InstagramやSnapchatに押され気味で、会社の身売り話が破綻になるなど、あまり良いニュースが聞こえない「ツイッター」ですが、日本ではまだまだ人気です。
アメリカについで日本は2番目に大きなマーケットで、140文字制限と日本語の相性の良さなどが原因にあげられています。
今回はTwitterは造語ではなく、もともと存在する言葉なので、あらためて英単語としてtwitter関連用語を見ていきましょう。
tweetは鳥の鳴き声
twitterやtweetは元々は鳥の鳴き声を意味します。
twitterやtweetともに動詞で「小鳥がさえずる」と名詞での「小鳥のさえずり」の両方の意味があります。意味するというよりも元々は「わんわん」「にゃー」のように鳴き声を文字にした擬声語でもあります。
英語圏では小さな鳥が「ツイっ ツイっ」と鳴くように聞こえ描写されるようです。そこから「鳥がさえずる」といった意味で使われるようになりました。
一般的に鳥の鳴き声でも、鳥の大きさによって表現が変わります。
小さな鳥の場合には「twitter, tweet, chirp, cheep, peep」などが用いられます。
大きな鳥の場合には「screech, hoot」などが一般的です。screechも「金切り声」みたいな意味なので、鳥に限った表現でもありません。hootも囃し立てるような野次の意味もあるので人間でも使えます。
tweetなど、どの言葉も動詞・名詞どちらでも使うことが可能です。
A small bird tweeted.
(小さな鳥がさえずった)
I heard the tweet of a small bird.
(小さな鳥のさえずりが聞こえた)
今となってはtweetといえば「ツイッターで投稿すること」みたいな意味でとられてしまうことが多くなりましたが、もともとは鳥の鳴き声です。140文字の短文をさえずり声に見立てたようなネーミングです。
follower(フォロワー)
英語のfollowerは文脈にもよりますが「信奉者」などの意味で、宗教や政治家などに使われる、けっこう重く深い言葉です。
He is a follower of Jesus.
(彼はジーザスの信奉者だ)
したがってアイドルや歌手に対して「熱心なファン」みたいな意味で使うときはけっこう注意が必要です。
He is a follower of Eminem.
(彼はエミネムの信奉者だ)
ちょっと度がすぎるような感じがするそうで、エミネムの信者みたいな雰囲気になってしまいます。特に上のように人物に対してのフォロワーになると宗教的な熱心さが顕著に出ます。
しかし、文脈によっては普通に使うことができます。
I follow politics.
(私は政治をフォローしている)
上の文章は日々、政治のニュースや情報を追いかけているといった意味です。
I am a follower of politics.
(私は政治のフォロワーだ)
I’m a follower of Eminem’s
(私はエミネムの作品のフォロワーだ)
上のように人ではなく、物事に対してだと普通に違和感なく使えます。
Eminem’sとは彼のwork, life, newsなどで、それをフォローしている人だ、熱心なファンに近い存在だとして使えます。
Kim Kardashian has a large group of followers.
(キム・カーデシアンは大きなファンのグループがいる)
上の文章になると、大きなファンの集団がある、ファンが多いといった意味になります。
もし、純粋に熱心なファンであることをシンプルに伝えるならば以下の様な普通の形があります。
He likes Eminem.
(彼はエミネムが好きだ)
He is an Eminem fan.
(彼はエミネムファンだ)
He is into Eminem.
(彼はエミネムにハマっている)
動詞のfollowやfollow upについては詳しい記事をまとめたのでご覧ください。
スタイルを真似るフォロワー
音楽や文章などのスタイルで影響を受けていることを表すのに、カタカナではたまにフォロワーが用いられます。「村上春樹フォロワーだ」といった場合、良くも悪くも影響を受けていることを指します。
英語ではこの場合はfollowerではなく別の表現になります。しかも、そのニュアンスが悪い意味でのパクリなのか、良い意味や尊敬の念をこめた模倣、影響の受け方なのかで表現が変わります。
【良い意味での表現】
He is the next Haruki Murakami.
He is influenced by Haruki Murakami.
He borrows from Haruki Murakami.
【悪い意味での表現】
He rips off Eminem.
He is an Eminem wannabe.
He bites Eminem.
He is a poor man’s Eminem.
rip offは「安易な模倣、盗作」、wannabeが「まねをする人」、biteも「パクる、盗む、盗用する」などの意味なので、そういった雰囲気の表現になります。
ハッシュタグ
ツイッターやインスタグラムなどのユーザーにはお馴染みだと思いますが、ハッシュタグ(hashtag)とは、同じカテゴリ、同じテーマをまとめる、ソートすることができる機能です。
#を文字列の先頭につけることで、自由に設定することが可能です。誰が決めるわけでもなく自然と広がっていきます。例えば「#PrayForParis」で検索するとパリのテロ攻撃に関連するツイートのみを見ることが可能です。
このハッシュタグも140文字に含まれます。あまり活用していませんが、このStudyNowのハッシュタグは#StudyNowJPです。アプリごと落ちた場合などは、ツイッターのハッシュタグを使って呼びかけてください。
#はなんと発音するのか?
日本語では「シャープ」と呼ばれますが、音楽記号のシャープは別モノです。シャープは縦線が垂直に降りています。
♯(シャープ)
#(番号記号)
上が音楽記号のシャープで、下が番号記号と呼ばれるもので、形は似ていますがまったく違うものです。
英語ではこれをhash, pound sign, octothorpe, number signなどと呼びます。
昔から番号をあらわす記号として使われていますが、最近はツイッターの普及もあって「ハッシュ(hash)」と呼ばれることが多いです。
番号を表す記号なので、ホテルの部屋番号などに見られるかもしれません。
I’m in room #301.
=I’m in room number 301.
このように表記されます。
ツイッター関連記事もいくつ書いたのであわせてご紹介します。
ニュースで話題になるという意味では、まだまだ人気のサービスのようですが、本家アメリカでの低迷は気になりますね。
ツイッターはサーバーダウンした時に、白いクジラが表示されています。昔はよく見れたのですが、最近はまったく見なくなりましたね。