英語の自動車用語いろいろ

自動車
 

公開日: 最終更新日:2022.06.18

自動車に関連するニュースは定期的に取り扱うことになりますが、そのたびに細かな自動車関連の用語が登場します。

特段、1ページに独立してまとめるほどのボリュームがないので、それらの用語をまとめて1ページで紹介していきます。

今後も新しい用語や独立した自動車のページが登場すれば順次、加筆を行っていく予定です。

five-seater(シーター)

自動車や飛行機などの乗り物に対してカタカナでも同じですが「2シーター」「4シーター」のように、座席をあらわす際になぜか「シーター(setaer)」を使います。座席をあらわすなら「seat(シート)」で済みますが、なぜか「er」がついてシーターになります。

これは特に意味がない、自動車好きなどの間で広まった文化みたいなものだそうです。日本語でいう「~ちゃん」みたいな愛称の部類に近い感覚みたいです。

自動車関連用語にはloaner car(代車)やbeater(ぽんこつ車)のようにerをつける文化があるようで、それがそのまま日本でも定着しています。

wheel(ハンドル)

wheelはハンドルのことで、ハンドルが和製英語ではないかという部分については独立した記事で取り上げたことがあります。

behind the wheelで進行方向に向かってハンドルの後ろにいる、つまり「運転」の意味になります。

I wasn’t behind the wheel at the time of the accident.
(事故のときには、私は運転はしていなかった)

Get behind the wheel!
(運転しろ!)

ただしこれは車限定であって他の乗り物ではat the controlsが一般的です。

The pilot was fired for being drunk at the controls.
(パイロットは操縦席で酒を飲んでクビになった)

There was an unlicensed driver at the controls when the train derailed.
(電車が脱線したときには、免許のない運転手が運転席にいた)

shotgun(助手席)

「shotgun」で車の助手席を意味します。front passenger seatともいわれます。

I was riding shotgun at the time of the accident.
(事故のときには、私は助手席にいた)

I called shotgun!
(私が助手席に乗る!)

rent-a-car(レンタカー)

ビジネスとしてのレンタカーは「car rental」または「rent-a-car」といった表現をします。

He runs a car rental business in Chicago.
He runs a rent-a-car business in Chicago.
(彼はシカゴでレンタカービジネスをやっている)

借りた車のことは「rental car」が一般的です。

We need to get a rental car when we go to Italy.
(イタリアに行くとき、私たちはレンタカーが必要だ)

I crashed into a rental car.
(レンタカーに激突した)

A: Is this your car?
(これはあなたの車?)

B: No, it’s a rental.
(いいえ、レンタカーです)

辞書には借りた車のことをrent-a-carとできると書いていますがスティーブは実際に聞いたことがないといってます。

We need to get a rent-a-car when we go to Italy.
(*この使い方は聞いたことがないそうです)

ひょっとしたら、こう表現する地域や国もあるのかもしれません。

Freeway(高速道路)

Freewayはアメリカの高速道路を意味します。freeは交通が妨害されないという意味でのfreeなので、無料のところも多いですが一部有料になっている州もあります。

他の呼び方として、highway、expresswayがありますが、よく耳にするのはfreewayです。

expressと言うとexpress lane(二人以上が乗車、カープールしている車だけが走行できる特別車線)を指します。

Carpool(カープール)は相乗りのことで、自動車社会のアメリカで相乗りしている車優先で通れる車線があったりします。

convertible(オープンカー)

こちらも屋根のない自動車、和製英語でいう「オープンカー」を指すことができます。

オープンカーは屋根をつけたり外したりと変形が可能なので英語では「convertible」です。

I love driving my convertible along the beach.
(愛車のオープンカーで浜辺をドライブするのが好きだ)

普通に「変換できる、変換可能な」の意味でも使えます。

My sofa is convertible into a bed.
(私のソファーはベッドに変形可能だ)

hood / bonnet

ボンネットはイギリス英語の使い方で、アメリカではhoodといいます。車のフロント部分にあるカバーの部分です。

洋服のパーカーは「hoodie(フーディ)」と呼ぶのが一般的です。

イギリスも自動車が左側通行になっている数少ない国で、世界にはオーストラリアなどイギリスに関連の深い国は日本と同じ左側通行になっています。

ただ世界的に見れば左側通行が小数派です。意外なところではタイやインドネシアも左側通行です。

eco-friendly

カタカナで定着しつつありますが、さまざまな言葉に「-friendly」をつけて「~に優しい、~と調和した、~にとって使いやすい」といった意味になります。

America-friendly government
(新米政権/アメリカ寄りの政権)

child-friendly food
(子ども向けの/子どもに優しい食べ物)

