approveは「承認する、同意する」といった意味で、リクエストや申請などに対して行われるフォーマルな言葉遣いです。「母親の同意」といった意味の日常会話で使うにはちょっと大げさかもしれません。
また「approve of」で「良いと思う、気に入る」といった使い方もあるので、混同しやすい表現だといえます。名詞がapprovalで「承認」の意味になります。
反対の意味のdisapproveについてもあわせて例文にまとめました。disapproveは使い方が少しややこしい部分があります。
この記事の目次!
approveの意味と使い方
もともとは公的に何かについて「良いと認める、同意する」といった意味であり、そこから「承認する、認める」といった意味でよく使われます。
approve【əprúːv】
They approved my visa request.
彼らは私のビザのリクエストを承認した。
My visa was approved.
私のビザが承認された。
次に紹介するallowやpermitとの違いにつながりますが、approveは非常にかしこまったフォーマルな「承認する」といった行為です。
△ My mother approved my request to go out tonight.
母親は私が今夜外出する申請を承認した。
上の例文などは母親に書類で申請して外出の許可の判子をもらうのならかまいませんが、日常の家庭の雰囲気とはちょっと違います。
approveとallow / permitとの違い
allowやpermitあたりが類義語、近い意味になります。すでに紹介したように言葉の雰囲気の違いがまずあります。
また大きな違いとしてはapproveは「申請・リクエスト」に対して使うことが多いのに対して、allowやpermitは「人」に対して使うことが多いです。
The government approved my visa request.
政府は私のビザの申請を承認した。
△ The government permitted my visa request.
△ The government allowed my visa request.
(あまり目的語にモノをとらない)
My mother permitted me to go out tonight.
My mother allowed me to go out tonight.
母親は私が今夜外出することを許した。
△ My mother approved me to go out tonight.
(あまり目的語に人をとらない)
acceptとapproveの違い
acceptとの違いでいえば、accept(受け入れる)は意味が広い言葉であり、その分だけ曖昧になります。
They accepted my visa request.
彼らは私のビザの申請を受け入れた。
上の例文だとビザの申請を受理した、受け取ったぐらいの意味でしかなく、許可が下りたかどうかは不明です。
They approved my visa request.
彼らは私のビザの申請を承認した。
これをapproveで書けば、少なくとも自分が求めていた要求が通ったことがわかります。
approve ofの意味と使い方
approve ofだと「良いと考える、気に入る」みたいな意味になります。こちらは自動詞の使い方になります。
My wife doesn’t approve of my smoking.
私の妻は私の喫煙を良いと考えてはいない。
My father can’t approve of my gay lifestyle.
父親は私のゲイとしての生活を気に入ることができない。
They approved of my visa request.
彼らは私のビザのリクエストを気に入っていた。
上の例文はビザがおりたとは言っておらず、気に入っている、快く思っているだけです。
また禁煙の例文などでは「良いとは思っていない、気に入っていない」であって、支持はしないけれど特に争いをしている感じはあまりしません。
approval(名詞)の意味と使い方
名詞は「approval」で「承認、同意」といった意味になります。
approval【əprúːvəl】
I asked for her parents’ approval before proposing to her.
プロポーズの前に、私は彼女の両親の承認を求めた。
This stamp represents the bank’s approval.
このハンコは銀行の承認を表している。
disapproveの使い方
disapproveは少しややこしく通常は「disapprove of」の形で「~に賛成しない、~に不満をあらわす」といった意味で使われます。快く思っていない感情を出すことです。
日本語の承認の判定の意味である「非承認」とは考え方がちょっと違います。approveの元の意味である「気に入ること」の反対だと考えることができます。
She disapproves of my smoking.
彼女は私の喫煙を快く思っていない。
My father disapproves of my gay lifestyle.
父親は私の同性愛の生き方に賛同していない。
以下のように書くと意味がわからないそうです。
The government disapproved my visa application.
(意味がわからない)
The government didn’t approve my visa application.
政府は私のビザの申請を承認しなかった。
disapproveをそのまま使っても「承認しない、不可とする」の意味にはならないので注意が必要です。
disapproval
こちらも「非承認」の意味だと考えるよりも、否定的なこと、気に入っていないこと、気に入っていない感情です。
I sensed disapproval in what my father said.
私は父親のいったことの中に、気に入っていないことを感じた。
Many people expressed their disapproval of the new video game curfew.
多くの人々が新しいビデオゲームの制限(規制)を気に入ってないことを表明した。