confection(コンフェクション)とは砂糖を使ったお菓子を指す言葉です。ケーキ(cake)やキャンディ(candy)とわかっているならば具体的にいえばいいですが、和菓子や見慣れないお菓子など分類が難しいものに対してよく使われたりします。
confectionaryあるいはconfectioneryは集合的に「菓子類」「菓子製造」を指しますが、ちょっと定義論争がある単語で扱いが難しい言葉です。お菓子をつくる人はconfectionerと呼ばれます。それぞれネイティブにヒアリングをしてまとめました。
confectionの意味と使い方
「confection」とは「砂糖菓子、糖菓」といった意味で、砂糖を使ったお菓子全般を指せます。けっこう広範囲を指す漠然とした言葉です。
The store was full of interesting confections.
そのお店は興味深い砂糖菓子でいっぱいだった。
We had a type of fruit confection for dessert.
私達はフルーツの砂糖菓子をデザートに食べた。
基本的にはクッキー(cookie)、ケーキ(cake)、キャンディ(candy)、アイスクリーム(ice cream)など砂糖を使ったあらゆるものを指せますが、具体的な名称がわかっているならばそう言えばいいだけです。
confectionは名称がよくわからないお菓子に使われることが多く、特に和菓子や日本のユニークなお菓子などで、分類しにくいものを言い表す際に用いられることがあります。
A daifuku is a popular Japanese confection.
大福は人気の日本の砂糖を使ったお菓子だ。
The store sells Japanese confections like yokan and manju.
その店は羊羹や饅頭のような日本の砂糖菓子を売っている。
○ Hi-Chew is a popular Japanese confection.
◎ Hi-Chew is a popular Japanese candy.
ハイチュウは人気の日本のキャンディだ。
ハイチュウぐらいになると、もうキャンディといっても問題ないと思います。
スナックについては以下の記事にまとめてあります。
confectionary / confectioneryの意味の違い
confectionaryあるいはconfectioneryという言葉もありますが、この言葉はスペルが2種類あって、どっちが正しいのか? 意味は違うのか? といった論争があります。
辞書によっても定義が少し違ったり、あるいは同じ項目に転送される同一の言葉だと認識されていたりで、ややこしい言葉です。しかも、誰もその正しい答えを知らなさそうな感じがする言葉です。
1つは「菓子類」といった意味でお菓子全般を指す言葉です。もう1つは「菓子製造(店)」といった意味です。
He studied confectionary in France.
彼はフランスでお菓子製造の勉強をした。
She works at a Japanese confectionary.
彼女は和菓子店で働いている。
There were many confectionaries on the table.
多くのお菓子がテーブルの上にあった。
以下のイギリスのハンコックというお菓子製造業者のウェブサイトでも「confectionery」と「confectionary」に触れています。ただし以下の記事も意見の1つにすぎないぐらいです。
CONFECTIONERY OR CONFECTIONARY?(HANCOKS)
少なくともスペルの違いについては「どっちでもOK」と判断しても問題なさそうです。
ネイティブにも意見を聞いてみましたが、スペルの違いを無視して「confectionary」あるいは「confectionery」が同一の言葉だったとしても、そのうえでおそらく誰もこの言葉の正しい運用方法をわかってなさそうなぐらいに、漠然とした感じの言葉です。
confectionerの意味
confectionerはそのままconfectionを作っている人になります。「菓子職人、菓子屋」のことです。
She is the only confectioner in the small town.
彼女のその小さな街の唯一のお菓子職人だ。
The store sells equipment for confectioners.
そのお店はお菓子職人用の備品を売っている。