プリウスなどのハイブリッド車などの「環境に優しい」は「eco-friendly」であらわすことも可能です。

reliability(信頼性)

TOYOTAなどの日本の自動車メーカー(automaker)の高い信頼性はたびたびランキング形式でニュースのネタにされています。

「信頼性、確実性、信頼できること」のような意味があります。

I like Lexus because of its reliability.
(レクサスが好きだ、なぜなら信頼性のためだ)

どちらかといえばreliable(信頼できる、信頼性のある、頼りがいのある)の形容詞の形のほうがよく使われます。

Lexus cars are very reliable.
(レクサスの車はとても信頼できる)

My watch is reliable.
(私の時計は信頼できる)

これはモノだけでなく人間にも使うことができます。

Tom is reliable.
(トムは信頼できる)

動詞でrely onの形でも同じ意味になります。同じ意味ではtrustです。

I can rely on Lexus cars.
(レクサスの車を信頼している)

I trust Lexus cars.
(レクサスの車を信頼している)

well-rounded

極端に突出した優れた要素はないけれども、弱点もないような、すべての水準が高いものを指します。バランスがとれた堅実なものです。

The Honda Accord is a well-rounded automobile.
(ホンダのアコードはバランスの良いクルマだ)

I’m using a well-rounded smartphone that does what I need it to and doesn’t cost too much.
(私はバランスのいいスマホを使ってるよ。自分が必要することができるし、高すぎないし)

hit-and-run(ひき逃げ)

自動車事故を起こし、警察が到着する前に走って逃げ去る犯罪のことで「ひき逃げ、当て逃げ」といった意味です。

例文

She was charged with a hit-and-run.

彼女はひき逃げの容疑を科せられた。

例文

His father was killed in a hit-and-run accident.

彼の父はひき逃げの事故で殺された。

hit-and-runは車が人にぶつかって走り去る場合に使われることが多いです。

人にぶつかったわけではなく他の何かにぶつかった場合には「leaving the scene of an accident(事故現場から去ること)」のようなフレーズを使って区別することもよくあります。

例文

She was charged with a hit-and-run.

彼女はひき逃げの容疑を科せられた。

おそらく人にぶつかった状況ですが、他の何かにぶつかった可能性もあります。

例文

She was charged with leaving the scene of an accident.

彼女は事故現場から逃げたという容疑を科せられた。

おそらく人ではない何かにぶつかった状況ですが、人にぶつかった可能性もあります。

spike strip

警察や兵士が他の人の乗り物のタイヤをパンクさせるために使うもので、鋭利な針のついた長い折りたたみ式の道具です。

例文

The police laid a spike strip across the highway.

警察が幹線道路にスパイクストリップを置いた。

例文

The suspect hit a spike strip and drove into a ditch.

その容疑者はスパイクストリップにぶつかって、水路に突進した。

horn / klaxon

プップーと鳴らす自動車の音は日本では「クラクション」と呼ばれています。

英語で「klaxon」という単語は存在していますが一般的に自動車のものはhornが使われます。

例文

I honked my horn at the jaywalker.

I honked my klaxon at the jaywalker.

無断横断してくる歩行者にホーンを鳴らした。

たぶん英語圏で「klaxon」といっても通じないだろうといった意見でした。

ただしフランス、イタリアなどそれなりの数の国で「klaxon」にあたる現地の言葉を使っているので、「クラクション」がまったく的外れな和製英語かといえばそうでもありません。

chauffeur

専属の運転手を表す言葉です。もとはフランス語で、リムジンみたいなお金持ちを連想させる言葉です。

ニュースのような名詞以外でも、ちょっと皮肉っぽく「お抱えの運転手を務める、運転していく」といった意味で使えます。

例文

I have to chauffeur my kids to their after-school clubs.

私は子供たちを放課後のクラブに車で送っていかなければならない。

例文

I always have to chauffer my girlfriend places.

私はいつも彼女を目的の場所まで送っていかなければならない。

自動車関連の記事

このサイトでも他にも自動車関連の記事を取り扱ってきたのであわせてご紹介します。

先程ご紹介しましたが日本語でいう「ハンドル」が英語では違う点など含め「handle」という英単語に焦点をあてた記事です。

以前にビジネス紙のフォーブスが日本車につけられた変な名前という特集を組んでいました。その中のいくつかは同意できるけれども、なかには問題ないと思えるような車種名も登場していたので意見をまとめています。

アメリカに住んでみてわかるアメリカの自動車事情をまとめた記事です。アメリカ人は豪快なイメージがありますが、意識として歩行者優先が徹底していて交通マナーはそんなに悪くないという意見です。

飲酒運転は各国で問題になっていますが、飲酒運転に関連する用語をまとめた記事もあります。



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