sneakは「こそこそ動く、こっそりする」や何かのモノを「こっそり持ちこむ、持ち出す」といった意味で使われます。名詞ではそのまま「信頼できないこそこそした人」といった意味があります。
シューズのスニーカーの元になっている言葉であり、スニーカーは歩いても音がしないことから「sneaker」と呼ばれています。「sneak peek」といえば「ちょい見せ」ぐらいの意味で商業的な場面でよく使われます。
過去形・過去分詞がsnuckとsneakedの両方があったりするので、一通りの使い方を例文にまとめています。
この記事の目次!
sneak(動詞)の意味と使い方
sneakは人から気づかれないように何かをすることであり、日本語の「コソコソする、こっそりする、こそこそ動く」または「~をこっそり持っていく」といった意味です。
言葉のイメージ的にもスペリングも「snake(ヘビ)」と似ていますが、関係はありません。基本的には以下の例文のように使うことができます。
He was sneaking around with another woman.
彼は他の女性のまわりをコソコソしていた。
I snuck into the movie without buying a ticket.
私はチケットを買わずに映画館に忍び込んだ。
She snuck some potato chips into the class.
彼女はポテトチップスをクラスに持ち込んだ。
My son sneaks into the house late at night.
私の息子が夜遅くにその家に忍び込む。
sneak into / sneak out / sneak in
sneakだけでは「コソコソ動く、こっそりする」ぐらいの意味なので、「こっそり持ち込む/持ち出す」「こっそり入る / こっそり抜け出す」のように特定の行為と一緒になるケースが多いです。
その際には前置詞が組み合わさって、何かにこっそり入る場合ならば「into」が使われ、逆に出る場合は「out」を伴うことが多いです。
I snuck out from class.
私はクラスからこっそり出た。
I snuck a pen out from the police station.
私はペンをこっそり警察署から持ち出した。
He snuck a camera into the movie theater.
彼はカメラを映画館にこっそり持ち込んだ。
The kids want to sneak into an R-rated movie.
子供たちが成人指定の映画に潜り込みたがっている。
into 〇〇で「〇〇に入る」といった中に入り込むイメージです。どこか特定の場所を指定しないならば「in」でも使えます。
The movie theater staff are trained to stop people from sneaking in.
その映画館のスタッフは、忍び込む人々を食い止めるように訓練されている。
sneakの活用(過去形と過去分詞)
sneakの活用は2種類あります。基本的にはどちらも使われています。
sneak-snuck-snuck(米)
sneak-sneaked-sneaked(英)
もともとはsneakedが1500年代からの伝統的な活用です。しかし1800年代にsnuckがアメリカで登場して、アメリカを中心にこちらが使われるようになっていきます。
今でもイギリス系ではsneaked、アメリカ系ではsnuckが使われる傾向があります。snuckを嫌う人もいて、わざわざ不規則変化させる必要があるのかといった意見も昔からあるようです。ウインドウズの校正機能でもsnuckは赤線が出て間違いではないかと注意してくれます。
地域性は考慮されていませんが1500年頃からの書籍に登場した回数を調べてみると、古くはsneaked(赤色)しか使われていませんでしたが、1900年代に入るとsnuck(青色)が伸びています。
sneakily(副詞)の使い方
sneakは「こっそり動く」や「こっそり持ち込む」の意味しかないので、「こっそり話す」「こそこそ食べる」といった他の動作を表すには副詞のsneakilyを使うことで表現できます。
He sneakily ate chips in class.
彼はクラスでこっそりチップスを食べた。
We talked sneakily.
私たちはこそこそ話した。
She sneakily left the party.
彼女はこっそりとパーティーを離れた。
ただ、ネイティブに意見を聞いてみると「sneakily」は発音しにくい言葉で、上の例文をいうならば普通にsneakを使うと思うといった話でした。
sneakでもほぼ同じ内容を表現できます。
She sneaked out of the party.
彼女はこっそりとパーティーを離れた。
He sneaked a few chips in class.
彼はクラスでこっそりチップスを持ち込んだ。
We sneaked a chat.
私たちはこっそり話した。
完全にイコールではなくチップスの例文でいえば「持ち込んだだけなのか? 食べたのか?」は不明ですが、文脈である程度は判断できます。また「sneak a chat(こっそり話す)」みたいな表現も可能です。
sneakilyを使ってもぜんぜん間違いではありませんが、そこまで日常会話でパッと出る感じの言葉でもないといった意見です。
sneak (名詞)での使い方
名詞では人に対して信頼できないような、コソコソした人、卑劣な人を指します。
Don’t tell your secret to that sneak.
あのコソコソした奴に秘密は言うな。
Don’t give him your money. He’s a sneak!
彼にお金を与えるな。彼はスニークだ!
またスニーカーの愛称としても使われています。もともとシューズのsneakerも、昔の靴は歩くと煩い音がしましたが、歩いても音がしないといった意味合いからだと思います。
もちろんsneakerといっても問題ありませんが、愛称としてsneakも使われます。
Nike’s new series of sneakers are selling well.
ナイキの新しいスニーカーのシリーズはよく売れている。
I bought some new sneaks last week.
先週、新しいスニーカーを買った。
靴の場合は通常は左右あるので複数形で使われる点には注意が必要です。
sneak peekの意味と使い方
「sneak peek」とは辞書には先行上映や開発中のプレビューといった意味がありますが「チラ見せ、ちょい見せ」ぐらいの言葉です。
宣伝文句的に使われることも多く「(本当はダメなんだけど)今日ここにいるみなさんにだけこっそりお見せします」「開発中の画面を特別に見せていただきました!」みたいなものを指して、宣伝する側がもったいぶって「sneak peek」と言ったりするケースもあります。
広い意味では先行上映や予告編にもなりますが、開発中・撮影中の場面のカットなどの可能性もあり、ボリュームについては不明です。sneakを使うことで「(本当は非公開だけど)こっそり」した感じがでます。
The studio gave a sneak peek at their upcoming movies.
そのスタジオは最新映画のチラ見せをやった。
ただし、動詞で「sneak a peek」といった使い方もあり、こちらは「こっそりのぞく」といった意味合いです。
He tried to sneak a peek inside the new building.
彼は新しいビルの中をこっそりのぞこうとした。
sneaky(形容詞)の意味と使い方
sneakyで「コソコソする、卑劣な(形容詞)」にもなります。
Criminals are sneaky.
犯罪者はコソコソしている。
The kids came up with a sneaky plan to avoid homework.
その子供たちは宿題を避けるずるい計画を思いついた。