ニュース文にもたびたび「only to 動詞」の形で、よく「(only) to find」が登場します。 文法としては「to不定詞の副詞用法」と呼ばれる使い方で読むと少し混乱しまう要素もあります。 ネイティブスピーカーに作成してもらった例文を交えながら使い方をご紹介します。
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only to 動詞
日本語訳にすると「結局ただ~する結果となる」のような意味で使われています。 必ずしも前半部分を否定するわけではありませんが、文脈として残念な結果、期待どおりにいかなかったケースが表現されることが多いです。
I prepared for my vacation only to get called into work.
休暇の準備をしたが、職場に呼び出されるだけの結果となった。
(only) to find
findを伴って「~した結果、◯◯だった(とわかった/気がついた)」という意味でもよく登場します。 特に意外なこと、予想外の結果、失望などを表現する場合に用いられます。 ややこしいことに「only」はあってもなくてもOKなので省略されます。
I ate all the pizza to find that I was still hungry.
ピザを全部食べたけど、まだお腹が空いたままだった。
She traveled all the way to Japan to find that it was very hot.
彼女ははるばる日本まで旅をして、とても暑かった。
実際のニュース文では以下のような文章が登場しました。 ソーシャルネットワークのフェイスブックのテスト機能で、亡くなった方用に知人たちにメッセージを表示する機能が、なぜか生きている人にバグで表示されてしまう事件がありました。
On November 12th many Facebook users logged on to find that they have died.
11月12日、多くのフェイスブックユーザーはログオンした結果、自分たちが死んでいたことがわかった。
FB talking to me like I’m already dead pic.twitter.com/D2YxdPJmRC
— Alexia Bonatsos (@alexia) 2016年11月11日
onlyの省略
問題は「to find」とonlyを省略して書かれると「見つけに行った」と目的として読み違えそうになります。 そこで読み違え内容に配慮としてonlyを伴ってもOKです。なくてもOKです。
I ate all the pizza only to find that I was still hungry.
She traveled all the way to Japan only to find that it was very hot.
上の2つの例文は最初の例文と同じ意味です。 どちらを使っても問題ありませんがネイティブは短くしたがりそうですが、日本人としてはonlyを入れてくれたほうがわかりやすいです。 したがって以下の例文など、とても似ていますが、意味する部分はまったく異なってしまいます。
I went to the park to find Pikachu.
私はピカチュウを見つけるために公園にいった。
I went to the park to find that Pikachu was gone.
私は公園に行ったが、ピカチュウがいなくなっていた/ことがわかった。