英語でhost(ホスト)といえばパーティーなどのイベントを主催することや、またその主催者、ゲストを迎える側を指して使われる言葉です。
これはホームステイのhost familyのような人間だけを指す言葉ではなく、日本は2020年のオリンピックのhost countryだともいえます。
名詞と動詞で使われたり、またテレビ番組の司会者・進行役に対しても使われます。カタカナでは夜の「ホスト」が思い浮かびますが、英語でどういうべきかも考えてみました。
hostの名詞での使い方
ホストといえば名詞ではゲストを受け入れる側の人や、イベントを主催する人、集団を指します。guest(ゲスト)の反対だと思っても間違いではないと思います。
ホームステイする人を受け入れてくれる家庭をhost familyと呼びます。
Thank you for inviting me this evening. You were a great host.
今夜はご招待いただきありがとう。あなたは素晴らしいホストでした。
The staff at the hotel were all good hosts.
そのホテルのスタッフはみないいホストだった。
これは人間だけでなく団体や都市名などにも使われます。国ならばhost countryとなります。
Osaka is the host of the 2025 Expo.
大阪は2025年の万博のホストだ。
ここからの派生でコンピューター関係の用語としてユーザーや他の端末を受け入れる側のサービス・機器などを指しても使われます。
ファミレスのロイヤルホストも英語としても普通の表現です。
テレビ番組のhost
テレビ番組、ラジオ番組などではコントロールするような役割も含み、司会者と思ってもそう遠くはないです。ニュース番組だけではなく、ゲーム番組やトークショーなど様々な番組で登場します。
Welcome to the show. I’ll be your host this evening.
ショーにようこそ。私が今晩のホストです。
The host was talking down to her just because she was a former idol.
その司会者は彼女が元アイドルだという理由だけで、見下した態度で彼女に話していた。
hosted by 司会者名といった表記がたまに見られます。その司会者が司会進行ですという意味です。
動詞のhostの使い方
動詞ではそのままイベントやパーティーを持つこと、開催することで「主催する」です。
hostの目的語にはパーティーなどイベントを置くケースと、迎える人を置くケースの両方とも可能です。
イベントをとった場合は「主催する」で、人をとった場合は「もてなす」みたいな意味になります。
Tokyo will be hosting the next Olympic Games.
東京は次のオリンピックを開催することになっている。
He hosted a lovely banquet.
彼は素敵な宴会を主催した。
This week, Prime Minister Shinzo Abe hosted a Ramadan dinner party at his Tokyo office for Muslim envoys from other countries.
今週、安倍晋三首相は、東京の事務所で他国のイスラム教徒の特使のためにラマダンの夕食会を開催した。
It is a common custom for the president to host champion sports teams and athletes.
(アメリカの)大統領がスポーツの優勝チームや選手をもてなすのは一般的な習慣だ。
日本の夜のホスト
いわゆる日本の夜のホスト、シャンパンタワーやオラオラ営業、色恋営業のホストをどういうのか? という問題があります。
nightclub hostと呼ぶことは可能ですが、個々には英単語でも組み合わせが和製英語なので、日本の文化を知らなければこの言葉から日本のホストを連想できる人はいないと思います。
したがって文章で説明するしかありません。スティーブが以下のように書いてくれました。
A Japanese “host” is a guy whose job is to fulfill women’s fantasies of how a man looks and acts. Usually, they drink together in a club.
日本の「ホスト」とは男性が女性の理想を満たすような外見、振る舞いをする仕事。たいてい、クラブでお酒を一緒に飲む。
よく知りませんが、だいたいあってるんじゃないでしょうか…。
hostess(ホステス)
hostess(ホステス)という言葉は存在しますが、actor / actress などと同じように時代的に性差のある表現が敬遠される傾向もあって、hostに統一されています。言葉としてはhostessは古臭い単語になっています。
またこの場合のhostessとは女性のhostのことであって、カタカナでいういわゆる水商売的なものではありません。
パーティーを主催するホスト(host)以外にも、テレビ番組のホストに対してもhostessと呼ぶことはできますが、どちらにしろ現代では古い英語表現になってしまっています。
She is the host of the show.
She is the hostess of the show.
彼女はこの番組の(女性)ホストだ。