カタカナにしてしまうと全部が「カーブ」になってしまう、日本人にとっては似た音の混同しやすい単語だといえます。
個々の意味はぜんぜん違いますが、順番に見ていきましょう。日本人にとって一番なじみがあるのが曲がっていることを意味する「curve」です。
同じ単語でも動詞と名詞の使い方があったりするので例文をまじえてご紹介します。
curve(曲げる、曲がる)
これが日本人にとって最もなじみのある「曲がっていること」を意味するカーブです。発音は【kə́ːrv】です。上のスピーカーマークで発音を確認してください。
カタカナと少し違うのは動詞で使える点で「曲げる、カーブを作る」といった意味で用いられます。
The road curves along the ocean.
道が海にそってカーブしている。
I curved the wire to fit behind the television.
私はワイヤーをテレビの後ろにはわせるために曲げた。
名詞になると私たちがイメージするカーブです。特に道路限定ではないので、さまざまなカーブがあります。
There is a curve on most guitars so they can rest on your leg.
ほとんどのギターには丸みがあるので、脚の上に置くことができる。
Many accidents happen at that curve in the road.
あの道路のカーブで多くの事故が起こっている。
carve(彫刻する、彫る)
動詞で「彫る、彫刻する、刻む」などの意味があります。発音は【kɑ́ːrv】です。
We carved our initials in the tree.
私たちはイニシャルを木に彫った。
My father makes wood carvings of people.
父親は人々の木彫りの彫刻を作っている。
肉を切り分ける
carveには肉を切り分けるといった意味があります。
単純にカットするのではなく、チキンや七面鳥などの肉を食べられる部分が最大限になるようにうまく切り出していく作業を指します。専用のcarving knifeといった道具も存在しています。
I carved the turkey for Christmas dinner.
クリスマスディナー用に七面鳥を切り分けた。
Her carving is terrible.
彼女の肉の切り分けはひどい。
I’m not good at carving meat.
肉の切り出しは得意ではない。
I got a carving knife for my birthday.
誕生日用にカービングナイフを手に入れた。
curb(抑制する、抑える)
この単語も環境問題を扱ったニュースなどでは頻出で、「抑制する、抑える、阻止する、食い止める、防止する」などの意味があります。発音は【kə́ːrb】です。
The government is trying to curb smoking in public.
政府は公共の場での喫煙を抑制しようとしている。
Police hope to curb violence over the summer months.
警察は夏の数カ月に暴力に歯止めをかけたいと望んでいる。
公園などで見かける看板で犬をちゃんと管理してくださいの意味もありますが、どちらかといえば犬のふんの後始末をちゃんとしてねといった意味での警告です。
curb(縁石)
名詞では歩道と車道をわける「縁石」の意味があります。歩道を一段あげるための境界となる石のことです。
I put the garbage out on the curb every Wednesday.
毎週水曜日に、ごみを縁石のところに出す。
We sat on the curb and ate hotdogs.
縁石に座って、ホットドッグを食べた。
carb(炭水化物)
carbohydrate(炭水化物)の省略としてcarbが使われることがあります。
I can’t eat pasta because it has too many carbs.
炭水化物が多すぎるから、パスタは食べられない。
I have to watch my carb intake.
炭水化物の摂取量をチェックしないといけない。
まれに自動車などのキャブレター(carburetor)の略にもなるようです。
発音比較
発音の比較用に音声ファイルをまとめておきます。
curve【kə́ːrv】曲げる、曲がる、カーブ
carve【kɑ́ːrv】彫刻する、彫る
curb【kə́ːrb】抑制する、縁石
carb【kάɚb】炭水化物、carbohydrateの略