recreationが「レクリエーション、気晴らし」などの意味で、re-creationが「再現されたもの、再現物」ですが、ハイフンを入れないケースもあるので、その場合はどちらも「recreation」となります。
どちらの意味で使われているかは文脈や発音などで判断するしかありません。カタカナでも聞かれるレクリエーションの英語での使い方をまとめています。
同様の問題は「recount / re-count」「resign / re-sign」「research / re-search」などでも起こるので例文にまとめています。
この記事の目次!
recreationとre-creationの違い
recreationあるいはre-creationは元は同じ語源で、ハイフンは入れない人もいるので単語として「recreation」は2通りの解釈があります。
1つは「recreation = 休暇中の活動・運動」、もう1つが「recreation = re-creation = 再現・再現物」の意味です。
動詞ではそれぞれrecreateとre-createとなります。順番に書いてみます。
re-creation(再現物・再現されたもの)
createが動詞で「創造する、創作する、作る」であり、その名詞がcreationで「創作物、作品」です。それにre(再び)がついて再現された作品などを指して使われます。
動詞ではre-createとなり「再現する、リクリエイトする」です。ハイフンを入れたほうがわかりやすいですが、けっこう入れない人もいます。
The club is recreating a battle from the American Revolution.
そのクラブ・部はアメリカ革命の戦いを再現している。
I want to recreate a painting I did in high school.
高校時代にやった絵画を再現したい。
The park is a faithful recreation of the world from the books and anime including a detailed real Moomin house.
そのパーク(ムーミンパーク)は、本とアニメの世界の忠実な再現物だ。それには細かな本物のムーミンの家が含まれている。
休暇の活動・レクリエーション
もう1つがrecreationで仕事が休みの時などに行う活動などを指して使われます。日本語だと「気晴らし、レクリエーション、娯楽」みたいな訳になっています。
英語だとそこまで登場回数は多くありませんが「recreation center(レクリエーション・センター)」「recreation room(レクリエーション・ルーム)」のような施設を指して使われます。
I practice basketball at a recreation center.
私はレクリエーション・センターでバスケを練習している。
これはrec centerやrec roomとも訳されますが、休暇の時にアクティビティをやるような場所です。市民センターなどが近いかもしれません。
以下は福島県の原釜尾浜(はらがまおばま)海水浴場が7年ぶりに再開したニュースからです。
Debris also had to be removed and damaged levees replaced before the beach could be used for recreation again.
海岸が再び娯楽のために使われるようになる前には、がれきも除去されなければならなかったし、損傷した堤防も取り替えられなければならなかった。
辞書には動詞で「recreate(気晴らしをする)」の意味がありますが、ほとんど用いられない使い方だそうです。
違いを区別する
「再現物」と「気晴らしの活動」の2つの意味がありますが、ぱっと読んだり聞いたりした時に非常に混乱します。特に以下のような文章は曖昧です。
That is my favorite recreation.
(あれは私の大好きなレクリエーションだ)
「再現物」と「気晴らしの活動」のどちらなのかよくわかりません。
そこで必要であれば、混乱を避けるためにハイフンを入れます。カタカナで表現すると再現は「リ・クリエーション」「リ・クリエイト」と中黒の点を間を挟んで区別されます。
The club is re-creating a battle from the American Revolution.
I want to re-create a painting I did in high school.
That is my favorite re-creation.
(再現する/再現物の意味になる)
話し言葉・会話の場合にはハイフンが入っているかはわからないので、発音する場合には以下の音声ファイルのように区別します。
recreation
re-creation
recreationは「レクリエーション」で、re-creationは「リ・クリエーション」のようになります。
似たような問題が起こる言葉
recreationとre-creationのように異なる扱い、別単語になってしまう言葉があります。ハイフンの有る無しは人の判断によるので明確なルールも曖昧なところがあるようです。
必要であれば発音で明確に意識して区切ったり、ハイフンを入れて混乱を避けます。代表的なものをご紹介します。
resign / re-sign
この場合は前置詞をともなうので、そこまで混乱することはないといった意見です。
しかし間違えるとまったく逆の意味になってしまいます。
He resigned from the New York Yankees.
彼はヤンキースを辞めた。
He resigned with the New York Yankees.
彼はヤンキースと再契約をした。
前置詞があればわかりやすく判断材料にもなりますが、前置詞をともなわない形だと混乱する原因なのでハイフンなどで区別します。
He resigned.
He re-signed.
recount / re-count
recountは「~について詳しく話す、~を物語る」で、re-countは「再集計する、再び数える」です。これも混乱する言葉です。
They had to recount the results of the election.
彼らは選挙結果について詳しく話さなければならなかった。
They had to re-count the results of the election.
彼らは選挙結果を再集計しなければならなかった。
research / re-search
同じくresearchは「追求する、研究する」、re-search は「再び探す」です。
The police researched the suspect.
警察は容疑者について研究した。
The police re-searched for the suspect.
警察は容疑者を再び探し始めた。