英語での「東西南北」の方角の言い方

ウエスタン
 

公開日: 最終更新日:2019.05.25

英語での方角はご存じのようにNorth(北)、South(南)、East(東)、West(西)になります。それぞれに形容詞があり「北の」を指すには「Northern(ノーザン)」、南ならば「Southern(サザン)」となります。

日常ではせいぜい8方位ぐらいしか使われませんが、北北東のような言い方はもちろん英語にもあるので表にしています。ほかにも場所を指す際に注意すべき点がいくつかあるのでまとめています。

英語での東西南北

英語ではNorth(北)、South(南)、East(東)、West(西)の関係になります。それぞれ頭文字の「N」「S」「E」「W」が使われます。

例文

The sun moves east to west.

太陽は東から西へ動く。

例文

I live on the east side of town.

私は街の東側に住んでいる。

日本語と同じですが日常では東西南北に加えてせいぜい北西・北東・南西・南東を加えた8方位ぐらいしか使いません。

SW / Southwestが「南西」となり、SE / Southeastが「南東」となります。

専門の分野・業界ではもう少し細かいNorth-northeast(NNE)で「北北東」や、East-northeast(ENE)の「東北東」などの16方位での分類がされます。

英語での方角

大阪で「ミナミに行った」は南の方角ではなく難波に行ったの意味になりますが、文脈によってはNorthwestで「ノースウエスト航空」になる可能性も否定できません。

south / southernの違い

それぞれはNorth(北)、South(南)、East(東)、West(西)という名詞ですが、対応する形容詞があります。

Northern(北の)、Southern(南の)、Eastern(東の)、Western(西の)のような関係になります。

どちらを使っても同じような意味になり、違いがないケースもあります。

例文

I went to north Europe.

I went to northern Europe.

私は北ヨーロッパに行った。

これは言葉としては微妙な差ですが、状況によってはかけ離れた場所を指している可能性はあります。

例えば以下のような文章だと明確に指している場所が異なり、待ち合わせなどでは注意が必要になります。

例文

I went to the McDonald’s south of the station.

駅の(外側の)南にあるマクドナルドへ行った。

例文

I went to the McDonald’s in the southern part of the station.

駅の構内の南側にあるマクドナルドに行った。

またSouth America(南米)のように固有名詞になっているものもあります。

例文

I love to visit South America.

南米を訪れるのが大好き(ブラジル・ペルーなど)

例文

I love to visit southern America.

USA南部を訪れるのが大好き(たぶんテキサス、フロリダあたり)

おそらく「southern America」といってしまうと合衆国の南部のように受け止められる可能性があります。これは「アメリカ(America)」という単語が何を指すのかという問題にもなります。

west Boston / west of Bostonの違い

ボストンの西にある博物館のニュースを扱いましたが、それも同じような間違いが起こります。

例文

An exhibition commemorating the 75th anniversary of the Pearl Harbor attacks opened at the Museum of World War II west of Boston this week.

真珠湾攻撃75周年を追悼する展示会が、ボストンの西にある第二次世界大戦博物館で今週開催された。

ニュースにある博物館はマサチューセッツ州のネイティックという街にあります。同じマサチューセッツ州にあるボストンから数マイル西側の近い街ではあります。

例文

west Boston

(ボストンの街の中の西側)

例文

west of Boston

(ボストンの街の外の西側)

したがって、この博物館はボストンにはないことが文章から伺えます。

Western(ウエスタン)

ウエスタン

「西の」といった意味ですが概念としては漠然としています。まず西洋と東洋の考え方に基づいた「西側の、西洋の」といった使い方があります。一般的には「キリスト教文明に根ざしたヨーロッパ諸国、及び北アメリカを指す」とされています。

例文

It is rude to slurp your food in western countries.

西洋の国では食べ物をすすり食べるのは無作法だ。

例文

After the war, the country began importing western culture.

戦後、その国は西洋の文化を取り入れ始めた。

例文

In Western countries, people were less likely to talk about their loneliness.

西洋諸国では人々は自分たちの孤独についてあまり話そうとはしなかった。

「西洋の」として使われますがそもそも、この言葉を英語圏ではあまり使わないみたいです。

英語圏にすると自国が西洋なのであって、わざわざこの言葉を日常会話では使わないといった理屈です。イギリスの、アメリカの、といったほうが話が早いです。

また映画のジャンルとしてのWesternとは西部劇のことを指します。相対的な方角なので、基準や視点がどこにあるのかといった問題があります。

orient / oriented

オリエンタル

同様にorientには「東洋、アジア諸国」やorientalには「東洋の」の意味があります。

どちらかといえばorientには動詞で「~を適応させる、正しい位置に置く」といった意味もあるので、orientedで「~指向の、~向けの」といった意味でよく見かけます。

「family oriented restaurant(ファミリー向けのレストラン)」「health-oriented Coke(健康志向のコーラ)」といった使い方です。



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