芸能人や有名人の出演料を「ギャラ」と呼ぶケースが見られますが、この使い方は何がもとになっているのか? といった疑問があります。「guarantee(ギャランティー)」だとするならば、そのまま使えない和製英語になってしまいます。
今回はカタカナの「ギャラ」が何を意味しているのか? 英語で出演料に対してはどのように言うべきかを考えてみました。
guaranteeの意味と使い方
俳優や芸人、フリーランス系の仕事の報酬を日本では「ギャラ」といったりしますが、これは和製英語に近いものです。
語源は不明ですがギャラが「guarantee」の略だとするならば、もちろん英単語としては存在しています。
しかしguaranteeは「保証する」「保証(書)」などの意味しかありません。意味合いとしては「promise」に近いものです。
The company printed a guarantee that their product won’t break.
その会社は製品が壊れないだろうという保証書を印刷した。
I guarantee I will not lose the game.
その試合は負けないって保証するよ。
フリーランス系の仕事は1回1回の仕事の受注なので、この報酬を保証しますよといった意味から和製英語になっていったのではないかと推測されます。
「保証する、確かなものにする」は英語では類語が多いので以下の記事に違いをまとめています。
salary
ニュースで登場しましたが芸能人の報酬を「サラリー」と表現されることに違和感があったので確認してみると特に問題はないそうです。
俳優などの出演料もサラリーで表現することが可能です。
Johnny Depp’s salary is large.
ジョニー・デップの報酬は大きい。
People like to compare actors’ salaries.
人々は俳優の給料を比べるのが好きだ。
出演料は英語でどういうか?
では英語で出演料はどういうか? といった問題になりますが、自然な英語で会話を作ると「出演料」という単語がなかなか出にくいといった意見がありました。
例えば「誰か有名人を呼ぼうとしたけれどすごく出演料が高かった」といった場合に、わざわざ出演料という単語を使わなくても文章が作れます。
I want to hire the Rolling Stones for my birthday but they are too expensive.
ローリング・ストーンズを誕生日に呼びたいけれど、彼らは高すぎる。
I want to hire the Rolling Stones for my birthday but they charge too much.
ローリング・ストーンズを誕生日に呼びたいけれど、彼らはかなり請求をする。
I want to hire the Rolling Stones for my birthday but their fee is too high.
ローリング・ストーンズを誕生日に呼びたいけれど、料金は高すぎる。
しいていうならば「fee」が料金に近いものだといえます。他にもperformance feeなどより明確にしてもいいかもしれません。もしくは例文のように「charge(チャージ)」を使う方法もあります。
日本語からの翻訳にこだわらずに、英語で考えるとより自然な感じの表現になります。以下の記事も関連項目なのであわせてご覧ください。