「depend on」は、文脈や状況によって異なる意味を持つ便利な英語表現です。状況や事柄次第であることを示す「~次第だ、~によって決まる」といった意味や、誰かへの信頼や支持を意味する「頼る、あてにする」といった使い方があります。また英会話では「It depends.」といった表現も頻出なのでまとめています。
~次第だ、~によって決まる
depend onの使い方は大きく2つの使い方があり1つは「~次第だ、~によって決まる」などの意味があります。会話表現でもよく使います。
Going to university depends on your test results.
大学進学は君のテストの結果次第だ。
A: Will you go camping next week?
B: I don’t know. It depends on the weather.
A: 来週はキャンプに行くの?
B: わからない。天気によるね。
He will order something depending on the menu.
彼はメニュー次第で、何か注文するだろう。
最後の文章など日本語にしにくいですが、メニューを見て何かを頼むだろうといった意味です。
次に紹介する「頼る、あてにする」と意味が違うように思いますが、頼ることはその頼った人に何かを決められるといった意味で「~次第だ」とつながっています。
頼る、あてにする
もう1つが「頼る、あてにする」といった意味です。こちらも広く使われています。
I depended on my family after I lost my job.
失業してから家族を頼っていた。
I’m depending on you to get this project done.
このプロジェクトを完了させるのに君をあてにしている。
Our family depends on the money we earn from our small shop.
私たち家族は、この小さな店で稼ぐお金に頼っています。
I hope I can depend on you to support our charity next month.
意訳:来月も私たちのチャリティーを応援してください。
as if one’s life depends on itもよく見かける表現で直訳すると「命がそれにかかっているかのように(必死だ)」みたいな表現です。
He studied as if his life depended on it.
彼はまるで命懸けのように勉強していた。
「depend」のみで使う
dependは「on」なしでも使うことができます。
しかしwhatやwhenなどの疑問詞と一緒に使う場合は、文節(主語と述語を備えた文の一部分)の頭に「it」や「that」を置く必要があります。
以下の例文では「depend」と「depend on」どちらでも使うことができます。
Maybe I can go to the party, but it depends (on) what time I finish work.
私はパーティに行けるかもしれないが、仕事が終わる時間による。
I don’t know if I can fix the car. It depends (on) how much it costs.
私はその車を修理できるかどうかわからない。どれくらいお金がかかるかによる。
dependのある文節の頭にitやthatなどの単語が使われていない文章では「on」をつける必要があります。
○ Whether I can fix the car or not depends on how much it costs.
△ Whether I can fix the car or not depends how much it costs.
私がその車を修理できるかどうかは、どれくらいお金がかかるかによる。
It depends.
「It depends.」というフレーズとしても使うことができます。その場合は後ろの文章で説明をします。
英会話でも頻出の表現であり「時と場合による、ケースバイケース」みたいな返事の際に使うことができます。
A: Are you going to the party?
B: It depends. Is Cheryl going to be there?
A: パーティに行くの?
B: 場合による。シェリルは来る?