スポーツの「offense(オフェンス)」のイメージから、すべて「攻撃的」と考えても近いですが、英語ではもう少し幅が広く、気分を害するもの、イライラや不愉快にさせるもの、きつい臭いなども含めて「offensive(オフェンシブ)」であると表現できます。動詞が人の気分を悪くさせる「offend(オフェンド)」です。これらの使い方を整理しています。
熟語になっている『take offense / no offenseの意味と使い方』は別のページにまとめてあります。
offensive(オフェンシブ)の意味と使い方
カタカナでも使われますがoffensive(オフェンシブ)は「攻撃的な、けんか腰の」といった意味の形容詞です。
これには直接的な打撃や暴力だけではなく、人を不快にさせる態度、イライラさせる要素、きつい臭いなどに対しても使える言葉です。
日本語で「攻撃的」と訳してもいいと思いますが、もう少しその範囲は広いので不愉快にさせるもの全般です。
His language was offensive to me.
彼の言葉は私には攻撃的だ。
That is an offensive odor.
不快な匂いだ。
Violence is offensive.
暴力は嫌なことだ。
「暴力は攻撃的だ」と日本語にすると意味はわからないでもないですが、少し奇妙な感じもあるので「攻撃的」よりももっと広い意味で考える必要があります。
動詞のoffendの意味と使い方
動詞のoffendは気分・感情を害する、人を怒らせるといった意味です。
His behavior offends me.
彼の振る舞いは私の気分を害する/怒らせる。
The remark offended the LGBT community.
その発言はLGBTコミュニティに攻撃的だった。
offendedの意味
offendedは「気分を害した、気を悪くした」といった不快になった側を形容する言葉です。
受動態と考えるか、形容詞だと考えるかの中間ぐらいの感じです。
Many moviegoers were offended by the film’s violence.
多くの映画好きは、その映画の暴力シーンで気分を害した。
I was offended by that comment.
私はあのコメントで気分を害した。
I’m offended by your presumption.
あなたのずうずうしさに気分が悪い。
以下はシャネルがブーメランを発売して、一部オーストラリアの先住民などから抗議があったことに対する謝罪文です。
Chanel is extremely committed to respecting all cultures, and deeply regrets that some may have felt offended.
シャネルはすべての文化の尊重に非常に取り組んでおり、一部の方々の気分を害した可能性があることは誠に遺憾です。
offense(オフェンス)の意味と使い方
名詞のoffense(オフェンス)はそのまま侮辱、無礼、気分を害させるものです。
I apologize for any offense I may have caused.
私が引き起こしたいかなる気分を害するものに謝罪します。
I mean no offense.
悪気はないんだけど。
この「no offense」「take offense」の使い方については別の記事にまとめてあります。
スポーツのオフェンス
オフェンスといえば、まっさきにスポーツ関係のオフェンス(攻撃側)が思い浮かびますが、これもそのまま英語で使えます。
He plays offense for the Japan national team.
彼は日本代表のオフェンスとしてプレーしている。
Japan scored while on the offense in the second half of the game.
日本は試合後半の攻めているときにスコアをとった。