crustは何かの物体の外側にある堅い部分を指す言葉で、フランスパンの外側の堅い部分などをイメージするとわかりやすいかもしれません。
しかし地球の地殻や「外皮」といった訳もあるので、外側にある堅い皮のようなもの全般を指すことができる言葉です。
crustyは形容詞で外側が堅いものを指しています。古いイギリスのスラングで「反逆児、いうことを聞かない若者」といった意味もあります。
crustの意味と使い方
まずcrustは何かのかたい外側の層を意味する名詞です。
例えばフランスパンなどイメージしやすく外側・表面がカチカチです。いろんなものの表面の角質、固い部分に使えます。
crust【krʌ́st】
Volcanoes erupt when lava rises through the Earth’s crust.
火山は溶岩が地殻を上がってくるときに噴火する。
She likes the crust cut off of her bread.
彼女はパンの切り取られたかたい部分が好きだ。
Her pies have a delicious crust.
彼女のパイには美味しい皮がある。
The Earth’s crust ranges from 5 to 50 km thick.
地球の地殻の5kmから50kmの厚さだ。
ピザに対しては「ピザの生地、ピザのクラスト」と考えても間違いないと思います。
They make a pizza with sausage in the crust.
彼らは生地にソーセージが入ったピザを作る。
crustyの意味と使い方
crustyはそのまま形容詞で「表面が固い」の意味でも使えます。crustがあるものです。
crusty【krʌ́sti】
French bread is very crusty.
フランスパンはとても表面が固い。
When she woke up her eyes were crusty.
彼女が起きたとき、目が固くなっていた / 硬直していた。
気難しい、無愛想な
表面が固いことから人間の性格などに対して、不愛想な感じを表して使えます。
A crusty old man lives next door.
気難しい老人が隣に住んでいる。
Our coach was very crusty but had a good heart.
コーチはとても不愛想だが善良な人だった。
スラング:反抗する若者
crustyはイギリスのかなり古臭いスラングで、従順ではない若い反抗する人・反逆児みたいな意味があります。
これは1960年代後半から登場したヒッピーのような文化に傾倒する人をさして使われ、暗に「お風呂に入っていない(カピカピになっている)」といった部分につながっています。
ただけっこう古いスラングで、ジョンソン首相が環境問題のデモで交通を乱す若者に対して「uncooperative crusties(非協力的な反逆児たち)」と呼んだものの、イギリスでもよく意味がわからなかった人が多かったみたいです。
A lot of crusties were at the music festival.
多くの若い反抗者達が音楽フェスにいた。
The CEO complained about a group of crusties protesting his factory.
CEOが工場に反対する若い反抗者達に文句を言った。
encrust / encrusted
あまり見かけない言葉ですが「覆う、(表面を)飾る」といった意味で使われます。
The artist then encrusts his statues with diamonds.
芸術家はそのあと像をダイヤで覆う。
encrustedは形容詞で「表面が覆われた、表面がかたい」のような意味で使われます。かたい何かで覆われた状態を指します。
crustyがフランスパンのようにもともと備わっている性質として表面が固いものを表現しますが、同じ形容詞でもencrustedは意図的に誰かによって固くなったようなものを指します。
The victim’s shirt was encrusted with blood.
犠牲者のシャツは血で覆われていた。
シャツに乾いて固まった血がたくさんついていた状況です。
Her iPhone case is encrusted with gems.
彼女のアイフォンケースは宝石で覆われている。
decorateにも近い意味ですが、上の血の例文などは飾っている、装飾目的ではないので必ずしもイコールにはなりません。