弱虫・臆病者・怖がりを英語でどう表現するか?

弱虫
 

公開日: 最終更新日:2022.04.8

弱虫・臆病者・怖がりを表す英語のスラングはけっこうあるので代表的なものをご紹介します。カタカナでも有名なチキン(chicken)については少し混同しやすい要素があるので記載しています。

他にも探せばまだまだ存在すると思うので、見つけ次第、随時加えていきたいと思います。極端に汚い言葉ではありませんが、使う場面や相手は少し気を使ってもいいと思います。

chicken(チキン)

臆病者の意味では「チキン」が日本ではよく知られているのではないでしょうか。映画の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で知ったという人が多いかもしれません。

主人公のマーティが「chicken(臆病者)」と挑発されて、「Nobody calls me chicken!(誰も俺を臆病者と呼ばない!)」と言ってキレていましたね。

細かい違いですが、次に紹介するpussy, wuss, wussyには「(態度・気持ちが)怖がり、臆病者」と「(腕っぷし・喧嘩が)弱い」の両方の意味があり、どちらか、またはその両方の意味で使われます。

Mayweather is a pussy, he is going to lose against McGregor.
メイウェザーは弱い、マクレガーに負けるだろうね。

上の例文では「弱い」の意味のみで使われています。この発言をしている人がプロボクサーのメイウェザーは弱い、雑魚だと思っています。

chickenには「弱い」というニュアンスは含まれておらず、「怖がり、臆病者」だけの意味になります。何かアクションを起こそうとしたときに「ビビっている」その場の態度を表しています。

Come on John, don’t be a chicken and eat the spider!
なあジョン、ビビッてないで、クモを食べてみろよ!

× Mayweather is a chicken, he is going to lose against McGregor.

メイウェザーはプロボクサーであり、試合を受けている以上は「怖がり、臆病者」とはいえません。以下の表現であれば可能です。

Mayweather is a chicken, he is not going to fight McGregor.
メイウェザーは臆病者だ。マクレガーとは戦わないだろうね。

強い対戦相手との勝負を最初から受けない場合は「chicken(臆病者)」と表現することは可能です。

pussy

ネコの性質に関連する言葉で「弱い男(腕力)」と「怖がりの男(態度)」として使われます。どちらかの意味もあれば、両方を含むケースがあります。

喧嘩に逃げ腰だったりめそめそしているような男性に対して、男同士の間でよく使われる「弱弱しいやつ、女々しいやつ!」といったあざける表現です。

pussyは「クモを食べてみろよ」のような、男同士の子供っぽいやり取りの中で見かけることが多い言葉ですが、一般的にはそれほど攻撃的な言葉とは見なされていません。

Come on John, don’t be a pussy and eat the spider!
なあ、ジョン。ビビってないでクモを食べてみろよ!

Mayweather is a pussy, he is going to lose against McGregor.
メイウェザーは弱い、マクレガーに負けるだろうね。

日本語の「女々しい」は時代的にあまりテレビなどでは見かけなくなりましたが、pussyはコメディなどでは多く見かけます。

これは同時にpussyの隠語である生殖器の意味からくる「女」と関係している、あるいは猫の弱弱しい感じからと思われますがはっきりしたことはわかりません。

scaredy cat / fraidy catなど猫を「臆病」ととらえて人間に対して使う表現は他にもあります。どちらも口語表現で「臆病者」「意気地なし」といった意味になります。

He is a scaredy cat.
彼は臆病者だ。

wuss / wussy

wussやwussyも同じ「弱い男」「怖がりの男」の意味です。

pussyよりも侮辱や攻撃のニュアンスは薄まり、特にテレビなどでより広く使われています。

wussの方がより使われますが、wussyでも同じ意味を表せます。

Come on John, don’t be a wuss(wussy) and eat the spider!

Mayweather is a wuss(wussy), he is going to lose against McGregor.

チキンも含めて女性に対していえるのか? といった話については、そもそも子供が使う言葉であって、いい大人はこのような発言をしません。

言える言えないはルールはなく可能だとは思いますが、どっちにしろいい大人だったら言わないのがベストだという意見です。

weenie

weenieも肉体的に弱い人、もしくは弱い性格の人を指し「弱虫、泣き虫、臆病者」といった意味です。

例文

The other kids called him a “weenie” and beat him up.

他の子たちが彼のことを「弱虫」と呼んで彼を叩いた。

例文

Some weenie told the teacher that I cheated on the test.

臆病者が先生に、私がテストでカンニングしたことを伝えた。

weakling

weaklingも「体の弱い人、弱虫」の意味です。

例文

He is too much of a weakling to become a professional boxer.

彼は身体が弱すぎて、プロのボクサーにはなれない。

例文

He said his enemies were all weaklings.

彼は敵はすべて弱虫だといった。



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

私たちのアプリもよろしくお願いします。

新作アプリをリリースしました!

YouTubeのチャンネルはじめました!

リスニングと英語教材のペラペ

記事カテゴリー

おすすめ記事

  1. 「I’m fine, thank you. And you?」と教科書で本当に習うのか? ネイティブは言わないのか?
  2. 外国人
  3. capital-letter
  4. adjective(形容詞)
  5. cute(キュート)とpretty(プリティ)の違い

最近の記事

  1. ruins(廃虚、遺跡) / ruin(崩壊) の意味と使い方
  2. Mon / Mama / Mother「母親」を表す言葉の違い
  3. slip offとslip onの意味と使い方
  4. reticulated / reticulateの意味と使い方
  5. burn upの意味と使い方
  6. extremist / militant / terroristの意味の違い
  7. extreme(エクストリーム)の意味と使い方
  8. restraint(自制、慎み)とrestrain(拘束する、抑える)の意味と使い方
PAGE TOP