だいたい2時

approximatelyとaboutの違いについて

東京の調布市でプロペラ機が民家に墜落する事故が発生したときにニュースとして流しました。

On June 26th, a small plane crashed into the Chofu suburb of Tokyo at approximately 2:00.
(7月26日午後2時頃、小型飛行機が東京近郊の調布市に墜落した)

The crash which occurred a shot time after takeoff set one house and three cars ablaze.
(この墜落は離陸後まもなく起こり、一軒の家と3台の車を炎上させた)

Two passengers on the five-seater plane and a woman who lived in the house were killed and two others were injured.
(5人乗りの飛行機の乗員2人と、民家に住む女性一人が死亡、ほか2名が怪我をおった)

なぜ長ったらしいapproximatelyを使うのか?

おそよ2時、約3000円といったアバウトな数字などをあらわす単語です。「約、おそよ、だいたい」など、アバウトな数字といったように「about」と意味はまったく同じです。

前々から不思議だったのは「approximatelyはaboutと違いはなく置き換え可能なら、わざわざこんな長くて難しい単語を使わなくてaboutでいいんじゃないの?」という素朴な疑問です。発音もしにくいです。

ネイティブに確認すると、ほぼ意識して使い分けることもなく、あえていうなら「approximately」は長いので聞き流されない、aboutだとサラっと流されてしまうような場面で、少し強調して使う程度みたいです。

approximately 約 およそ

単純に「言葉が長いから耳に残りやすい」といった理由や文章のリズム感などの問題だそうです。

「じゃあ、ネイティブの小学生とかでも、こういう難しい言葉を使うの?」と質問してみました。

ネイティブの小学生もこの難しい単語を使うのか?

回答としては、まずネイティブスピーカーにとって小学生であってもapproximatelyは「長い言葉ではあるけど難しい言葉ではない」という考えだそうです…。

例えばextraterrestrialは「地球外の、宇宙からの、この世のものとは思えない」などの意味がある単語です。

extraterrestrial 地球外の 宇宙からの

日本人には発音しにくい、なんだか難しい言葉ですよね。けどネイティブスピーカーなら長い単語ではあるけど、小さな子どもでも理解できる普通の単語だそうです。

こういう感覚はネイティブとノンネイティブの差があって、ある意味で面白いですね。

were killed?

このニュース、実はもう1点気になる英語表現がありました。

第3センテンスのwere killedの部分です。

この民家の女性は不運な墜落で「be killed(殺された)」と表現してもおかしくはないと思いますが、操縦士など飛行機側に乗っていた人は、操縦ミスやアクシデントなどの事故で亡くなったので「be killed(殺された)」は変ではないか? という疑問です。

確認してみると、この文章の書き方としてはbe killedを使っていますが「誰に殺されたのか?」という部分を考えると回答は「墜落の事故に殺された」と考えるべきであるという話です。

操縦していたパイロットが誤って民家の女性を殺したのではなく「墜落の事故」が3人を殺してしまったという文章の構成になっています。

アメリカの銃器の使用を擁護する団体が掲げるスローガンで有名なセリフがあります。

Guns don’t kill people, People kill people.
(銃は人を殺さない。人が人を殺すのだ)

考えこむと少し哲学っぽい話になりますが、銃が人を殺めているとも人が人を殺めているとも、どっちでも表現が可能です。

この亡くなられたパイロットの方ももちろん悪意があったわけではないでしょうし、英語と日本語の表現の違いとして「3人が墜落によって殺された」という英語独特の言い回しが使われています。

いわゆる英語の「無生物主語」の話になると思いますが、日本語にすると違和感のある英語独自の表現です。

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