dice(ダイス・さいころ)は複数形であり、単数形はdieで「死ぬ」と同じ字になってしまいます。当然、サイコロが1つの場合は「a die」と数えることになります。
また動詞でdiceを使うと「賽の目に切る、四角に切る」といった意味で料理の際に使われる言葉になります。dicedで「四角に切られた」の意味です。
ここではサイコロのdiceを使った表現をまとめています。
dice(ダイス・さいころ)
私たちがボードゲームで使う数字が書かれた四角い「サイコロ」は英語では単数形がdieで、複数形がdiceとなります。単数形だと「死ぬ」という動詞と同じです。
A die rolled under the sofa.
サイコロがソファーの下に転がった。
He rolled the dice and got a seven.
彼はサイコロを転がして、7を出した。
上の例文は「7」が出ていることから明らかなようにサイコロを2個(以上)ふっています。
ただし辞書によるとdiceを複数形、dieを単数形とするのはアメリカ英語の色合いが強く、イギリスでは1個であっても「a dice」のような表現をすることがあるそうです。イギリス人のダンに意見を聞いてみると確かに「a dice」と呼ぶ人はいるし意味はわかるけれど、それは間違いだという認識でした。
有名なジュリアス・シーザーの物事がはじまって引き返せない状態を意味する「賽は投げられた」も英語では以下のような表現です。
The die is cast.
(賽は投げられた)
8面サイコロ、12面サイコロなどもありますが以下のように表現できます。ここでのロールプレイングゲームはテレビゲームではなく、カードなどを使って遊ぶテーブルゲームです。
When I play role playing games I use 12-sided dice.
ロールプレイングゲームをする時には12面ダイスを使う。
「The die is cast」のcastの使い方も古いですが以下のcastのページをご覧ください。
no dice
no diceは何かをすることができないという表現です。
A:Can you pick me up from work?
B:Sorry, no dice.
A:職場で拾ってくれる?
B:ごめん。できない。
職場に迎えにきてほしいと言われて、できないと断っている状況です。
I applied for the job, but no dice.
その仕事に応募したけど、だめだった。
仕事を得ることができなかったという意味です。
dice(動詞:四角く切る)
動詞で食べ物を四角く切ることを意味します。日本語にも「賽の目切り」といった表現があるので近いです。
I diced the carrots and put them in the soup.
私は人参を四角く切って、スープに入れた。
This machine can dice beef.
この機械は牛肉を四角く切ることができる。
diced(サイコロ状の)
dicedは四角く切られた状態を表し、形容詞で「サイコロ状の」を意味します。
The salad was full of diced onions.
そのサラダはサイコロ状の玉ねぎでいっぱいだった。
The pasta dish has diced red and yellow peppers.
パスタ料理には、サイコロ型の赤色と黄色のパプリカが入っている。