artificialは「人工の」で最近は特にartificial intelligence(AI/人工知能)の形で話題にならない日はないぐらいに見かける言葉になりました。
他にも人工芝(artificial grass)など様々な言葉に使われます。類語にはman-madeがあり、対義語はnaturalがあります。
artificialとman-madeは基本的には同じ意味ですが、いくつか置き換えることができないケースもあるので違いを取り上げています。新たに「human-induced」も書き加えました。
この記事の目次!
artificialの意味と使い方
artificialは「人工の」といった意味で使われます。発音は【ɑ̀ːrtifíʃəl】なのでカタカナではアーティフィシャルぐらいが近くなります。
artificial【ɑ̀ːrtifíʃəl】
「人工芝」や障害になったときつける人工の身体のパーツなどにも用いられる言葉です。場合によっては入れ歯なども入ってきます。
They play football on artificial grass.
彼らは人工芝の上でサッカーをする。
He uses an artificial arm.
彼は人工の腕を使っている。
fake(偽物)は他の人を騙そう、本物と思わそうとする意図が見えますが、artificialは別にそれが偽物だと言っているわけではありません。人が作ったものだというだけです。
他にも品種改良などの世界で「人為淘汰・人為選択(artificial selection)」などの言葉があります。動植物などで人が意図的に交配させることです。
Through artificial selection, they genetically modified wheat to increase yield.
人為選択を通して、彼らは収穫を増やすために小麦の品種改良をした。
artificial intelligence(AI/人工知能)
特に最近は人工知能の技術が盛んなのでartificial intelligenceの略として「AI」という言葉がよく聞かれます。
AI stands for artificial intelligence.
AIは人工知能の略だ。
artificial intelligenceの読み方は【ɑ̀ːrtifíʃəl】+【intélidʒəns】なので以下の音声ファイルを参考にしてください。
artificial intelligence 【ɑ̀ːrtifíʃəl】【intélidʒəns】
余談ですが他にも「人工授精」がartificial inseminationで略すと「AI」だったり、航空会社のAir Indiaも「AI」だったりするので、シンプルなイニシャルのためひょっとすると人工知能ではないAIを指している可能性もあります。
また上のイメージ写真のように人型である必要性はあまりないのかもしれません。
artificially(人工的に)
品詞が変わって副詞になりますがartificially(人工的に)といった単語も存在しています。
Many clinics will impregnate women artificially.
多くの病院で女性に人工的に受精が行われるだろう。
man-madeの意味
類義語にはman-madeがありこれは「人間が作り出した、人工の」といった同じ意味があります。これらは置き換えて使えるケースも多いです。
They play football on man-made grass.
彼らは人工芝でサッカーをする。
He uses a man-made arm.
彼は人工の腕を使っている。
反対の意味ではman-madeとartificialともに「natural」が一般的です。
They play football on natural grass.
彼らは天然芝でサッカーをする。
man-madeとartificialの違い
artificialは「人工の」を表し、man-madeは「人の手による」なのでまず置き換えても問題ないケースは以下です。
This is the largest man-made island in the world.
= This is the largest artificial island in the world.
これは世界最大の人工の島だ。
しかし、そのまま置き換えできない以下のようなケースもあります。日本語で「人為的な」「人間が引き起こした」と訳せるケースはman-madeを使うことが多いかもしれません。
特に災害など人間がもたらした場合にははっきり違いがでます。
This is the largest man-made fire in the world.
これは世界最大の人為的な火災だ。
× This is the largest artificial fire in the world.
(この表現をしない)
火災のようなものの場合はartificialが使えません。考え方としてartificialは「(ゼロから)生み出した、創り出した」というニュアンスが濃いからです。
火災のようなものは人間が「cause(引き起こした)」とは考えられますが、火そのものを生み出しているわけではないからです。
同様に以下のケースも同じです。
People say climate change is not man-made.
人々は気候変動は人間によるものではないと言う。
× People say climate change is not artificial.
(この表現をしない)
気候変動も人間が「引き起こしている」と考えることは可能ですが、気候変動そのものを生み出しているのとはちょっとニュアンスが異なるためです。
human-inducedの意味と使い方
近い考え方としてhuman-inducedがあります。この言葉はinduce(誘発する、誘導する)とhuman(人間の)があわさった言葉です。
Humans induce climate change.
人間が気候変動を誘発する。
書き換えて以下のように表せます。
It is human-induced climate change.
それは人間によって誘発された気候変動だ。
We are climate-change-inducing humans.
私たちは気候変動を誘発している人間だ。
もう一つ例文をあげておきます。humanの部分を変更すればいろんな意味になります。
The gases induce tears.
そのガスは涙を誘発する。
同じく書き換えると以下になります。
They are gas-induced tears.
They are tear-inducing gases.
それらは涙誘発ガスだ。
prostheticの使い方
人工的に作られた体の一部のことで「人工装具の、人工装具」を意味します。形容詞・名詞で使えます。
He has a prosthetic leg.
彼は義足をつけている。
Her nose was seriously damaged in the accident so she was given a prosthetic.
彼女の鼻は事故で深刻なダメージを受けたので、彼女は人工鼻を与えられた。