vowは名詞で「誓い、誓約」、動詞では「~を誓う」の意味ですが、言葉としては日常使いをするのは非常に堅苦しい感じのする単語だといえます。
promiseをより堅い感じにした言葉で、ニュースではよく政治家の発言などに使われます。対個人との約束よりも、神や世間一般への誓い、宣誓の意味合いが強いです。
make a vowの形でもよく見かけるので、このページではvowの使い方を例文にまとめています。
この記事の目次!
vowの意味と使い方
動詞では「~を誓う、固く約束する」、名詞では「誓い、誓約」などの意味です。発音はbow(おじぎ)とも似ています。
vow【váu】誓う、誓約
bow【bɑ́u】おじぎ
promiseをさらに強力にしたようなものだと考えても近いと思います。また語法、文章の形もpromiseと使い方が似ています。
In his campaign speech, the new prime minister vowed to support childrearing and working mothers.
選挙演説の中で、新しい首相は子育てをして働くママのサポートを誓った。
As part of his training to become a priest, he vowed to always put God ahead of his personal wants and needs.
神父になる訓練の一環として、彼は常に自分の個人的な要求と必要性よりも先に神を優先すると誓った。
程度としてはかなりシリアスな感じなので、日常の軽い場面に適さないケースがあります。これは日本語の「誓う」と「約束する」ぐらいの差と同じです。
My daughter promised to clean up her room.
△ My daughter vowed to clean up her room.
私の娘は部屋を掃除することを約束した。
部屋を掃除する約束ぐらいでvowを使うと度合いが強すぎます。
◎ She vowed to stop the murderer.
◯ She promised to stop the murderer.
殺人犯を止めることを誓った/約束した。
「殺人犯を止めることを約束した」の場合はvowのほうが良いそうですが、promiseでも問題はありません。
make a vow
make a vowで「誓いを立てる」といった意味で、結局はvowと同じ意味で使うことができます。
vowは自分自身、世間、神など誰ともないものに使われやすい言葉です。promiseは人に対して誓うことに用いられる傾向があります。
He made a vow to stop drinking.
= He vowed to stop drinking.
彼は酒をやめることを誓った。
She vowed her mother to stop the murderer.
(*この使い方はおかしい)
ただしvowを使って誰か特定の人に対して誓うことが間違いではありません。
She made a promise to her mother that she would stop the murderer.
彼女は母親に対して殺人犯を止めることを誓った。
She made a vow to her mother that she would stop the murderer.
彼女は母親に対して殺人犯を止めることを誓った。
take a vow
take a vowも「誓いを立てる」を意味しますが、セレモニー、式典などの際に使われる表現です。
Doctors take a vow to protect human life.
医者は人命を守る誓いを立てる。
My wife and I took our vows in Hawaii.
妻と私はハワイで誓いを立てた。
ハワイの例文は「結婚した」の意味になります。