「予約する」のbookとreserveの違い

bookは本だけではなく「~を予約する」の意味で動詞としても使われています。英語の勉強をはじめた頃にこの意味を知って驚かれた経験があるかもしれません。

またreserve(リザーブ)にも「予約をする」という意味があり、reservationは名詞で「予約」です。

この2つの言葉の違いについてネイティブスピーカーであるカールとスティーブの意見をまとめてみました。日常英会話の「予約をする」というレベルでは「特に違いはない」がおおよその結論です。

仮予約をどう表現するかについてはページをわけたのでお探しの方は『仮予約を英語でどういうか? いう必要は本当にあるのか?』をご覧ください。

「予約する」は英語でどういうか?

「予約する」は英語でどういうか?

旅行英会話で「予約をするって英語でなんていうのか?」と探しているレベルならばbookとreserveどちらでも大きな違いはありません。好きな方を使ってください。

「予約する」は動詞でbookを使う、reserveを使う、make a reservationを使う、どの言葉でも伝わります。

「for 人数」や「on 曜日・日付」「at 時間」など細かく伝えることもできます。「would like to(~したいです)」で丁寧に伝わります。

例文

I would like to book a table at this restaurant on Tuesday at eight o’clock for five people.

このレストラン(のテーブル)を火曜日の8時に5人で予約したいです。

例文

I would like to reserve a table at this restaurant on Tuesday at eight o’clock for five people.

(同じ意味です)

例文

I would like to make a reservation at this restaurant on Tuesday at eight o’clock for five people.

(同じ意味です)

少し注意したいのはbookやreserveを使う場合には、レストランならばreserve a table(テーブル)、ホテルならばreserve a room(部屋)とする点です。

ここを直接hotelやrestaurantにすると全体を予約するパーティーのような貸し切りのイメージになってしまいます。

例文

I booked a room at the Hilton Hotel.

I reserved a room at the Hilton Hotel.

私はヒルトンホテルの部屋を予約した。

例文

I booked the Hilton Hotel.

I reserved the Hilton Hotel.

私はヒルトンホテル(全体)を予約した。

このように「ホテル全体」の意味で文字の上では受け止められます。場合によってはパーティーやイベントでの貸し切りのケースなどで全体を予約する必要もあるかもしれません。

二重予約を意味する「double booking」も同じ言葉から来ています。古くは予約台帳が本だった頃に由来する言葉ですが、ネット予約、オンライン予約することもbookで問題なく使えます。

以下は英語表現の自然さや学習用としてこだわりたい人向けの内容です。

bookとreserveの違い、使い分け

日常会話の「予約をする」の意味では使いわける必要はなく、相互に置き換え可能で違いを気にする必要のない言葉だとネイティブスピーカーたちは言っています。以下のような文章は基本的には同じ意味です。

例文

I reserved a room at the Seaside Hotel.

= I booked a room at the Seaside Hotel.

シーサイドホテルの部屋を予約した。

しかし細かなニュアンスを追求すると確かに表現に差が見られ、使い分けがされているケースもあります。

言葉の意味をとるとreserveとは「確保する」ことであり、誰か他の人が使うことを拒否してその場所を守るようなことです。reserveはspace(スペース・場所)に対して使われやすい言葉です。

一方のbookは本の意味があるように、予約台帳のようなものに自分の名前を書いてもらい記録を残すようなイメージになります。これは転じてサービスを受けるための順番のリストに名前を書いてもらう行為と思ってもそう間違いではありません。

この本来の意味の差がわずかに出るケースがあります。

例文

① I reserved a Shinkansen ticket for you.

② I booked a Shinkansen ticket for you.

この2つの文章を比較するとreserveを使った①の表現はスペース・場所によっているので「自分の座席がある、座れる」と確実に解釈するとカールは言っています。指定席のイメージがわかりやすいです。

②は新幹線には乗れるのはわかるけれども、ひょっとしたら「電車には乗れるけれども、自分の座席が確保されているわけではない」と思われる可能性が少し残っています。こちらは自由席のようなイメージです。

したがって以下のように書くと両方とも座席が確保されていると明確に伝わります。

例文

I reserved a seat on the 10:35 Shinkansen for you.

= I booked a seat on the 10:35 Shinkansen for you.

