何が原因で死んでしまったのかの理由を言う場合にはdie ofやdie from、またはdie inなどが使われます。どれも「〜が原因で亡くなった」と日本語ではなります。
英語ではこれらの原因によって使い分けがされていますが、なかなか日本人にはややこしいと思われる違いがあるので整理してみました。
明確に基準はありますが、ボーダーライン上のどちらでもとれる主観的な判断がされるケースもあり、スパっと割り切れないものもあります。
die ofの意味と使い方
die ofは病気や、短期的・突発的に起こる単なる怪我を超えた死に至る損傷(内臓破裂など)で亡くなった場合に使われます。病名に類するものが入ることが多いです。
「die of +病気 / 何らかの損傷」の形になります。直接の理由・原因と考えてもいいかもしれません。
She died of stomach cancer.
彼女は胃ガンで亡くなった。
He died of a heart attack.
彼は心臓発作で亡くなった。
die fromの意味と使い方
die fromのあとには死への引き金となった物事、死につながることになった物事がつづきます。
原因となった行動・アクション・行為と考えてもいいかもしれません。
He died from falling off a building.
彼はビルから落ちて亡くなった。
She died of diabetes from eating too much sugar.
彼女は糖分を摂り過ぎて糖尿病で亡くなった。
ビルからの転落で亡くなった場合は正確には「転落したことによる死」ではなく、転落したことによる「全身打撲」が死に至らしめるのであると考えることができます。
病気はof / fromのどちらも可能
病気の場合はofでもfromでも可能です。
例えばエイズであればエイズが直接人を死なせると考えるか、エイズで免疫が弱っているときに風邪などにかかって死につながると考えるかでfromも可能になります。
ガンもガンで亡くなると考えるか、その合併症によるものと考えるかの曖昧なラインがあります。
○ He died of lung cancer.
○ He died from lung cancer.
彼は肺ガンで亡くなった。
die inの意味と使い方
die inの後には「死に至らせた出来事」などが入ります。
自動車事故だったり台風だったりといった、死に至らせた出来事で死んでしまった場合にはinが使われます。
巻き込まれてしまうような事件・事故をイメージさせる言葉です。
They died in a car accident.
彼らは自動車事故で亡くなった。
She died in the hurricane.
彼女は台風で亡くなった。
アクションなのか? 出来事なのか?
死につながることになった物事・引き金・行為・アクション(die from)なのか、死に至らせた出来事(die in)なのかがあいまいなケースもあるのでfromとinのどちらでも使えることもあります。
○ He died from a plane crash.
○ He died in a plane crash.
彼は飛行機の墜落で亡くなった。
しかし以下の例文は置き換えできません。自動車事故や台風など複数の人が関わる出来事に対して用いられるinは、自分一人がビルから落ちて亡くなるケースとはあいません。
○ He died from falling off a building.
× He died in falling off a building.
「〜のために」を意味するbecause ofを使いたくなるかもしれませんが、使えない表現なのでご注意ください。
× He died because of a heart attack.
(この表現はできません)