admitの意味と使い方

admit
 

公開日: 最終更新日:2021.04.14

admitは基本的には「(何かの行為など)を認める」の意味で使われます。

日本語で考えると少しややこしい要素として日本語の「認める」には「何かの許可を出す」の意味と、「何かの行為を事実だと確認する」のような2つの意味合いがある点です。

英語のadmitは「(犯罪行為などを)認める」ですが、状況によっては「permit / allow」などの許可を出す意味で置き換えも可能なケースがあります。

他にも「入院する」などややこしい要素もあるのでネイティブスピーカーに書いてもらった例文を整理しながらまとめてみました。

名詞のadmissionについては『admissionの意味と使い方』にまとめています。

admitの意味と使い方

admit

admitは何かをそうだと認めること全般を指す言葉です。活用は過去形・過去分詞ともに「admitted」です。

服が似合ってないことなどカジュアルな事象などを認めることもできます。

例文

I admit my pants are too big.

自分のズボンが大きすぎるのは認めるよ。

例文

She admitted she was wrong and apologized.

彼女は自分が間違っていたと認め謝罪した。

例文

The company admitted that they are closing the factory.

会社は工場を閉鎖しようとしていると認めた。

must admit

admitが「~を認める」でそれを強調したようなニュアンスになり「恥ずかしいけれども認めなければならない」といった正直な気持ちを伝える表現です。

例文

I must admit this is actually my first time to a yakiniku restaurant.

これが実際のところ、はじめての焼肉屋なんだ。

ちょっと照れたような、恥ずかしい気持ちの表れでmustはなくても意味は同じですが、少し強調した表現になります。

このmust admitは1人称(主語がI)か2人称(主語がYou)ときに使い、He/Sheを主語にとる場合にはあまり使いません。

例文

▲ He must admit his famous painting was supposed to look very different.

(主語が三人称の場合にはあまり使わない。

admit to 犯罪名・行為

罪を認める

ニュース報道などで最も多いのがこの形で、犯罪などの容疑者が自分がやった罪や容疑を認める際に頻繁に登場します。

後ろに直接、犯罪の名称などを置くことも可能です。

例文

He admitted to the theft.

彼は窃盗を認めた。

例文

She admitted to all of the charges against her.

彼女はすべての容疑を認めた。

一般的にadmit + -ingで「~することを認める」の意味になる-ing(動名詞)をとる言葉としても知られています。以下のような使い方もできます。

例文

She admitted killing her husband.

彼女は夫を殺害したことを認めた。

学校・施設などに入れる(入場・入学)

admitのもう1つの使い方が学校などへの「入学する」としても、admitが使われます。入学を認められると考えてもOKではないかと思います。

これは学校以外でも展示会など何かに入場する際に用いられる表現でもあり、その場合は「許可する」の意味になります。

例文

The school only admits Christians.

その学校はキリスト教徒だけを許可している。

例文

He was admitted to a top university.

彼はトップの大学に入学した。

例文

I was admitted into the concert because I had a ticket.

私はコンサートへの入場を許可された。なぜならチケットをもっていたからだ。

allow / permitとの違い

admitを入場・入学を許可するの意味で使った場合にはallowやpermitと置き換えが可能になります。ただ文型が変わるので完全にそっくりそのまま置き換えというわけにもいけません。

例文

You need a ticket to be admitted to the exhibition.

You need a ticket to be allowed to enter the exhibition.

その展示会に入るにはチケットが必要です。

例文

The school admitted 100 new students.

The school allowed 100 new students to enter.

その学校は100人の新入生の入学を認めた。

例文

The board of education admitted me into a school for gifted children.

The board of education allowed me to enter the school for gifted children.

教育委員会は才能ある子どもたちのために、私にその学校へ入ることを認めた/許可した。

許可を出す場合のlet, allow, permitの違いについては別の記事にまとめています。

入院する(admit to hospital)

入院する女性

また病院などに入院、通院する際にもadmitが用いられます。受動態・受け身の形での「入院する」となります。

例文

She was admitted to the hospital for a minor surgery.

彼女は小さな手術のために病院に入院した。

例文

I was admitted to the hospital when I broke my leg.

足の骨を折ったときに病院に入院した。

入院した、通院したのどちらでもOKですが、風邪っぽくて医者にいって薬をもらうだけのような軽いものには使いません。

普通に病院に行く場合はvisitで十分です。

例文

I visited the hospital because I had a stomachache.

胃が痛かったので病院に行った。

admitは泊まりである必要はありませんが、風邪や胃が痛いといった症状よりも大きなものに使われます。

admit + ingにすべきか?

痴漢を扱ったニュースに「admitted to touching her chest」といった表現が登場しました。容疑者は女性の胸を触ったことを認めたといった意味です。

これはページの冒頭に登場した使い方と同じですが、この「to」っているのか? という話になりました。

動名詞を後ろにとって「admitted touching」でいいのでは? むしろtoがないほうが正しいのでは? といった意見が出ました。

スティーブの見解は、むしろこの場合はtoがないと文章が混乱するのでダメだといったものでした。

例文

I admitted stealing.

(二通りの解釈ができてしまう)

上の例文のような表現は2通りの解釈が可能です。1つは「私は盗んだことを認めた/告白した」で、もう1つが「私は人々が盗むことを認めた」が可能になるそうです。

「このリンゴをみんな盗んでいってもいいよと私は認めた」の解釈が可能になって、文章として混乱する要素があります。

例文

I admitted to stealing.

この言い方になると「私は自分が盗んだことを告白した/認めた」としか読めないので、文章として誤解がなくなります。

ネットで調べてみると同じ疑問がOKWAVEに投稿されていました。(参考:admitの使い方

この場合は酒井法子さんがドラッグを使った時の表現(一部省略)で以下の比較になっています。

She admitted to using drugs.
She admitted using drugs.

この場合もtoがなくても間違いではありませんが、toがあったほうが「彼女はドラッグを使ったことを告白した・認めた」にしか読めないので誤解が少ないです。



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