tailor(テイラー)は服などを個人のサイズや好みにあわせてオリジナルの品を作ってくれる「仕立屋」を意味する名詞です。
そこから「服を仕立てる」といった意味以外にも、何かに対して「調整する」といった意味でも使われます。ただし、サービスや口調など無形のものに対して使うことができます。
カタカナで聞く「オーダーメイド」は和製英語にあたるので英語ではtailor-madeやcustom-madeといった言葉があるのでこちらを使います。
tailor(名詞)
名詞では「テーラー、仕立屋」のことで、お客さんそれぞれに合った服を仕立てる人です。
発音は【téilər】なので読み方は「テイラー」が近くなります。テイラー・スウィフトに代表される苗字のテイラーさんも元は服を仕立てる人から来ている名前だそうで同音です。
The tailor made impeccable suits.
その仕立屋は申し分ないスーツを作った。
Do you know of any good tailors in this town?
この町で良いテーラーを知ってる?
He worked as a tailor in Germany for thirty years.
彼は30年間、ドイツで仕立て屋として働いた。
tailor(動詞)での使い方
動詞では「服を仕立てる」です。男性に使われることが多い言葉です。tailoredで形容詞で「仕立てのきちんとした」の意味です。
I had a suit tailored for my wedding.
私は結婚式用にスーツを仕立てた。
This outfit was tailored in London.
この服はロンドンで仕立てられた。
動詞ではここから服以外にも「~を合わせる、調整する」といった感じで個人・個別に対して調整するようなことにも使われます。
カスタマイズとの違いは次の項目で書いていますが、サービスのような無形のものに使います。
Our services can be tailored for both companies or individuals.
私たちのサービスは、法人・個人の両方に合わせることが可能です。
He is good at tailoring his sales pitches to different types of people.
彼はセールストークを異なるタイプの人々に合わせるのがうまい。
Try to tailor your suggestions to each customer.
それぞれの顧客にあなたの提案を合わせるようにしなさい。
オーダーメイド
日本語の「オーダーメイド」がちょっと和製英語であり、英語ではtailor-madeやcustom-madeが使われます。個々の体型やニーズにあわせてオリジナルの品を作ることです。
tailor-madeは言い換えるとcustom-made(カスタムメイド)と言い換えることができます。多くの場合に「衣服」に対して使われます。
He buys tailor-made suits.
彼はオーダーメイドのスーツを買う。
パソコンの場合などはcustom-madeかまたは単にcustomを使います。
He bought a custom PC.
He bought a custom-made PC.
彼はカスタムPCを買った。
customizeとの違い
衣服以外に使った場合にはtailorはモノではない、無形の物事に使う傾向があります。customizeは形のないもの、形のあるもの両方に使えます。
I customize computers for gamers.
コンピューターをゲーマー用にカスタマイズする。
▲ I tailor computers for gamers.
(変な表現)
以下のように「話し方」など無形のものにはtailorが使えます。
He is good at tailoring his sales pitches to different types of people.
He is good at customizing his sales pitches to different types of people.
彼はセールストークを異なるタイプの人々に合わせるのがうまい。