rangeは動詞では「及ぶ、広がっている」など価格などの範囲を表す言葉としてよく用いられています。名詞でのrangeは「幅、域、範囲」の意味がありますが、a range ofで「さまざまな」といった種類が多いことを意味する表現になります。特にむずかしい単語ではありませんがa variety ofとの違いなども含めて例文にまとめています。
range(動詞)の意味と使い方
動詞の場合は「~の範囲におよぶ」の意味で、この場合にはだいたい数量を示すものと一緒に使われます。
The company’s expenses range from $10 million to $19 million.
その会社の支出は1000万ドルから1900万ドルの範囲に及ぶ。
Their height can range from 30 centimeters to 1 meter.
それらの高さは30センチから1メートルまでの範囲に及ぶ。
Condo prices range from $350,000 to over $1 million in the city.
その街のコンドミニアムの価格は35万ドルから100万ドル以上だ。
During rainy season temperatures range from 24 degrees to more than 35 degrees in some areas.
いくつかのエリアでは雨季の気温は24度から35度以上に及ぶ。
a range ofの意味と使い方
a range ofは基本的にはa variety ofなどと同じで「さまざまな」の意味です。
They have a range of magazines here.
They have a variety of magazines here.
彼らはここに様々な雑誌を置いている。
文字としてはa variety ofが「種類の多い」を表し、 a range ofが「範囲の広さ」を表していますが、例文は感覚的に変わりはないといった意見でした。
上の例文でいえば、どの書店もいろんな雑誌を置いていることを意味し、どちらが感覚的に多くの雑誌を扱っているといった差はそんなにないという意見です。
a range ofとa variety of の違い
a range ofとa variety of の違いは置き換え可能な同じ意味ですが、言葉の組み合わせとして相性の良さがあるのが「価格」などを表す場合です。
◎ The tickets are sold at a range of prices.
チケットはさまざまな価格で売られている。
△ The tickets are sold at a variety of prices.
(間違いではありません)
「a variety of」で言う人もいるだろうし間違いではありません。
しかし、感覚的に「価格」とは高いか安いかであって、種類よりも「範囲、段階」を意味するrangeを使うのがベターだという話です。
以下のように同じ表現でもチケットにかかると、どちらでもOKです。
◎ They sell a range of tickets.
◎ They sell a variety of tickets.
彼らはさまざまなチケットを売っている。
このチケットに関連する4つの例文はどれも、往復チケット、片道チケット、特等席、エコノミー席などさまざまな種類が、1000円、2000円、1万円、5000円と異なる価格帯で売られている、という事実の描写に変わりはありません。
ただ、かかる言葉の組み合わせによっては、言葉遣いを選んだほうがベターだという意見です。