単純なことですが、書きながらひっかかってしまったのがdrinkの活用です。
過去形はdrank? 過去分詞はdrunk? drank? drunken? と迷ってしまったので、海外サイトも含めて調べてみました。
drinkは動詞で「飲む」なので酒を飲むとしても使われますが酒に限ったことではありません。水でもコーラでもおでんの出汁でもdrinkです。
drinkの過去形と過去分詞
一般的な結論としては以下の通りです。
drink(原形)- drank(過去形)- drunk(過去分詞)
発音:dríŋk – drǽŋk – drʌ́ŋk
これが一般的な形です。海外の文法サイトを調べてみましたが、これが最も多い表記でした。文法系の掲示板の意見交換とかでも上記の形がスタンダードです。
いくつかのサイトでは以下の形でもOKと記載があります。
drink(原形)- drank(過去形)- drunk/drank(過去分詞)
過去分詞に「drank」をとってもOKと表記しているところもあり、北米を中心にらしいですが地域性もあるのかもしれません。
さすがにdrunkenを過去分詞にしているところはありませんでしたが、唯一日本のWeblioだけが「drunken」は動詞「drink」の過去分詞です」と小さく書いています。
本当ですか?! Weblioそのものは信頼していますが、この件に関してはちょっと簡単には信じられないです。おそらく誤植じゃないとか思いますが、どうなんでしょうか。
drunken / drunk
どちらの言葉も共に「酒に酔った、酔っぱらった」です。しかし使い方に制限があります。
The drunken man…
(その酔った男が…)
The drunk man…
(その酔った男が…)
The man was drunk.
(その男は酔っていた)
The man was drunken.
(この使い方ができない)
drunkenは前に置くことしかできず、She is beautiful.みたいな使い方ができません。
The man was drunk at the time.
(男はその時、酔っていた)
The drunken(drunk) man stumbled into the road.
(酔った男はよろめきながら道路まで歩いた)
文法用語では限定用法(前に置く形)や叙述用法(補語として受ける形)の違いになりますが、ご興味のある方はキーワードで検索してください。
drunkは両方いけるみたいなので、だったらもうdrunken使わなかったらいいのでは? とも思いますが。
関係ないですがジャッキー・チェンの名作「酔拳」シリーズの英語版は「Drunken Master」です。
drinking(お酒)
drinkingだけで「飲酒」を意味することができます。
His drinking is really getting out of hand.
彼の飲酒は本当に手に負えない。
Doctors say even casual drinking can be harmful.
医者達はたまの飲酒でも有害になりうるという。
関連して飲酒運転に関係する英語表現の記事をご紹介しておきます。イギリスとアメリカで微妙に言い方が異なっているのも特徴です。反対の意味の「シラフ」はsoberです。
have a drink
「一杯やる」みたいな表現で、この使い方でアルコールを飲むことを意味します。
単にアルコールを摂取するという意味ではなくて、デートや友達付き合いといった社会的なコミュニケーションとして飲むことです。
He likes to have a drink with friends after work.
彼は仕事終わりに友達と一杯やるのが好きだ。
Why don’t we have a drink sometime?
いつか飲みましょう?