put on / wear

put on / wear / take offと服装の関係

服を着る表現で混同しやすいのはput onとwear、dressなどの違いです。状況的にはそれぞれ違うものを指しています。

服装という視点で考えても、このあたりの表現はややこしい要素も確かに多いので1つ1つ整理していきます。日本語と英語の感覚が明らかに違うように感じます。

記事が長くなっていますが服装に関連する話題、表現をまとめています。

put on(着る)とwear(着ている)

put onは身につけた時点の動作「着る」を表しています。

①I put on a jacket this morning.
(私は今朝、ジャケットを着た)

それに対してwearは「身につけている、着ている」という状態を表しています。この点がまず大きく異なります。

②I am wearing a jacket now.
(私は今、ジャケットを着ています)

take off(脱ぐ)

take offは同じく「脱いだ瞬間の動作」を指している言葉です。put on(着る)の真逆の動作です。

③I will take off the jacket tonight.
(私は今夜、ジャケットを脱ぐだろう)

ちょうど①→②→③の流れで状態が進行していきます。

以下のように時系列で表現することができます。

I put on my glasses in the morning and then take them off before I go to sleep.
(私は朝にメガネをかけて、そして、寝る前に外す)

I put on glasses at 8:00.
(私は朝8時にメガネをかけた)

I wear glasses for 14 hours.
(私は14時間、メガネをかける)

I take off glasses at 10:00.
(私は10時にメガネを外す)

混乱する要素のput on

putは現在形、過去形が同じです。以下のような文章を見るとネイティブであっても少し混乱するようです。

I put shoes on at 8:00

この文章は二通りの読み方が可能です。

過去形にとって「8時に靴を履いた(そしておそらく今も履いている)」の意味が1つです。

もう1つは習慣を表す現在形と考えて「毎朝、8時に靴を履く(習慣がある)」と解釈する方法です。

三単現のSがつく場合は明確になります。

He put shoes on at 8:00.
(彼は8時に靴を履いた)

He puts shoes on at 8:00.
(彼は毎朝8時に靴を履く(習慣がある))

I’m putting shoes on.
(*今、まさに靴に足をつっこんでいる状態)

wear / have on

服以外でも、靴、アクセサリー、爆弾ベルト、化粧も含めて身体に触れるようなものの場合には「wear」を使うことができます。また表現は「have on」で置き換えが可能です。

I’m wearing white shoes.
=I have white shoes on.
(私は白いシャツを着ている)

She wears sandals in the summer.
=She has sandals on in the summer.
(彼女は夏にサンダルを履く)

I never wear contact lenses.
=I never have contact lenses on.
(私はコンタクトレンズをつけたことがない)

You shouldn’t wear earrings while playing sports.
=You shouldn’t have earrings on while playing sports.
(スポーツをしている時はイヤリングをすべきではない)

I’m not wearing any make-up.
=I don’t have any make-up on.
(化粧をまったくしてないよ)

特に化粧・メイクについて「身につける」という感覚は日本語にないものです。化粧については独立してページを作っているのであわせて御覧ください。

wear – wore – worn

wearは衣服などを「身に着けている」の意味と、何かの物などを「~を使い古してすり減らす、使いつぶす」の両方の意味があります。

①My hat was worn by the president.
(私の帽子は大統領にかぶられた)

②My hat is worn around the edges.
(私の帽子の端っこはすり減っている)

②を読み違えることは少ないと思いますが、①は「大統領によって使い古された」と読めないこともありません。

普通は文脈で判断できるものが大半ですが、それでも心配な場合はdownやoutをつけるとはっきりします。

wear outが使い切ってしまった状態で、そこに向かってどんどん減っていく状態がwear downです。

My hat is worn down around the edges.
(私の帽子は端っこがすり減ってきている)

My hat is worn out around the edges.
(私の帽子は端っこがすり減りきってしまった)

これらの表現を用いればより明確な文章にはなります。

③My hat was worn down by the president.
(私の帽子は大統領によって使われてすり減りへってきている)

④My hat was worn out by the president.
(私の帽子は大統領によって使われてすり減りへりきってしまった)

ものすごいうがった見方をすればwear outで「外で着る」の意味にもとれるので、④は「大統領は外で私の帽子を身につけた」と読めないこともありません。

カタカナのウェアーは和製英語

wearは接尾語(suffix)としてさまざまな言葉にくっついて名詞になります。

swimwear
sportswear
underwear

お馴染みの言葉だと思いますが、カタカナのように「wear(ウェアー)」単独で「衣服」を意味する名詞としては使わないそうです。

Where is my wear?
(*こういう言い方はしない)

