feed(フィード)とfed up withの意味と使い方

feed / fed up withの意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2023.02.16

feed(フィード)は動詞で「餌を与える」で動物や赤ちゃんに食事を与える行為を指しています。そこから餌を与える行為に見立てて、データを流し込んだり、コインを自動販売機に入れるような行為まで表すケースがあります。

過去形・過去分詞のfedは「(be)fed up with」の形で「うんざりする、飽き飽きする」といった意味で使われます。feedはコンピューター用語にもなっており、feedback(フィードバック)のような用語にもつながっています。

feed(フィード)の意味と使い方

feed(フィード)の意味と使い方

語源としてはfood(フード)にいきつきますが動詞で「餌を与える」といった意味です。動物以外にも赤ちゃんや子供にも使われます。

過去形・過去分詞はfedです。

例文

I feed my baby some apple sauce.

赤ちゃんにアップルソースをあたえる。

例文

I feed my dog twice a day.

私は犬に餌を1日に2回あげる。

以下のようにも書けますが()はわざわざ言うが必要がありません。

例文

I fed the deer(food)in Nara park.

私は奈良公園で鹿に餌をあげた。

例文

I fed the pigs(some feed)this morning.

私は今朝、豚に餌をあげた。

機械などに入力する

feedはそこから機械などにデータや材料を注入するような、コンピューターやサイエンスの用語として使われるようになっています。餌を与える行為に似ているからです。

これは後に紹介する「feedback(フィードバック)」のような用語に派生しています。

例文

He fed steel into the machine.

彼は鉄を機械に入れた。

例文

You need to feed data into the program.

データをプログラムに入力する必要がある。

お問い合わせフォームの名前やメールアドレスを手動で入力するといった感じではなく、データを自動で流し込むような作業です。

ほかにも餌を与える行為に見立てて、コインパーキングの支払い、スポーツでもスラングぎみに使われます。

例文

I need to feed the meter.

メーターにコインを入れる必要がある。

例文

I fed coins into the vending machine.

自動販売機にコインを入れた。

以下は名詞ですが、プリンターの紙の供給などにも使えます。

例文

There was a jam in the paper feed of the printer.

プリンターの紙送りにつまりがあった。

foodとfeedの違い

foodとfeedの違い

名詞で「餌」「食料」を意味するfoodとfeedの使い分けの境界線はけっこう曖昧です。

例えば「baby food(赤ちゃん用の食事)」を「baby feed」とは普通はいいません。

動物の餌には「feed」を使うといった意見もありますが、キャットフード、ドックフードのようなものは英語にしてもやっぱりそのまま「dog food / cat food」です。植物の肥料・栄養も「plant food」となります。

例文

I bought two jars of baby food.

ベビーフードを2瓶買った。

例文

I bought dog food(▲feed)at the supermarket.

スーパーでドッグフードを買った。

しかし、同じ動物でも鳥や豚の餌などはfeedが使われています。

例文

That store sells pig feed.

あの店は豚の餌を売る。

例文

We bought two pounds of chicken feed.

私たちは2ポンドの鳥の餌を買った。

これは人によって差がでる要素で、どちらを使っても間違いとは言い切れないものの、やっぱり変な組み合わせもあります。

感覚として動物のエサであってもキャットフードやドッグフードのような袋に小分けされたようなものはfoodで、豚や馬のような家畜に大量にまくようなエサはfeedが使われる傾向があります。

しかし、鳥の餌は「chicken feed」になりますが、以下のような例文ではfoodになります。

例文

The mother bird gathers food for its babies.

母親の鳥は子供のために食べ物を集める。

例文

The mother bird gathers feed for its babies.

(この言い方は変です)

すごく感覚的ではあるものの確かに差が存在している言葉だといえます。

feed on

動物の通常の食生活を説明する時に使う表現で、「〜を餌にする、〜を常食とする」という意味です。

例文

The tree is full of insects that woodpeckers feed on.

その木はキツツキが餌とする昆虫がいっぱいだ。

例文

The goats keep areas tidy by feeding on the grass.

ヤギは草を食べて場所をきれいに保つ。

これは動物向けの表現で、人間に対して使うのは変です。動物と比較しているように聞こえてしまいます。

下の文は、夫を冗談で動物と呼んでいる場合の例文です。

例文

My husband feeds on pizza.

私の夫はピザを常食としている。

そうでない場合は、以下のように表す方が普通です。

例文

My husband often eats pizza.

