カタカナでは結婚の申し込みとして知られる「プロポーズ(propose)」は英語では動詞で「提案する」といった意味もあります。
名詞は「proposal」で、提案・企画または結婚の申し込みにも使えます。
名詞、動詞の品詞の違いや「結婚の申し込みをする」の意味も確かにproposeにはあるので文脈をはっきりさせる必要があります。
以下、使い方と例文をまとめています。
propose(プロポーズ)の意味と使い方
動詞で使うと「提案する、計画する、提議する」などの意味があります。結婚の申し込みだけではないので、普通に「提案する」としてビジネスシーンでも使えます。
I proposed that we move our headquarters to China.
本社を中国に移転することを提案した。
The businessman proposed a nice advertising plan.
そのビジネスマンはいい宣伝計画を提案した。
「提案する」の意味でも使えるのですが、やっぱり「結婚の申し込み」の意味合いもそれなりに強いので文脈をはっきりさせる必要があります。
I proposed to her.
(結婚の申し込みで受け止められる可能性が高い)
上の例文だけだと彼女に結婚の申し込みをしたと受け止められる可能性が高いのでビジネスシーンなどでは以下のように使います。
I proposed it to her.
私は彼女にそれを提案した。
itの部分を宣伝計画など具体的なものに変更することも可能です。
または後ろにthatをともなって、何を提案したのかはっきり書きます。
I proposed to my boss that we move our headquarters to China.
私はボスに中国への本社移転を提案した。
こんな感じで詳細を書くと「ボスに結婚の申し込みをした」とは読まれせん。
proposed(提案された)
形容詞で「提案された、計画された、〜案」の意味です。
A large group of people are protesting at the site of the proposed factory.
大勢の人の集団が計画された工場の敷地で抗議している。
The proposed trade deal might create more jobs in the country.
提案された取引協定はその国により多くの仕事を生むかもしれない。
proposalの意味と使い方
上に紹介したのは動詞のproposeですが、名詞のproposalに変更しても、同じ内容を表すことができます。
proposalは名詞で「提案書、企画案、提案」を意味する言葉です。発音は【prəpóuzl】なので「プロポウザル」となります。
The proposal was that we move our headquarters to China.
その提案は我々の本社を中国に移転することだった。
The businessman’s proposal was for a nice advertising plan.
そのビジネスマンの提案はとても良い広告宣伝の計画だった。
結婚の申し込みについても「proposal」使うことができます。
My proposal to her was in front of the Disney castle.
私の彼女への結婚の申し込みはディズニーのお城の前だった。
× My propose to her was in front of the Disney castle.
(これは間違いです)
しかし「propose(プロポーズ)」は動詞なのでカタカナとは使い方が違います。
「結婚を申し込む」を英語でいうには?
「結婚の申し込みをする」という表現はけっこう数多く存在しています。
例えば「pop the question」はかなりカジュアルなプロポーズの表現になります。おそらくプロポーズを承諾してもらえるような幸せな状況で使われる言葉です。
他にも結婚の申し込み、婚約に関しては以下の表現が使えます。
pop the question
propose
ask for one’s hand (in marriage)
get down on one knee
get down on bended knee
(結婚を申し込む)
性別による表現の違い
以下は伝統的に男性が使う表現になります。
He popped the question at the party.
= He proposed at the party.
= He got down on one knee.
= He got down on bended knee.
彼はパーティーで結婚を申し込んだ。
以下は女性が伝統的に使われるスタンダードな表現です。
She was proposed to at the party.
彼女はパーティーで結婚を申し込まれた。
どちらも使う表現
以下は男性・女性どちらも使う表現になります。
He popped the question to her at the party.
= He proposed to her at the party.
= He asked for her hand at the party.
= He asked for her hand in marriage at the party.
彼はパーティーで彼女に結婚を申し込んだ。
伝統的には男性から女性に結婚を申し込むことが多いですが、男性・女性どちらでも使える表現なので主語を「彼女」、目的語を「彼」に変えることももちろん可能です。
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