profoundは「深い、深遠な」といった意味で使われることが多く、日本語の「あの物語は深いなぁ」といった感覚に似ています。
類義語のdeepはあらゆる深さに対して使えますが、profoundは思考や考察、洞察力のようなものにだけ使うので意味が狭くなります。
別の意味では規模などが大きい、強烈なといった意味でも使われます。副詞にはprofoundlyがあるので合わせて紹介しています。
profoundの意味
profoundは日本語でいう「彼の話は深いなぁ」の深いに近く、ちょっと漠然とした感じのする言葉です。発音は【prəfáund】なのでプロファウンドぐらいでしょうか。
「深い、核心を突く、深遠な」などの意味で知性があったり、洞察力が高いような何かに使います。
英語で言い換えるならば「very intelligent」や「very insightful」といった表現ができます。
foundはfundが語源で「底、土台」といった意味があるので深い底といった意味がベースにあります。
She wrote a very profound essay on violence in movies.
彼女は映画における暴力についてとても深いエッセイを書いた。
His profound speeches on a variety of topics helped get him elected as president.
彼のさまざまなトピックについての深遠なスピーチが、彼が社長に選出されるのを助けた。
徹底的な、大規模な、激しい
そこから変化などが「大規模な、激しい」といった意味で使われることがあります。
He suffered a profound heart attack.
彼は激しい心臓発作に苦しんだ。
There was a profound sadness among the workers when the company closed.
会社が閉鎖するときには、従業員の間で深い悲しみがあった。
日本語でも「深い悲しみ」は成立しますが、悲しさの程度を「深い」と表現するのをなぜかと説明するのはけっこう難しいかもしれません。
profoundも意味することはわかるけれども、非常に感覚的な言葉で使いこなすのが少し難しい要素があるといえます。
同性婚の判決文より
2015年にアメリカ全土で同性婚が認められることになりました。日本の最高裁判所にあたるアメリカ連邦裁判所の命令文の美しさも話題になっていました。
その合法であることを伝える判決文の冒頭に「profound」が用いられています。
No union is more profound than marriage.
結婚以上に深い結びつきがあろうか。
アメリカの転換点となるような判決で多くの著名人、当時のオバマ大統領も声明を出していました。
Obama: “Sometimes there are days like this – when that slow steady effort is awarded with justice that arrives like a thunderbolt”
「時にこのような日がある。ゆっくりと着実な努力が、落雷のように届いた正義と共に報われるときだ」
この判決文の続きについてはいろんなサイトで掲載されており名文だと言われていますね。
The one Supreme Court paragraph on love that gay marriage supporters will never forget(ワシントンポスト)
profoundとdeepの違い
「深い」といった意味では同じですがdeepはあらゆる深さを表せる反面、profoundは思考や考えの深さを表すだけなので使い方が異なります。
He has a profound(= deep) understanding of Japanese history.
彼は日本の歴史について深い理解がある。
Her novel is very profound(= deep).
彼女の小説はとても深い。
このように考え方などの深さ、深遠さについて使う場合にはどちらの言葉に置き換えても大丈夫です。
一方でprofoundが成立しないのは物理的な深さなどに対して用いるケースです。
That lake is very deep.
あの湖はとても深い。
That lake is very profound.
(意味が不明瞭)
湖の深さにはdeepが使えますが、profoundを使うと奥深い、何かを物語るような深遠な湖といった抽象的で漠然とした意味になってしまいます。
また色の濃さなどにも「deep」が使えますが、profoundは使うことができません。
profoundlyの意味
「深く、心から、大いに、激しく」といったそのままの意味の副詞です。ニュースでは「profoundly sad(深く悲しい)」といった組み合わせが登場しました。
It was a profoundly enjoyable vacation.
それは大いに楽しい休暇だった。
Smartphones have profoundly changed our lives.
スマホは激しく私たちの生活を変化させている。