vigilanceとは名詞で「警戒」のことですが、けっこう派生語や形が変化したものが多いので、使い方を記載した例文と一緒に掲載しておきます。
そこまで頻繁に登場する言葉ではありませんが、アメコミのヒーローなども「vigilante」に分類してもいいかもしれません。
vigilance(ビジランス)の意味と使い方
名詞で「警戒、用心」のことで、犯罪関係や病気の流行などを扱ったニュースで何度か登場しました。
vigilance【vídʒələns】
Only vigilance will help to reduce crime.
警戒することが唯一、犯罪を減らす助けになるだろう。
Doctors are recommending vigilance to avoid the flu.
医者たちはインフルエンザを避けるために用心することをすすめている。
形容詞:vigilant(ビジラント)
vigilantはそのまま形容詞になり「用心深い、慎重な、油断がない、気を配っている」です。わりと日本語に近い感覚で使っても問題ないと思います。
vigilant【vídʒələnt】
The father was vigilant with his sick son.
父親は病気の息子に気を配っている。
The citizens were vigilant against vandalism.
市民は破壊行為に用心深くなった。
vandalismは他人の所有物や公共物の破損、器物損壊、ネットの荒らしなども指します。
vigilante(ビジランティ)
vigilanteは名詞で「自警主義者、自警団員」と辞書にありますが、要するに自分のルールで私的な制裁を行うような人達です。
法律や警察がさばけない悪人(とされる人)を、自分の正義を持って制裁する人です。時にそれは犯罪だったりします。
vigilante【vìdʒəlǽnti】
A vigilante is attacking yakuza members with a bat.
ビジランテはヤクザの組員にバットで襲いかかっている。
Super heroes like Batman are all vigilantes.
バットマンのようなヒーローはみんなビジランテだ。
日本でいえば必殺仕事人など、アメコミではバットマンなどが該当しますが、自分たちの正義にのっとり私刑を実施する人たちです。ダークな感じのヒーローも多いです。
vigil(ビジル)
vigil【vídʒil】
vigilは名詞で「寝ずの番、徹夜の番」のことです。昔は戦争などの見張り番などを指して使っていたようですが現在ではそのような状況は少ないです。
どちらかといえば病気の看病や、誰かが亡くなった時に寝ずの番をして見守るお通夜のような儀式的・セレモニーを指すことが多くなっています。
They held a vigil for Muhammad Ali.
モハメド・アリに対してビジルが行われた。
Vigils were held all over the world for victims of the earthquake.
地震の犠牲者に対して世界中でビジルが行われた。
日本語でしっくりくる言葉が見つかりませんが、夜を通して祈りが捧げられるような式典・セレモニーです。
関連する話題で死に関するセレモニーは以下の記事にまとめています。