「~を刺激する、興奮させる、元気づける、かき立てる」などの表現があり、対象は人であったり経済であったりしますが、使い方を一通りまとめてみました。
特にstimulateの使い方が少しややこしいので、注意が必要になります。また似たような意味のsparkも少し気を付けるべき点があります。
stimulateの使い方
「刺激する、興奮させる、元気づける、かき立てる」などの意味でポジティブな意味で使われる言葉です。
①Caffeine stimulates people.
カフェインは人を興奮させる。
②Trump’s speeches stimulate people.
= Trump’s speeches motivate people.
トランプのスピーチは人々を刺激する。
日本語では「刺激する、興奮させる」といえば、ちょっとネガティブな意味でも受け止めることができますが英語では良い意味で使います。
他には以下の様な使い方もあります。
③Scratching will stimulate a rash.
掻くと吹き出物/発疹を刺激するよ。
③は人間にとっては悪い結果ですが、発疹側にしたら活発になるので悪いことではありません。他にもメインの写真にあるような筋肉への刺激も可能です。
④We have to find a way to stimulate this old village.
我々はこの古い村を活性化させる方法を見つけなければならない。
もし悪い意味で人々を刺激させるならば「provoke(挑発させる、怒らせる)」などが合うかもしれません。
⑤Trump’s speeches provoke people.
= Trump’s speeches make people angry.
トランプのスピーチは人々を(悪い意味で)刺激する。
性的な意味のstimulate
日本語の「刺激する」もそうですが、性的な意味で「興奮させる」という意味にもとられる可能性があります。
⑥Many young boys are stimulated by Haruna Kojima.
どの意味合いかは文脈で判断するしかありませんが⑥の文章などは特に「若い男の子達は小嶋陽菜によって(性的に)刺激を受けている」と読む可能性が高いです。実際にグラビアも派手です。
⑥のHaruna Kojimaを「にゃんにゃん仮面」に置き換えると、また判断がなんともつかない感じになります。
⑦Viagra is a pill to stimulate men.
バイアグラは男性を刺激する錠剤だ。
sparkの使い方
火花のスパークのことで名詞と動詞で使えます。名詞の場合はカタカナの意味に近いスパークです。
The fires was started by a spark from the machine.
機械からの火花で火災がはじまった。
sparkを動詞で使うと「口火を切る」「火付け役になる」が感覚として近いと思います。
辞書では「火付け役となる、刺激する、拍車をかける」などがありますが、何かを開始させることに使います。
The assassination sparked a civil war in the country.
暗殺事件がその国での内戦の口火を切った。
The discovery sparked a discussion among scientists.
その発見が科学者の間での論争の火付け役となった。
注意点としては「何かをはじめさせること」なので、はじまっていないものには使いません。
Abenomics sparked the economy in Japan.
(*この使い方はしない)
アベノミクスが日本経済の口火を切った、とするのは変で、もともと活発か停滞していたかは別としても日本経済は存在しているからです。
この意味では「刺激する」といった意味で覚えると日本語と感覚がずれる時があります。
stimulate(刺激する)があるので経済などではこちらが使われます。
Abenomics stimulated the economy in Japan.
アベノミクスは日本経済を刺激した。