英語でtextといった場合には基本的には文字・文章のことだと思って間違いありません。しかし動詞でも使うことができ「携帯でテキストメッセージを送る」といった意味でも使われます。
これはスラングといえますが、すでに20年以上も使われている用法で、公共の看板(No textingなど)にも見られるのでスラングの域を超えて定着しているといえます。
カタカナのように「教科書」の意味でもtextといった使い方はできるので、例文にまとめてみました。
textbook(教科書)
カタカナでテキストといえば「テキストブック(教科書)」の意味で、塾の先生などが「テキストの6ページを開いてください」というテキストの意味もあります。
textbook(テキストブック)を省略してtextとするのは英語でも使うことができます。
Teacher: Okay class, please open your texts to page 30.
先生:さあみんな。教科書の30ページを開いて。
The bookstore has texts on a variety of subjects.
その本屋はさまざまな科目の教科書を置いている。
携帯電話の文字メッセージ(スラング)
比較的、最近になって使われるようになった使い方で「携帯電話でテキストメッセージを送る(動詞)」または「携帯電話で送られたテキストメッセージ(名詞)」そのものを指して使われます。
いわゆるSMS/ショートメッセージのようなものを指して使われていました。スラングといえばスラングですが、おそらく1990年代から使われだし、すでに定着している感じもあります。
text me(私に文字メッセージを送って)のような動詞で使う形や、send a textのように名詞で使う形があります。
I got a text from my mom, and I have to go home now.
お母さんから携帯メッセージがきた。さぁ家に帰らなきゃ。
Send me a text when you make a decision.
決断したら携帯で連絡ちょうだい。
I texted my mother that I would be late.
母親に遅れるとメッセージを送った。
I’ll text you.
あとでメッセージするよ/連絡するよ。
日本と外国の根本的な差は、日本ではガラケーにも「@」のついたE-Mailが当たり前のようについていました。しかし、海外ではE-Mailの機能を持った携帯電話が長らくなかった点です。
海外ではSMS(ショートメッセージ/テキストメッセージ)が主流でした。メールといえばパソコンのE-Mailを指していた時代の話です。
このような事情から明確に区別するために「あとでメールをするよ」ではなく「あとでテキストするよ」といった表現が定着しています。
スマホの時代になってアプリに連絡手段が移り変わりましたが、これらで連絡する場合でも「text」で表現するケースが多いです。
他にも「フェイスブックで連絡すること」をfacebookと動詞で表したり、時代と共に変化しています。
古代の文章
古代の文章を指してtextとも表現されるときがあります。古文書や古代の文字、文献などを指しています。
The pyramid was full of texts describing the life of the area’s ruler.
ピラミッドは地域の王の生活を描写した古代文字で溢れていた。
None of the religious texts describe what Jesus did when he was a teenager.
イエス・キリストが10代だった頃にしたことを描写している宗教に関する古文書は何もない。