カスタマイズするなどカタカナになっている単語ですが、英語で似たような言葉を並べてみるとけっこう意味が違います。
どれも頻出の単語なのでこれも簡単だとは思いますが復習も込めて取り上げてみます。
今回も例文はすべてネイティブによる作成なので使い方の感覚を掴んでみてください。
customize(カスタマイズ)の意味
これもカタカナになっていますがカスタマイズは「自分の要求通りに直す、特別注文する、カスタマイズする」です。一番上の写真などはカスタマイズされたバイクです。
イギリス式のスペルはcustomiseで、アメリカ式がcustomizeですが意味は同じです。
I customized my car with purple lights and a Hatsune Miku decal.
私は自分の車を紫色のライトと初音ミクの転写シールでカスタマイズした。
She customizes PC at a shop downtown.
彼女は繁華街のお店でパソコンをカスタマイズする。
I have a customized Android phone with my name engraved on it.
私は自分の名前が刻まれた特注のアンドロイドのスマホを持っている。
customを形容詞で使う
形容詞で「カスタマイズされた」を表現する場合はcustomized = customで同じ意味になります。カスタムカーなどの使い方と同じです。
I have a custom(= customized) Android phone with my name engraved on it.
私は自分の名前が刻まれた特注のアンドロイドのスマホを持っている。
しかしcustomを動詞で使うことはありません。
✕ She customs PC at a shop downtown.
✕ I customed my car with purple lights and a Hatsune Miku decal.
(*この使い方はしません)
custom(カスタム)の意味
名詞のcustom(カスタム)単独ではずっと行っているような「風習、慣習、慣行」の意味になります。特にグループや民族など大人数で行われている習慣に対して使うことが多いです。
Bowing is a custom in Japan.
おじぎは日本の習慣だ。
Before visiting another country you should study their customs.
他の国を訪れるまえに、習慣を学ぶべきだ。
習慣や癖を表す似た単語の意味は別の記事ににまとめています。
税関
特殊な意味としては空港などで規制されている品物などを申告する場所である「税関」を意味するケースがあることでしょうか。
だいたい「declare(申告)」をする必要があるものを持っているか持っていないかで出口がわかれています。
He got caught in customs with too much alcohol in his luggage.
彼は税関でカバンの中にアルコールを持ちすぎてつかまった。
accustomed toの意味と使い方
accustom(~に慣れさせる、慣らす、なじませる、順応する)はよくaccustomed toの形で用いられます。
accustomed to = used to (慣れる)です。
I have lived here for ten years, so I’m accustomed to the noisy traffic.
=I have lived here for ten years, so I’m used to the noisy traffic.
10年間住んでいるので、うるさい交通にも慣れている。
I didn’t like natto at first, but I have gotten accustomed to it.
=I didn’t like natto at first, but I have gotten used to it.
最初、納豆が嫌いだったけど、慣れた。
customer(カスタマー)
customer(カスタマー)といえばビジネスの「お客さん」と思っても間違いないと思います。
This restaurant gets a lot of customers.
このレストランは多くのお客さんがいる。
His business lost customers ever since the scandal.
スキャンダル以来、彼のビジネスは顧客を失った。
カスタマーとクライアントはどちらも「顧客」と訳せ、カタカナでも浸透している言葉です。
一般的にクライアントはサービス・役務に対して料金を払った人を指し、カスタマーは製品、商品を買った人に対して使われます。
この「お客さん」に対する言葉の使い分けについては以下の記事にまとめています。他にもお客さんを表す言葉は多いです。