身の回りの友人に「レセプションって聞いて何をイメージする?」と質問すると大きく2つの答えがありました。1つは「受付」で、もう1つが「宴会・歓迎会」のようなものです。
結論から書けば英語のreceptionは「受け入れること、迎え入れること」なので「受付」と「歓迎会」のどちらも正解になります。くわえて電波の受信なども含まれてきます。
すでにカタカナでもよく聞かれるreception(レセプション)の英語での意味や使い方をまとめています。
レセプション(reception)は受付か? 歓迎会か?
英語の「reception」は動詞のreceive(レシーブ)が名詞になった形であり、単語で本来の意味は何かを「受け取る」ことです。
発音・読み方としては「リセプション」のほうが近いです。以下の音声ファイルを参考にしてください。
reception【risépʃən】
これがゲスト、お客さんに対して使うとゲストを受け取ることで「歓迎、迎え入れる、受け入れ」といった意味になります。
「ホテルのレセプション」といえば受付・フロントデスクを指しますが、お客さんが入ってきて歓迎する場所といった意味です。
She works in reception for a major company.
彼女は大手企業のレセプションで働いている。
The reception desk is located on the first floor.
受付は1階にあります。
He works at the reception counter.
彼は受付カウンターで働いている。
receptionist(レセプショニスト)といえば受付係です。
I hired a receptionist to deal with all the phone calls we get.
かかってくる電話を全部処理するための受付係を雇った。
カタカナでレセプションといった場合にはこの「受付・待合」以外にも次に紹介する「歓迎会」のようなものを指します。
結婚式のレセプション
英語の「reception」は受け入れること、歓迎することであり、ほかにも「歓迎会」といった意味で使われます。ゲスト・お客さんを歓迎するようなイベントです。
結婚式のレセプションといえば、歓迎パーティーや披露宴にあたるものだと考えることができます。
結婚式に招待されるとまず式(wedding ceremony)に参加します。教会や神社などさまざまです。これは新郎新婦の二人のためにある式典であって、ゲストは本来は関係ありません。
その後に来てくれたゲストを歓迎する意味で料理を食べたりの「wedding reception」があります。日本語だと披露宴が近いです。
ウエディングレセプションは「ウエディングに来るゲストを歓迎」ですが、日本語の「披露宴」は新郎新婦をゲストに対して披露することだと思うので、やっていることは似ていても、言葉の本来の意味や成り立ち、歴史も違います。
個人的な日本でのカタカナ体験ですが、この結婚式の「レセプション」が、結婚式の「受付」の意味で使われているケースもあったように思います。「まずはレセプションで名前を書いてください」「式が始まるまでレセプションでお待ちください」みたいなホテルのレセプションと同じ使い方です。
このあたり間違いではないとおもいますが、一般的に結婚式の「レセプション」といえばパーティー・披露宴のことであるので、英語で言う場合には少し気を使ってもいいかもしれません。
It was a good reception with lots of food and drinks.
いっぱい食べ物と飲み物があったいいレセプションだった。
A reception will be held after the wedding ceremony.
結婚披露宴は式の後で行われるだろう。
The wedding reception will be held at six o’clock.
結婚披露宴は6時に開催されるだろう。
上のような例文の場合には明らかに「受付」ではありません。また結婚式でない場合のreceptionには歓迎する行為なので、歓迎会といった訳も考えられます。
They held a reception for the visiting diplomats.
彼らは訪れる外交官への歓迎会を開いた。
receptionの受信の意味
ほかにも受け入れること、受け取ることなのでテレビなどの電波の受信状態、何かを受信する能力といった使い方もできます。
この使い方はカタカナではあまり見られません。
This antenna gets poor reception.
このアンテナはひどい受信能力だ。
Something is blocking my reception and I can’t hear the radio.
何かが受信をブロックしてて、ラジオが聞こえない。
receptiveの意味と使い方
receive(レシーブ)からのは派生語で「受け入れようとする、取り入れたいと思う、すぐに理解できる、受け入れ可能な」といった意味です。
acceptable(受け入れることができる、受諾できる、受理できる)と比較すると、同じ意味は作れますが主語になっているものに注意が必要です。
The idea was acceptable to them.
そのアイデアは彼らに受け入れ可能だった。
They were receptive to the idea.
彼らはそのアイデアを取り入れたいと思った。