regular(レギュラー)は英語で使った場合には大きく「いつもの、普通の」といった意味と、「習慣的な、定期的な」といった意味で使われることが多いです。常連の客なども表すことができます。
カタカナではサイズに対してや、スポーツチームでのスタメンのメンバーに対して用いられますが、これらが英語で使える感じでもないので、1つ1つ検証しています。
副詞の「regularly(定期的に、普通は)」と、派生語の「irregular(イレギュラー)」についてもまとめています。全体的にカタカナとちょっと使い方が違うといえます。
この記事の目次!
いつもの、普通の、通常の
カタカナになっているレギュラーですが、英語の「regular」は大きく意味が2つぐらいに分かれます。
1つはノーマルに近い「いつもの、普通の、通常の」といった意味です。
I have a regular car, nothing fancy.
普通の車を持ってるよ。何もしゃれたところのないね。
I just want to live a regular life.
普通の暮らしを送ってみたいだけです。
Diet Coke is healthier than regular Coke.
ダイエットコークは普通のコーラよりは健康的だ。
Admission is 1,650 yen for regular access and an additional 3,300 yen to enter the special area.
通常のアクセスが入場料は1650円で、特別エリアに入るには追加で3300円だ。
There’s a dog-friendly café near my home that has a special menu of doggie treats in addition to regular food.
家の近くに犬にフレンドリーなカフェがあって、普通の食べ物にくわえて、特製の犬のおやつメニューがある。
習慣的な、常連の、定期的な
もう1つは「常連の、習慣的な」などの意味もあります。何かが一定の頻度で起こっているようなことで、定期健診や定期的な連絡などけっこう幅広い物事を指せます。
何かが起こる頻度が等間隔である必要もなく、usualあたりの間隔が近いです。
I get regular check-ups at the dentist.
歯医者の定期検診を受ける。
We keep in regular contact.
私たちは定期的な連絡をとっている。
Restaurants need regular health inspections.
レストランは定期的な保健衛生調査を必要とする。
The house needs regular upkeep.
その家は定期的な維持が必要だ。
名詞で使う場合は「常連(客)、お得意(様)」です。ほかにも「loyal customer(ロイヤルカスタマー)」や「faithful customer」「supportive customer」などの呼び方もできます。
He’s a regular customer here.
He’s a regular.
彼は常連客だ。
regularlyの使い方
副詞がregularlyで「定期的に、普通は」といった意味です。これはusuallyやoftenに近い意味だと考えることができます。
We meet regularly and have dinner together.
私たちは定期的に会って、一緒に夕食をとる。
He tweets regularly about the news.
彼はニュースについて定期的にツイートする。
He comes regularly.
彼は定期的に来る。
これも出来事と出来事がぴったり等間隔である必要はなく、間隔はバラバラでも問題ありません。彼は今日来て、その3日後にまた来て、さらに2日後に来るといった感じでもOKです。
constantlyとregularlyの違い
regularlyが「usually、often」であるのに対して、constantlyは「always」ぐらいの意味で「ずっと」です。
He tweets regularly about the news.
彼は定期的に/しばしばニュースについてツイートする。
He tweets constantly about the news.
彼はずっとニュースについてツイートしている。
「always」や「constantly」はずっとですが1秒たりとも止まったらダメだという話ではなく、日本語の「ずっとツイートしている、常にツイートしている」と感覚は同じです。
レギュラー(サイズ)
ファストフードやレストランなどでの「レギュラー」サイズの意味でも使えます。
これは実際にはスモールサイズと同じ意味ですが、スモールだと量が少ないといったマイナスイメージを感じさせる可能性があることから「レギュラー」が使われたりします。
I bought a medium cola for myself and a regular orange juice for my son.
私はミディアムサイズのコーラを自分のために、レギュラーサイズのオレンジジュースを息子のために買った。
Could I order a regular root beer please?
レギュラーサイズのルートビールをお願いできますか?
「レギュラー < ミディアム < ラージ」のサイズ表示が使われていますが、このあたりの表記はややこしいので、アメリカやほかの英語圏の国で「レギュラーサイズ」を注文するときには気をつけたほうがよさそうです。
(スポーツチームなどの)レギュラー
野球チームやサッカーチームなどでスタメンで出場している選手を「レギュラー」とカタカナでは呼びますが、これがそのまま英語にはなりません。
例えばスポーツではなく、ショーやテレビ番組を念頭におくと以下のような文章は成立します。
He is a regular on that show.
彼はあのショーのレギュラーだ。
この場合は「定期的に表れる人、よく登場する人」であるものの、メインキャラ・主役ではない感じがします。よく登場する人、役柄といった意味です。
以下のように書くとあまり意味がわからないです。
He is regular on the Yankees.
(頻繁に、定期的にヤンキースのメンバー?)
したがって以下のように言葉を変えて書く必要があります。
He is on the Yankees, but he’s a benchwarmer.
彼はヤンキースにいるが、ベンチウォーマー(控え選手)だ。
He is a starter for the Yankees.
彼はヤンキースのスターターだ。
直訳するとベンチを温める人の意味になる「benchwarmer(控え選手、補欠選手)」や、スタメンの選手を意味する「starter(スターティングメンバー)」があるので、これらを使って表現できます。
irregular(イレギュラー)
irregular(イレギュラー)もカタカナで使われるほど、英語ではあまり使われていない言葉です。
「不規則な」といった意味になるので、例えばirregular heartbeat(不整脈、不規則な心拍)といった使われ方をします。
He has an irregular heartbeat.
彼は不整脈だ。
I can’t retain these irregular verbs.
これらの不規則動詞を覚えておけない。
Water and healthy snacks were provided at irregular intervals along the marathon route.
水と健康的な軽食がマラソンコースで不規則な間隔で提供された。
文脈によっては、ほかにもっと適切な言葉があったりします。
That is a rare sight.
あれはレアな光景だ。
That is a strange sight.
あれは奇妙な光景だ。
That is an irregular sight.
(不規則な光景?)
滅多に見れない珍しいオーロラを見た、すごく奇妙な場面に出くわしたならばrareやstrangeで表現できますが、上の例文のように書くと意味がはっきりしません。