私の夫はよくピザを食べる。

ネット用語の「feed」

ツイッターやブログをやっている人は「feed」というインターネット用語を聞くと思います。

例文

An interesting news story came up on my feed.

面白いニュースが私のフィードに現れた。

これは元は「news feed」という用語がネット以前の通信・マスコミ業界にあり、ロイター通信など通信社がニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなどの新聞社専用に情報の元ネタを提供したことに由来するそうです。

一般の人は見れませんが通信社が配信する「news feed」の情報を元に、新聞各社が記事を書いたり取材をしてオリジナルの記事に仕上げて、それを私たちは「news」として新聞紙面で読みます。生情報・一次情報ぐらいの意味です。

普通のお店に例えると、「feed」は業務用販売専門の裏口みたいな感じです。

以下のリンクでこのブログのfeed欄がパソコンまたは専用のスマホアプリならば見れます。人間には見にくいですが機械処理するにはシンプルなデータです。今は特に使っていませんが、例えばこのブログの記事をスマートニュースやグノシーのようなニュースサイトに配信するとなれば、以下のfeedを使えば情報の受け渡しが便利です。

https://talking-english.net/feed/

feedback(フィードバック)

カタカナで定着しているフィードバックは元はコンピューター、サイエンスの用語で、与えたデータなどが自分に返ってくることを指します。

身近な例でいえば、カラオケなどでスピーカーの音をマイクが拾ってしまうハウリングなども含まれます。

例文

The band likes to use feedback in their songs.

そのバンドは曲の中でハウリングを使うのが好きだ。

例文

This part is used to dampen feedback from the wires.

このパーツはワイヤーからのフィードバックを和らげるために使われる。

そこからカタカナと同じ、返ってくる意見といった意味で使われています。

例文

Viewer feedback about the show was positive.

ショーに関する観客のフィードバックはポジティブだった。

例文

The company held an online survey to get feedback.

その会社はフィードバックを得るために、オンライン調査を実施した。

(be)fed up with

(be) fed up with

feedの過去分詞である「fed」を使った「(be)fed up with」は「うんざりする、あきあきする、辟易する」などの意味です。「annoyed」「unhappy」「bored」あたりの感情です。ハイフンを入れるかどうかは人によります。

昔は文字通りの「餌を与えられた」みたいな意味で鷹狩の世界で使われていたそうです。しかし現代の英語では「うんざりする、あきあきする」の意味でしか使われません。

例文

I’m fed up with news about Trump.

トランプのニュースはもううんざりだ。

例文

A lot of people are fed up with high taxes.

多くの人々が高い税金にうんざりしている。

例文

I’m fed-up with my company. I want to change jobs.

会社にうんざりしている。仕事を変えたい。

tired ofとも似ていますが、少しニュアンスが異なる場合があります。

例文

She got fed-up with her boyfriend and broke up with him.

彼女は彼氏にうんざりしていたので、別れた。

例文

She got tired of her boyfriend and broke up with him.

彼女は彼氏に退屈していたので、別れた。

同じ「飽きた、うんざりした」ですが、fed-up withは彼氏はおそらく嫌なことをいっぱいするのでうんざりしている感じで読まれます。彼氏をうざく思っている感じがします。

tired ofは彼氏は何も特にしない、何も起こらないので、彼女は退屈しているといった意味になります。

他にも「sick of」や「have one’s fill of」なども類似の表現になります。

例文

I’m tired of news about Trump.

I’m sick of news about Trump.

I’m sick and tired of news about Trump.

I’ve had my fill of news about Trump.

(同じような意味です)



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

私たちのアプリもよろしくお願いします。

新作アプリをリリースしました!

YouTubeのチャンネルはじめました!

リスニングと英語教材のペラペ

記事カテゴリー

おすすめ記事

  1. yera-old
  2. cute(キュート)とpretty(プリティ)の違い
  3. 「CAN YOU CELEBRATE?」の英語の問題点を考える
  4. shithole
  5. ファックについて

最近の記事

  1. ruins(廃虚、遺跡) / ruin(崩壊) の意味と使い方
  2. Mon / Mama / Mother「母親」を表す言葉の違い
  3. slip offとslip onの意味と使い方
  4. reticulated / reticulateの意味と使い方
  5. burn upの意味と使い方
  6. extremist / militant / terroristの意味の違い
  7. extreme(エクストリーム)の意味と使い方
  8. restraint(自制、慎み)とrestrain(拘束する、抑える)の意味と使い方
PAGE TOP