alter / change / modifyの違い

alter, modify, chnage
 

公開日: 最終更新日:2019.01.14

どれも日本語にすると「変える、変更する」といった意味になります。この3つの違いとしては「change」と「alter」は場合によっては同じ意味になるので置き換え可能です。

modifyは改良・改善といった「良くなる」という意味が含まれるので、よい方向への変化を伴う点が必須になります。

また同じ文章でも言葉を入れ替えると微妙に指している内容、ニュアンスが違って伝わるので、比較を含めて例文を作りました。

alterの意味と使い方

発音は【ɔ́ːltər】で活用はそのまま過去形・過去分詞ともにalteredです。

changeは特に説明は必要ないと思いますが一般的な「変更する、変える」ことの全般を指します。

alterは部分的な変更だと考えても間違いないと思います。逆にいえば変化はあるものの、基本・土台となる部分では同じままだといえます。

以下の例文のようにchangeとまったく同じ意味で使うことも可能です。

I changed part of the presentation.
=I altered part of the presentation.
私はプレゼンの一部を変更した。

しかしネイティブスピーカーの感覚として以下の例文のようなケースでは意味が違って伝わってしまいます。

He changed the location.
(場所を変更したの意味)

He altered the location.
(場所を変化させたの意味)

changeを使えばレストランからプールへ、そして美術館のように場所を変更したことを意味します。

一方でalterを使うと、その場所で何かを変更したことになります。しかし場所は同じレストランのままです。

映画の撮影などをレストランの中で行っており、そこにテーブルを配置した、カーテンの色を変えたなど、何かはわかりませんが変化をさせたことになります。

また以下のような例文も違いを感じる参考になります。

I altered the color of the car.
車の色を変えた。

この場合は車の色を変更したとなりますが、alterを使った変更は「赤から暗い赤への変化」「青からスカイブルーへの変化」「ブラックから艶消しの黒」など確かに変化はしていますが、基本となる色はそのままである印象を与えます。

I changed the color of the car.
車の色を変えた。

このように書くと「赤から青の車へ変更した」「白から黒に変更した」といったまったく別の色に変化したことを意味することができます。同時に「change」はあらゆる変化を含むので、上にあげた「赤から暗い赤への変化」などalterの意味での変化も含まれてきます。

changeの場合はどう変わったのかわかりませんが、とにかく変わっています。alterの場合は基本的な部分では変化がないけれど、改変・修正などの何らかの変化が起こっています。

modifyの意味と使い方

modifyは明確に「よくなる」という意味が含まれるので「改善する、改良する」あたりが近い日本語になります。

発音は【mɑ́dəfài】で活用はそのまま過去形、過去分詞もedをつけたmodifiedです。

She modified her car with an expensive stereo.
彼女は高いステレオで彼女の車を改善した、改良した。

したがって意味として「良くなっている」という部分が通るならばalterやchangeとも置き換えても問題ありません。

I modified the presentation so that it has the latest data.

I changed the presentation so that it has the latest data.

I altered the presentation so that it has the latest data.

「最新のデータがあったのでプレゼンを変更した」といった意味になります。その反対の「悪くなる」という変化には使うことができません。

Radiation changes our DNA and cancer forms.

Radiation alters our DNA and cancer forms.

× Radiation modifies our DNA and cancer forms.

「放射線が私たちのDNAを変化させ、がん細胞が生じる」といった意味ですが、悪くなっているのでこの場合にはmodifyを使うことができません。

少し注意が必要なのは「良くなる、悪くなる」は非常に主観的だといえるので政治の話題などでは気を付けないといけません。

「政府は税金の仕組みを変更した。来年は多く税金を払わないといけない」といった意味の文章があった場合に、私たちは税金が増えて多く支払わないといけないので悪くなっているように感じますが、政府は良くしようと思ってやっている可能性があります。社会全体で考えた場合に増税と共に福祉が充実したり道路ができたりするので良いのか悪いのか判断がわかれます。

こういった主観的な話にmodifyを使うとちょっと合わないケースがあります。

change / alter / modifyの違い

こういった前提としての大きな違いのうえで、以下のような文章はどれも成立しますが意味が少し違います。

I changed my clothes.

I altered my clothes.

I modified my clothes.

changeを使うと服を変更したことになるので「着替えた」の意味になります。

衣服に対してalterを使うとサイズの変更を通常は意味します。サイズを変化させたり、ズボンの裾を短くしたりといった変化です。これも変化はあるけど本体は同じままというalterのイメージです。

modifyを使うと服をよくするために変化させたことになります。破れないように保護したり、寒くないように特殊な加工をしたりといったケースが考えられます。

同じく混同されやすいvaryとの違いは以下の記事にまとめています。



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