graveはまず名詞で「墓、墓所」の意味があります。古墳のような大きな山のお墓には「tomb」が使われる傾向があります。graveは形容詞では「重大な、深刻な」といった意味もありますが、ただ雰囲気的につながりはあるものの語源としては関係ない言葉です。ここではお墓の意味について解説しています。
graveの意味と使い方
graveは「墓、墓所」の意味です。似た単語で「gravel(砂利)」がありますが関係ありません。
He was buried in an unmarked grave.
彼は墓標のない墓に埋葬された。
They couldn’t build on the area because there were ancient graves.
そのエリアには建設されなかった。なぜなら、古代の墓があったからだ。
tombとgraveの違い
類義語の「tomb」は大きく古い、王様の墓、古墳などに使われやすい言葉です。厳密な境界線があるわけではありませんが、graveが普通のお墓です。
他にも土で作られた山によって築造された墓である古墳については「burial mounds」「mounded tombs」「tumulus(複数形:tumuli)」などと訳されることがあります。「tumulus(複数形:tumuli)」などは専門用語でスティーブは今までその言葉を一度も聞いたことがないそうです。
誰に向けて話すかで言葉を使い分けてもいいのかもしれません。
Burial mounds can be found in almost every culture all over the world.
古墳は世界中のほぼあらゆる文化で発見される。
Osaka has many famous mounded tombs.
大阪には多くの有名な古墳がある。
cemeteryとgraveの違い
似た言葉でいえば「cemetery」が墓地にあたります。お墓があるエリアのことで、graveyardとも呼ばれます。したがって以下のような例文が成り立ちます。
This cemetery has many graves.
この墓地には多くのお墓がある。
grave marker(墓標)
grave markerは「墓標」で、お墓の場所やそれが誰のものなのかを示す石や金属の標識のことです。
He had a beautiful marble grave marker.
彼は美しい大理石の墓標を持っていた。
According to her grave marker, she died in 1857.
彼女の墓標によると、彼女は1857年に亡くなった。
headstone、tombstone、gravestoneも同様に墓標を表しますが、共通して「石」を表す「stone」が含まれていることから、金属の墓標を表現するにはあまり適切ではないかもしれません。
grave(形容詞)の意味と使い方
形容詞の「grave」は悪い意味で「重大な、深刻な」といった使い方があります。
語源としては「墓」とは関係ないそうですが、墓は深刻な場所でもあるので、長い歴史の中で意味が重なってくる感じで雰囲気ができています。
The company is facing a grave financial crisis.
その会社は深刻な金融危機に直面している。
He had a grave expression on his face.
彼の顔には深刻な様子があった。
gravelyの意味と使い方
副詞の「gravely」は重大に、厳かに、いかめしく、です。
He spoke gravely about the war.
彼は厳かに戦争について語った。
She was gravely ill for a year.
彼女は1年間、深刻な病気だった。