明確に「座席を予約した」と言っています。

世の中のレストラン、ホテル、映画など多くの業種を予約する場合に「サービス提供者に対して、サービスを受ける権利の順番待ちリストに名前を書いてもらう」と「自分たちのための場所を確保してもらう」という2つの側面が少なからずあります。

この差は普通はあまりありません。しかし突き詰めるとその性質や伝統的な習慣から相性の良い組み合わせは存在します。

置き換えができないケース

book(予約する)とreserve(確保する)のような違いが出るケースとしては、例えばお花見やバーベキューの場所・スペースの確保です。

例文

I’ll get to the park early in the morning to reserve some space for our BBQ.

朝の早くに公園に行って、バーベキュー用の場所を確保するよ。

この場合は予約を管理する人もおらず予約台帳も存在していません。場所を確保するの意味なのでreserveを使います。

形容詞としてのreserved/ bookedの「予約された◯◯」の使い方や、語源的な部分や音の響きで使い分けがされるケースも探せば確かにあります。

以下のような従業員専用の駐車場などではreservedの表記が見られます。この場合は「予約された駐車場」というよりも「誰かのために確保された駐車場」といった意味合いが強いからです。

reserved parking signs

駐車場など特にそうですがホテルなどと違い、伝統的に予約者や宿泊者を本に名前を記入するような性質でもないといった理由もあります。

こういった物事との相性レベルでの習慣的な使い分けは考えられます。駐車場にはbooked parkingが使われているのは見たことがないそうです。

またflight(フライト)にはbookが使われやすい傾向があります。

例文

I’ll book a flight.

フライトを予約するだろう。

ツアー(tour)やクルーズ(cruise)などもbookが使われやすいです。これは場所を確保するというよりも、利用者名簿に名前を書いてもらいサービスを受けるといった意味が強いからだと思います。

「予約する」という行為を表すにはreserveとbookは同じといえますが、その周辺の言葉まで広げてみると、語源や由来、表現の自然さにおいては差が多少は見られるということになります。

例えば音の響きの問題でいえば図書館で本を予約する場合に「book a book」といえば同じ言葉が繰り返されて変です。この場合はreserveを使うだろうとの意見です。

レストランの予約席

レストランそのものを予約をする際にはbookとreserveのどちらでも使えます。

しかしレストランの「予約席」のサインでは「reserved」が多いです。bookedというサインがテーブルに置かれているのも見たことがないとスティーブは言っています。

reserved

これはreserveが「この席は他の人のために確保されています」といった意味を持つためです。

しかし「このレストランは予約でいっぱいだった」を表現するのは①が一般的です。

例文

① This restaurant was fully booked.

② This restaurant was fully reserved.

②の言い方は間違いではないし、こういう言い方をする人もいるかもしれませんが、一般的には①を使う人が多いそうです。

このあたりになると習慣的な表現になってくるので「なぜこちらを使う」といった理由も希薄になってきますが、名簿に名前を書いてもらえるスペースがないといった意味のbookがこの場合には使われます。

レストランの張り紙で以下のような表現が見られます。

we reserve the right

例文

We reserve the right to refuse service to anyone.

我々はだれに対してでもサービス提供を拒否できる権利を保持しています。

酔っ払いなどたちの悪い客が来た場合には断れる権利があるといったものです。この場合などはもちろんbookでは表現しません。「予約する」以外の意味になるとよりそれぞれの言葉の違いが明確になります。

他サイトも調べてみると「仮予約と本予約」や「金銭の支払いがあるかないか」などで使い分けされていると記載されている例も見かけましたが、スティーブに聞く限りは「予約をする」という意味においては、そこまで意識しては使い分けないから気にしなくていいと思う、との見解です。

形は似ていますが保存する、保護するの意味があるpreserveとconserveの違いについては以下の記事にまとめています。似た意味ですがニュアンスが異なります。

予約名はunderを使う

予約名はunderを使う

ホテルやレストランで予約名を伝えるときはunderを使うとおぼえておくと旅行でも使える英会話になります。

underは「listed in something(何かがリストに登録されていること)」に対して使うことが可能です。

例文

I have a reservation under “Smith.”

「スミス」で予約しています。

この場合もスミスという名前が予約名簿にリスト登録されているため、このようにunderを用いて表現するようです。

人と会うことにはreservationを使わない点は以下の記事にまとめています。日本語だと「歯医者を予約する」に対してreservationを使ってしまいますが、正しくはappointmentです。またこのページに以前に掲載していた「仮予約をどう英語でいうか?」については以下のページに移動しています。

   


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