distressの意味と使い方

distressの意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2021.03.13

distressは苦悩、困難、極度の不安など、あるものが助けを求めるくらいに非常に困難な状況にあることを意味します。

stressと似た意味の単語ではあるものの、明確に違いがあり使い分けられています。イメージとしてはdistressは「trouble」や「problem」が近い言葉です。

in distressの形もよく見かけるので、このページではdistressの使い方を例文にまとめています。あわせて『stress(ストレス)の英語での意味と使い方』のページもご覧ください。

名詞:苦悩、悲嘆、困難

名詞:苦悩、悲嘆、困難

精神的・身体的な痛みやストレス、悲しさなどのことで、名詞で「苦悩、悲嘆、困難」を意味します。

かなり広範囲を指す言葉なのでやばい状況ではあるものの、具体的にどのような状態・状況かといえば、それぞれに異なります。distress signalといえば救難信号、遭難信号を表します。

発音は【distrés】なのでディストレスぐらいが近いです。

distress【distrés】

例文

Her delinquent children cause her a lot of distress.

彼女の非行に走っている子供たちは彼女に多くの苦悩を引き起こしている。

例文

The damaged ship sent a distress signal asking for help.

損傷した船は助けを求める避難信号を送った。

例文

The police searched the area looking for anyone who might be in distress.

警察は窮地に陥っている人がいないかを探してその地域を捜索した。

de-stressとdistressの発音

ストレスを解消するという意味での「destress」は、発音としては「デーストレス、ディーストレス」のようになります。

distress【distrés】
de-stress / destress

destressは造語のようにも見えますが、意味は誰でもわかるほど明快でstressをdeで否定しています。

パソコンの校正機能では赤ペンのチェックが入りますが、グーグルで調べてみるとめちゃくちゃ使われている言葉です。

in distressの意味と使い方

in distressの意味と使い方

苦しんでいる状態、窮地の状態などを表す際にはbe in distressの形がよく見られます。

けっこう曖昧な言葉だともいえ、以下の例文の「苦しんでいる運転手」が具体的にどのような状態か、本人の病気なのか車の故障なのかなどはっきりしたことはわかりません。

problemなどと近い意味の言葉です。

例文

There was a driver in distress, so I helped him.

苦しんでいる運転手がいたので、私は彼を助けた。

例文

The company is current in financial distress.

その会社は現在、金銭的な苦境にいる。

動詞:苦しめる、悩ます

動詞:苦しめる、悩ます

動詞では苦悩を引き起こすことで「苦しめる、悩ます」といった意味になります。

例文

The bad news distressed her greatly.

その悪いニュースは彼女をすごく苦しめた。

例文

He was distressed so much that he was trembling.

彼はあまりにも苦しめられて震えていた。

distressとstressの違い

stressについては『stress(ストレス)の英語での意味と使い方』にも詳しく書いていますが、動詞でも名詞でも使うことができカタカナの「ストレス」に近い言葉です。

このstressとdistressは名詞・動詞のどちらで使っても、近い意味の言葉ではありますが明確に違いが出ます。

すでに紹介した例文の言葉を置き換えてみても両方とも意味は通ります。しかし意味する内容が異なります。

例文

The bad news stressed her greatly.

The bad news distressed her greatly.

例文

Her delinquent children cause her a lot of stress.

Her delinquent children cause her a lot of distress.

ネイティブスピーカーに聞いてみるとdistressが意味するのは「悲しみ(sorrow)」「苦痛(pain)」「心配・不安(anxiety)」あたりです。

一方のストレスは「負担・緊張(strain, tension)」や「怒り(anger)」です。

distressのほうが心の奥にダメージが届いているような深刻さが出ているように感じますが、違いを説明する適切な言葉が見つかりません。しかし違いが明らかになります。

distressedとdistressingの使い方の違い

形容詞は2つあり、excitedとexcitingのような使い方の違いとまったく同じです。

distressedは形容詞で「心を痛めて、苦しんで」といった意味です。心を痛めている側が使う表現です。

例文

She looked very distressed.

彼女はとても心を痛めているように見えた。

例文

Many of the survivors were deeply distressed and needed therapy.

生存者の多くが深く苦悩していて、治療が必要だった。

distressingは苦悩、心痛を引き起こす状態のことで「苦悩を与える、痛ましい、悲惨な」などを意味します。こちらは苦悩を引き起している原因・理由となるものに使います。

例文

There was a distressing story on the news.

ニュースで悲惨な話があった。

例文

It is a very distressing situation.

かなり痛ましい状況だ。



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