「おならをする」は英語でもいくつか表現があるのでご紹介します。一般的には「fart」がよく使われる単語です。
日本語でも「おならをする」「放屁する」「屁をこく」ではニュアンスが違うように、英語でもフォーマルな医療の場面と日常会話では少し表現が変わるのと似ています。
場面によっては少し婉曲の表現を選んでもいい、選ぶ必要性があるのは日本語と同じです。
fart
fartが一般的でカジュアルな表現です。日常会話やその延長でよく使われます。名詞でもfartでそのままです。
動詞も活用はfart(現在形)、過去形・過去分詞が「farted」となります。発音は【fɑ́ːrt】です。
What did the dog eat? He’s been farting all day.
その犬は何を食べたの? 一日中、おならをしてる。
名詞の場合は可算名詞なので以下の例文のように複数形になります。
I smelled a fart.
I heard two farts.
pass gas
pass gasは丁寧な表現、婉曲の表現だといえ、言葉を選ぶような場面で使えます。
Someone passed gas in the elevator.
誰かがエレベーターでおならをした。
passはいろいろな意味がありますが、基本的には時間・物体など何かが通り抜けていくイメージです。そのイメージから派生して様々な日本語訳があてられます。
おならの場合は「排出する」の意味で、身体から出ていくもの、つまり大便・小便・おならなどの婉曲表現にもなっています。
He passed a huge kidney stone last week.
彼は先週、大きな腎臓結石を出した。
My dog swallowed my wedding ring, but the vet said we will have to wait until he passes it.
犬が私の結婚指輪を飲み込んだ。しかし、獣医がいうには排出されるまで待たないといけないようだ。
上の例文など明らかですが排出するとはそういうことなんですが、具体的に表現すると品がなくなるので、ちょっとぼかしたような表現としてpassやexpelを使うことがあります。
break wind / cut the cheese
break windはちょっと丁寧でちょっとジョークっぽいです。
He broke wind right in the middle of his speech. It was very embarrassing.
彼はスピーチの最中におならをした。かなりきまりが悪かった。
cut the cheeseはジョーク風の表現ですが一般的であるといえます。
Who cut the cheese?
誰かおならした?
これらはスラングの中でも一般的で長く使われいる全世界で通じる部類だと思います。もっと年代や地域を絞ればいろんな表現があると思います。
flatulate
flatulateは専門用語で放屁に近いような堅い言葉です。ウインドウズの校正機能でも「間違いでは?」と警告され、辞書によっては掲載がありません。
普通の人はあまり使わない言葉だと思います。
The patient said he experienced pain while flatulating.
患者はおならをする時に痛みがあるといった。