That shop sells wear.
(*こういう言い方はしない)

wear / ware

発音が同じなので非常に混同されやすいですがwareは「一連の商品、同一種類の品」などの意味があります。ソフトウェアのウェアです。

これも単独で使うよりも、何かにくっついて1つの単語を作ることが多いです。

hardware
software
kitchenware
housewares

kitchenwareといえば鍋やフライパンのような台所用の製品などを指しています。

あまり言いませんがエプロンや割烹着に対してkitchenwearと表現することもかろうじて可能で、発音が似ているため間違えやすい言葉ではあります。

最近は身につけられる機器としてWearable deviceといった言葉もよく聞かれるようになりました。アップルウォッチやグーグルグラスのような身につけるIT機器です。

dress(ドレス)

あわせてご紹介することになりますが動詞のdressは「(誰かに)服を着せる」という意味で使われます。

I dressed my daughter for kindergarten.
(私は娘に幼稚園に行くための服を着せた)

もし自分自身に対してdressを使う場合は以下のパターンがあります。ジーンズなので着るではなく穿いた(はいた)にしています。

⑤I dressed myself in a pair of jeans.
(私はジーンズをはいた)

⑥I am dressed in a pair of jeans
(私はジーンズをはいている)

⑤は動詞ですが、⑥は品詞は形容詞です。⑤か⑥の言い方になるので次のような表現はしません。

✕ I am dressing a pair of jeans.
(この表現はしません)

前にも触れましたがジーンズ(jeans)は2枚の布を前後で縫い合わせて1本のジーンズを作っているので常に複数形になります。

数える時はa pair of/two pairs of jeansになります。同様の言葉にpants,trousers,trunks などがあります。

clothes

「服装、服」などを表す単語ですが、常に複数形で使い、「何枚かの服」を総合的に指します。

生地やテーブルクロスを表す「cloth(複:cloths)」や「clothe(~に衣服を着せる)」など似たような単語も多いので混同しますが、clothesは複数形のみで「服装」を指す言葉です。

I bought some clothes.
(服を何着か買った)

She has lots of clothes.
(彼女はたくさんの服を持っている)

もし1枚、2枚と数えたい場合にはpiece of clothingを使います。

I bought five pieces of clothing.
(服を5着、買った)

This is my favorite piece of clothing.
(これは私のお気に入りの服/1着です)

clothingとclothesの違い

使い分けですが基本的には日常会話ではclothes でいいそうです。

①Your clothes are cool.
(服装がかっこいいね)

①のような表現はありですがclothesは複数のものを表すので、この場合は全体的なものを指しています。

Tシャツ単体、ジーンズ単位でかっこいい場合などは別にclothesを使う必要があまりありません。

Your shirt is cool.
(シャツがかっこいいね)

clothing

clothingは「衣料品、衣服」などの意味で用いられます。

②Your clothing is cool.

②は友達などの服装を褒めるときにはつかいません。

しかし②の表現はないこともないそうで、例えばデザイナーのミウッチャ・プラダやユニクロの社長の柳井さんなどに会った時には②の表現もありうるそうです。

表現の比較

③She has lots of clothes.
④She has a lot of clothing.

③のほうが自然ですが、④は一般的ではないものの変だとはいえません。

⑤Uniqlo is a clothing store.
⑥Uniqlo is a clothes store.

おそらく⑤を使う人が多いけど⑥でも変ではない。

⑦Prada clothes are cool.
⑧Prada clothing is cool.

⑦と⑧も同じぐらいですが、どちらでもOK。しかしこのあたりはネイティブによっても意見が分かれるかもしれません。

他にも「衣服」を意味する名詞を使いたいならば「clothes, outfit, ensemble」などがあります。

服と素材の位置

服の素材がごく普通のものならば前に素材が来ます。

He is wearing a cotton shirt.
(彼はコットンのシャツを着ている)

She has a nylon jacket.
(彼女はナイロンのジャケットを持っている)

I have a leather belt.
(私はレザーのベルトを持っている)

しかし変な素材を使ったものだと、だいたい”of”をともなって後ろに置かれます。

He is wearing a shirt of dollar bills.
(彼はドル札でできたシャツを着ている)

She has a jacket of leaves.
(彼女は葉っぱのジャケットを持っている)

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