トランプ大統領はツイッターでさまざまな問題発言や名言、珍言やおもしろい誤字、脱字をツイートしています。
このページでは話題になった面白ツイートや、トランプ大統領のツイッターの書き方の特徴などをまとめてみました。
実はホワイトハウスのスタッフが書いているのではないかといった話も出ています。
大文字の使い方が変
トランプ大統領のツイッターの英語でよく見るのが、やる必要のない大文字化(capitalization)があります。以下のトランプ大統領の文法ミスを指摘するアカウントのツイートが書くように、やる必要のない普通名詞の先頭を大文字にしています。
ドイツ語は名詞を大文字にするので、この人も「ドイツ語じゃない」と指摘しています。
Dear Mr. Stable Genius,
Stop capitalizing nouns. We speak English here, not German. https://t.co/5M7eIgudFD
— Trump Grammar (@TrumpGrammar) 2018年4月21日
言葉遣いが変
文字の間違い以外にもトランプ大統領の場違いな言葉遣いが物議をかもしていました。
5月の最終月曜日はアメリカでは戦没将兵追悼記念日、メモリアルデイで兵役中に亡くなったアメリカ合衆国の人々を追悼する日です。
ここでのツイートで「Happy Memorial Day!」と、イースターと同じぐらいのノリでツイートしていました。その後に続くコメントも他人事のようで、さすがに顰蹙を買っていました。
Happy Memorial Day! Those who died for our great country would be very happy and proud at how well our country is doing today. Best economy in decades, lowest unemployment numbers for Blacks and Hispanics EVER (& women in 18years), rebuilding our Military and so much more. Nice!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2018年5月28日
他にもテキサスで銃乱射事件があった直後のツイートでは、自国の大事件のわりには「テキサスの学校での銃撃事件はやばそう」と他人事のようなツイートをしています。
School shooting in Texas. Early reports not looking good. God bless all!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2018年5月18日
トランプ大統領の造語
ちょっとしたミスでもネタにされやすいのですが、いくつかトランプ大統領が作った造語があります。造語が出るたびにニュースになりますね。
unpresidented
ニュースに登場する「unpresidented」は実際には存在しない単語で、2016年12月にトランプ大統領が投稿したスペルミスです。
南シナ海で中国がアメリカの無人水中探査機を奪ったことに対して「前代未聞の(unprecedented)行為だ」と批判するつもりが「unpresidented」とツイートしてしまいました。
投稿の数時間後に「unprecedented」に修正されていますが、「大統領にふさわしくない」とも読める「unpresidented」は当時、多くのメディアが揶揄して一斉に報じています。
China steals United States Navy research drone in international waters – rips it out of water and takes it to China in unprecedented act.
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2016年12月17日
covfefe
2017年5月31日の深夜0時すぎにトランプ大統領が書きかけのように見えるツイートを投稿しました。そこには誰も知らない単語「covfefe」が書かれていたため、ツイッターが大喜利やコラージュ画像で盛り上がっていました。この投稿は5時間ぐらいそのままで、朝方に削除されています。
「”Despite the constant negative press covfefe.(定期的なネガティブな報道機関のcovfefeにも関わらず…)」の文脈だったので、おそらくは「press coverage(マスコミ報道)」と書こうとしていたのではないかといった意見が優勢でした。
covfefeを商標として取得しようとする動きがあったり、ドメイン名のcovfefe.comが商標取得済みでTシャツが販売される、陰謀説が広まるなど、さまざまな方面に広がっています。
トランプ大統領もスポークスマンも「誤字」であるとは認めておらず、わかる人にはわかる単語だそうです。「誰か”covfefe”の本当の意味がわかるかな???楽しんで」と後に本人がツイートしています。
Who can figure out the true meaning of "covfefe" ??? Enjoy!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年5月31日
実はスタッフが書いている?
いくつかの情報筋によるとトランプ大統領のツイートの文字のミス、特に必要のない大文字化などについては、スタッフがまねたものだという話が出ています。スタッフが書いた候補の中からトランプ大統領が選んでいるといった話です。
このような事実はトランプ大統領のツイートを熱心に見ていた人なら「やっぱりそうか」といった驚きのないものだそうです。
特にでたらめに大文字化が増える時期があり、いくらなんでもそこまで間違わないだろうといったやりすぎ感も出ていました。それでも、スタッフ達も少しずつ似せ方がうまくなっているようです。
アメリカの大統領であり、一言が世界の経済や平和情勢に大きな影響を与える人物なので、ノーチェックで配信されているとは思えませんでしたが、あらためてチェック体制や配信にいたるまでの経緯が漏れた形になります。
そのわりにトランプ大統領は「covfefe」などどこまで本人の独断でどこまで意図的なのかわからないケースがけっこうあります。
トランプ大統領ツイッター図書館
ドナルド・トランプ大統領のツイートを集めて展示する期間限定の企画展「トランプ大統領ツイッター図書館」が2018年の夏にアメリカで開催され話題になりました。
これは歴代大統領の文章が保管されている大統領図書館のパロディーとして、深夜コメディー番組『ザ・デイリー・ショー』が企画したもので、第1回は2017年6月にニューヨークのミッドタウンで開催され数時間待ちの行列ができるほどの人気でした。
5300万人以上(2018年7月現在)ものフォロワーをもつトランプ大統領の数々の攻撃的なツイートや同じ話題についての矛盾する投稿などを取り上げました。
いくつか同図書館に展示されているツイートをご紹介します。特に話題を呼んだツイートは金の額縁で掲示されているようです。
例えば2016年5月の大統領選の最中に「メキシコ国境に壁をつくる」と言う一方で、「私はヒスパニックが大好きだ!」とのコメントを添えて笑顔でタコスを食べている投稿が飾られています。
Happy #CincoDeMayo! The best taco bowls are made in Trump Tower Grill. I love Hispanics! https://t.co/ufoTeQd8yA pic.twitter.com/k01Mc6CuDI
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2016年5月5日
他にも上で取り上げた「covfefe」の投稿も金縁です。
ホワイトハウスの執務室を再現したコーナーには金色のトイレが置かれており、用意されているトランプ大統領のトレードマークの金髪のカツラや赤いネクタイをつけてトイレに座ってツイッターをしながら記念写真を撮ることができるようです。
また「ひねくれヒラリー(クリントン元国務長官)」や「リトル・ロケットマン(金正恩氏)」などトランプ大統領が敵対する相手につけたニックネームとともに政治家らのイラストが並ぶコーナーもありました。
気に入らない相手をツイッターであからさまに批判する大統領はそれこそ前代未聞ですが、本人は「私のソーシャルメディア使用は大統領らしくないというが、これが『いまどきの大統領』なんだ。アメリカを再び偉大に!」と就任後しばらく経った頃に投稿しています。
My use of social media is not Presidential – it’s MODERN DAY PRESIDENTIAL. Make America Great Again!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年7月1日
TIME誌はフランクリン・ルーズベルトにはラジオが、ケネディにはテレビが、トランプにはツイッターがあると評しています。