up

meet up, eat upなど意味のないup

北米英語の特徴のようでもありますが、動詞に「up」をつけるけど特にこれといった意味はないようです。

アメリカだけでなくカナダでも広く使われますが、upをつけてもつけなくても意味がさほど変わりません。

clean up, eat up, meet upなど、どれもupがなくてもその前の動詞だけで意味は通じてしまいます。

スティーブの意見を聞くと、upがあることで「very much」ぐらいの気持ちの高まりや、伝えたいことを強調して表現している程度らしいです。また何かをcomplete(完了、達成)したような感覚を伴うそうです。

①He ate dinner.
②He ate up dinner.

②はおそらく彼はディナーを全部食べたような達成感、完了したような雰囲気があります。

③I cleaned my room.
④I cleaned up my room.

④はおそらく部屋全体の掃除をしたような感覚があります。

ただ②も④も聞き手のネイティブにとっても感覚的に感じる達成感、完了した雰囲気でしかなく、実際に何を指しているのかは話し手次第です。

upがあるからここまでの動作を達した、達していないといった明確な基準はありません。

stir up / meet up

ニュースに登場したstir(ステア)といえばカクテルの混ぜ方でも知られています。シェイカーでカシャカシャと混ぜるのは「シェイク」ですが、マドラーでクルクルとかき混ぜるのは「ステア」と呼ばれています。

まさにあのイメージで、かき混ぜたり、沈んでいたものを巻き上げます。

今回は台風が海の底の沈殿物を巻き上げたという表現ですが、慣用的に「一度、落ち着いたできごとを再び騒動にする」といった意味で、特に感情的な事件に対して使われます。

Shooting in America stirred up racism issue.
(アメリカでの発砲事件が人種差別問題を巻き起こした)

stir upも単語のstirだけで、ほぼ同じ意味です。upがなくても意味は通じます。

他にも例をあげたらキリがありませんがmeetとmeet upの違いなどもありません。

I met up with him yesterday.
I met him yesterday.
(昨日、彼に会った)

He fixed up my car.
He fixed my car.
(彼は私の車を修理した)

The soap broke up all the dirt.
The soap broke all the dirt.
(石鹸がすべての汚れを落とした)

これらの表現は上も下もあまり意味の変化がありません。先に書いたように話す側の感情としてmeetなら「会った!」ことを強調している、fixなら「修理しあげた、やりとげた」、breakならば「落としきった」みたいな高まりが感じられる程度です。

だからといってなかったとしても問題はありません。

upがあったほうが良いもの

ただし、中にはupを伴ったほうが一般的な表現もあります。

⑤We lined for donuts.
⑥We lined up for donuts.

この場合はドーナッツに並んだを指すには⑥が一般的です。⑤も間違いではないけど、あまりこの言い方をしないそうです。

明確にわりとイディオムの一部として不可欠なものもあれば、上に紹介したように、本当に口癖のようにつくものがあるので、あまり気にせずに使ってください。

これに関連してdownもあります。

こちらはカナダではあまり使わずアメリカ英語の特徴のようですが、downをつけるけれど、実際はあってもなくても一緒だという使い方です。

登場する主な単語と熟語
racism 人種差別 人種差別主義
issue 話題 論点 争点
fix 修理する
dirt 汚物 泥

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