鏡)は1枚のレンズなので単数形

例文

The millionaire wears a monocle.

その億万長者は単眼鏡をかけている。

コップなどのglass(グラス)

コップなどのglass(グラス)

単数でglassと書いた場合は物質として窓に使われる素材としてのガラスや、コップ、ワイングラスなどを意味することになります。

例文

I need a glass for my wine.

ワイン用のグラスが必要だ。

単数形の場合は明らかですが、複数形の場合はうがった見方をすることができます。

例文

I need a pair of glasses.

(グラス? 眼鏡?)

上の例文がうがった感じで見れば両方の解釈が可能です。

メガネ屋さんでメガネを探している時に出てくる表現で「メガネを1つ探している」の意味にももちろんなります。

しかし「キミのためにロマネコンティを楽天市場で買っておいたよ。これから一緒に飲もう」といった状況で、2個のワイングラスが必要な時にも出てくるかもしれません。これらは文脈で判断するか、普通に数字を使えばより明確になります。

例文

I need two glasses for this wine.

このワインのためにグラスが2つ必要だ。

例文

I need a glass for this wine.

このワインのためにグラスが1つ必要だ。

「ワインのラベルに書かれている細かな文字を読むために眼鏡が必要」といった状況も世の中にあると思いますが、そういう特殊な状況を想定しだすと通常ではありえない解釈も可能になります。

窓などのglass(ガラス)

窓などのglass(ガラス)

窓ガラスについては、英語では「ガラス」という表現を日本語ほど使いません。窓ガラスのことですが普通は窓はガラスでできているので「window」で十分に伝わります。

例文

He broke two windows.

彼は窓を2枚、壊した。

pane(窓ガラス1枚)という言葉があるので、こちらがよく使われます。

例文

I need to install new window panes.

新しい窓ガラスを設置しないといけない。

しかし、窓ではないガラス扉もよくあります。こちらも「doorを壊した」のように表現されることも多いですが、ガラス扉のガラスの部分だけを壊したかのような表現はありえます。

例文

They broke the glass in the door.

彼らはドアのガラス部分を壊した。

世の中には眼鏡でできたアートなテーブルも存在するかもしれません。その場合は以下の例文のように表現できます。

例文

This table is made from glass.

このテーブルはガラスでできている。

例文

This table is made from glasses.

このテーブルは眼鏡でできている。



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