organic(オーガニック)の意味と使い方、natural(ナチュラル)との違い

organic(オーガニック)の意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2020.10.31

organic(オーガニック)はカタカナでも広く聞かれる言葉ですが、意味としては化学肥料や遺伝子組み換えなどを行っていない有機栽培によるものを指し、英語でも似たような感覚で使われています。

しかし英語では自然と沸き起こるもの、自然と発生する笑顔やアイデアなどもorganic(オーガニック)だといえるので、カタカナよりも意味が広い言葉です。

いろんな使い方があるので、natural(ナチュラル)との違いも含めて順番に例文に整理しています。また副詞のorganicallyも意味合いとしては同じなのであわせて掲載しています。

organicの意味と使い方

organicの意味と使い方

基本的には「有機体の、生物に関する」という意味で使われます。「有機体」とは何かという話になりますが植物・動物を含めた「生物」だと考えてもいいと思います。

英語の発音としては【ɔːrgǽnik】となるのでアクセントの位置がカタカナの発音と違います。読み方は以下の音声ファイルを参考にしてください。

organic【ɔːrgǽnik】

例文

This is an organic substance.

これは有機物質です。

何らかの生物活動を行っている物質であると考えることができます。

例文

Compost bins convert organic garbage into fertilizer.

堆肥貯蔵所は生物のゴミを化学肥料に変える。

オーガニックの、有機栽培の

オーガニックの

カタカナにもなっていますが「オーガニック」は殺虫剤や化学肥料、遺伝子組み換えなどを使わずに作られた食べ物のことを表します。「オーガニックの、有機栽培の」の意味です。

厳密には「オーガニック」とは化学物質を使っていないだけで無農薬とはイコールではないそうです。例えば微生物による殺菌効果がある農薬などは、オーガニックであり農薬でもあるそうですが、この辺りは当サイトの領域ではないので、専門のサイトを参考にしてください。

例文

The restaurant uses locally sourced, organic ingredients.

そのレストランは地産のオーガニックの材料を使用している。

例文

Organic oranges are more expensive, but I think they taste better.

無農薬のオレンジはより高価だが、より良い味だと思う。

自然に起こる

強いられたわけではなく、自然に起こるようなことも表せます。

例文

The growth of the company was organic.

その企業の成長は自然と起こった。

例文

The action scenes in the movie didn’t feel organic to the plot.

映画のアクションシーンは自然に起こる筋書きだとは感じなかった。

organic(オーガニック)とnatural(ナチュラル)の違い

organic(オーガニック)とnatural(ナチュラル)は重なりあう部分も多いので、置き換えても問題ないケースもあります。

これは一般的な英語・英単語としての違いであって、後で紹介する各国の「オーガニック」の基準とは別の話です。

例文

The growth of the company was natural(=organic).

その企業の成長は自然と起こった。

しかし、明確に違うケースもあります。

例文

A rock is natural.

岩は自然のものだ。

例文

A rock is not organic.

岩は有機体ではない。

岩は自然にあるものなのでナチュラルであるといえますが、生命がある有機物ではないのでオーガニックだとはいえません。

また両方とも成立しますが意味が異なってしまうケースもあります。以下の例文では意味が少し異なります。

例文

The restaurant uses locally sourced, organic ingredients.

そのレストランは地産のオーガニックの材料を使用している。

例文

This cake uses all organic ingredients.

このケーキはすべてオーガニックの素材を使っている。

例文

The restaurant uses locally sourced, natural ingredients.

そのレストランは地産のナチュラルの材料を使用している。

例文

This cake uses all natural ingredients.

このケーキはすべてナチュラルの素材を使っている。

この場合の「organic ingredients(オーガニックの素材)」とはカタカナの感覚のオーガニックの野菜、有機栽培の野菜・果物などが近いです。化学系の殺虫剤を使っていない、遺伝子組み換えなどをしていない食材といった意味です。

「natural ingredients(ナチュラルの素材)」となると自然の素材となるので、人工の着色料などを使っていないといった意味です。特に食品に色をつけるときなどに、自然に存在する材料で色付けするのか、人工・合成着色料を使うのかといった差です。

これらも重なりあう部分もありますがちょっと異なる概念です。

各国のオーガニックの基準

各国のオーガニックの基準

アメリカでは農務省であるUSDA(United States Department of Agriculture)が明確に「オーガニック」を定義しており、この基準を満たさないと「オーガニック」の製品・食品であると緑のラベルを貼ることができません。農務省のサイトには以下の基準が書かれています。

Organic is a labeling term that indicates that the food or other agricultural product has been produced through approved methods. The organic standards describe the specific requirements that must be verified by a USDA-accredited certifying agent before products can be labeled USDA organic.
「オーガニック」とは食品や他の農産物が承認を受けた手法で生産されたことを示すラベルの用語である。オーガニック基準とは、アメリカ農務省による正式認可を受けた認証機関によって検証された特定の必須要件のことである。この後に「USDA organic」のラベルが貼られる。(意訳)

したがって、いくら自分で「オーガニック」だと思っていても、国が規定する条件を満たせなければオーガニックとはいえません。この辺りは英単語の本来の意味とは異なる政治的な定義です。

参考:Organic Standards(USDA / アメリカ農務省)
参考:オーガニックとナチュラルの違い(NY Green Fashion)

organically(副詞)の使い方

organically(副詞)の使い方

organicallyも品詞は変わりますが基本的には同じ考えで、まずは「自然に」といった意味です。事前に計画を立てたり、打ち合わせをしたりせず、何かが起こるようなことです。

例文

The argument happened organically.

議論は自然と起こった。

例文

He doesn’t like to make plans, he just lets things happen organically.

彼は計画を立てるのが好きではなく、成り行きにまかせる。

しかし「有機的に」のように化学肥料などを使わないといった意味も考えられます。

例文

They grow cabbage organically.

彼らはキャベツを有機栽培している。

例文

This market has lots of organically grown fruits.

この市場は有機栽培された果物が多くある。



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