pinch(ピンチ・つまむ)の意味と使い方

pinch(ピンチ・つまむ)の意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2024.02.7

pinchは基本的には「つまむ」という動作であり、一般的には親指と人差し指などでつかむような行為です。ここから「盗む、くすねる」といった使い方や、「塩ひとつまみ」のような表現もできるので、日本語とかなり似た感覚の言葉だといえます。

またカタカナでも広く使われている「今月は財布がピンチ!」「ヒーローがピンチ」などのような「in a pinch」の表現もありますが、少しカタカナと違う感じもあるので使い方を整理してみました。

pinchの意味と使い方

pinchの意味と使い方

pinchの意味としては「つまむ」です。イメージは親指と人差し指の2本ではさむようにつまむ形がオーソドックスです。

例文

A child pinched me on the street.

子供が路上で私をつまんできた。

例文

She pinched her nose because there was a bad smell.

彼女は鼻をつまんだ、なぜならひどい匂いがしたからだ。

例文

Pinch me, I must be dreaming.

私をつまんで。夢を見ているに違いない。

「夢なら痛くないからつまんでみる」は一種の迷信として古くからある表現です。

奪う、くすねる、横取りする

つまみとっていく動作から「奪う、くすねる、横取りする」といった意味でも使われます。この場合は比喩なので実際に「つまむ」という動作であるかは関係ありません。

例文

She pinched my wallet at the airport.

空港で彼女は私の財布をくすねていった。

例文

His brother pinched the last cookie.

彼の弟は最後のクッキーをくすねていった。

スマホの操作のピンチ

スマホの操作のピンチ

スマホなどの操作で拡大・縮小する際に2本指でやる行為は「pinch open」や「pinch closed」、または単純に「pinch」と呼ばれます。

例文

Pinch closed to zoom out and pinch open to zoom in.

ピンチクローズで縮小、ピンチオープンで拡大。

例文

Pinch to zoom.

ズームするのにピンチして。

ひとつまみの量

ひとつまみの量

また「ひとつまみの量」といった名詞での使い方もあります。レシピ的には少し漠然とした量で日本語と同じ「ひとつまみ」です。

例文

Add a pinch of salt to the soup.

スープに塩をひとつまみ加えて。

例文

I like a pinch of cinnamon on my French toast.

フレンチトーストにシナモンをひとつまみが好きだ。

例文

Japanese people like a pinch of salt on watermelon.

日本人はスイカにひとつまみの塩が好きだ。

日本語の「つまみ」との違い

日本語で「つまみ」といった場合には、お酒のおつまみのような簡易な食事を指しています。英語では「指でつまんで食べられる食事」といった意味では「finger food」があります。

例文

The bar serves finger food.

そのバーはおつまみを提供する。

それから機械関係の音量などを調整する「つまみ」ですが、いろんな言い方があると思いますが「knob(ノブ)」あたりが近いです。

例文

I turned the knob on the radio.

私はラジオのノブをまわした。

工具のペンチも関連語ですが英語ではpliersなどが一般的です。pinchersといった言葉もあるにはあるので使われるケースもあるのかもしれません。

例文

I bought a pair of pliers.

I bought a pair of pinchers.

ペンチを買った。

やばい状況、危機的状況のピンチ

やばい状況、危機的状況のピンチ

この「pinch」はカタカナの「今月は金がやべえ! 大ピンチ!」のピンチでもありますが、少しカタカナと違う感じもあります。

イメージとしては指2本でつまむと不安定でプルプルするような感じからだとされています。

例文

I saved some money in case I was ever in a pinch.

万が一のピンチの時のために、お金を貯めていた。

例文

The sidekick always helps the hero when he’s in a pinch.

主人公がピンチの場合には仲間がいつも助けにくる。

例文

It will do in a pinch.

困難な状況になったらやるだろう。

これらの「in a pinch」は、(助けが必要な)難しい状況、困難な状況みたいな意味合いで使われています。そのままカタカナの感覚で使うとちょっと違和感があります。

例文

The boxer was in a pinch in the third round.

△ ボクサーは第3ラウンドでピンチだった。

上のような表現は決して間違いではないんですが、スティーブにいわせると言葉選びの候補として「pinch / ピンチ」はかなり下で、わざわざこの表現をする理由がないそうです。

イメージ的に「助けが必要な」「困難な状況」であり、ボクシングの試合で助けがいるというのも変だし、言葉選びとしてはもっと他の候補があります。

例文

The boxer was in trouble in the third round.

The boxer was in a pickle in the third round.

(ほかに言い方がもっとある)

このあたりで少し日本語の感覚、カタカナの感覚がすべての状況で英語に置き換えられるかといえば、必ずしもそうではないといった感じです。



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