strainはいくつか意味がわかれますが、植物やウイルス関係の文脈で登場した場合は「品種・種類」と考えることができます。
これとは別の語源で負担や重圧、神経を使う作業などを指して使われることがあります。この意味はそのまま動詞になって身体などを酷使する、ピンと張るような行為に使われます。
これらは文脈で明らかなケースが多いです。以下、それぞれの使い方をまとめています。
品種・種類
病気・ウイルスや植物などのニュースで登場すると、ウイルスや植物の「型、種族、血統、株」などを指しています。「品種、種類」と考えてもいいと思います。
This strain of fungus only grows in Japan.
この種類の菌は日本でのみ育つ。
There is a new strain of the flu this year.
今年、新しいインフルエンザの型がある。
This is a new strain of avian flu.
これは新しい鳥インフルエンザの型です。
試練・重圧・負担・過労
ぜんぜん意味が変わりますが名詞で「負担や重圧、長時間の労働」などの意味でも使われることがあります。
「ヒモやロープがピンっと張っていること」も意味するので、そういった緊張、プレッシャーを与えるような感覚のある言葉です。これについては最後に少し補足しています。
The strain of working 100 hours a week is too much for most people.
週に100時間も働くことはほとんどの人にとって過労だ。
The building collapsed under the strain of all that snow.
あの雪全部の重圧で建物が崩壊した。
重圧をかける・酷使する
先にご紹介した意味が動詞になって何かに「重圧やプレッシャーをかける、身体などを酷使する」の意味になります。
身体などに使うと「使い過ぎて痛める、損傷する、悪くする」などの意味になります。
She strained her neck watching the tennis match.
彼女はテニスの試合を見ていて首を痛めた。
I strained my back lifting the sofa.
ソファーを持ち上げて背中を痛めた。
stress, tense, pressとの違いについて
例えばロープをピンと張ることはtense(張り詰める)だといえます。pressだと重圧をかけるような行為です。どちらも確かに負荷がかかります。
一方のstress、strainは「負荷をかける、酷使する」全般なのでロープの場合はピンと張ることまたは逆の極端に緩めること、重圧や高温や低温にさらすなどあらゆる負荷・酷使が含まれてきます。
こういった意味ではstrainのほうが広い範囲、全般的な意味での負荷・酷使を指しています。
strained(形容詞)
形容詞はstrainedで簡単にいえば上にあげたようなstrainを経験している状態です。酷使された状態の何かです。
けっこう辞書で調べると意味の幅が広くて、とらえにくい単語だという感じはしますね。
The strained bridge finally collapsed.
酷使された橋がついに崩壊した。
The company need to do something about all their strained employees.
その会社は酷使された全従業員についてなにかする必要がある。